Mr.ノーバディ
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本作は制作費1600万ドルに対し、北米地域で2760万ドル、その他の地域で2990万ドル、世界全体で5750万ドルの興行収入を達成した[15][1]

アメリカでの公開1週間前時点で、バラエティ誌は、新型コロナ以前の状況であれば1500万ドルほど見込めたのに、現況では500万ドル程度に留まると予想していた[16]。実際には公開初日に250万ドルを稼ぎ出し、公開初週で670万ドルを達成し興行成績が1位となった[17]。観客の62%が男性であり、56%が35歳以下であった[18][19]。2週目は56%減の300万ドルで3位に下がった[20]
批評家

レビュー集計サイト「Rotten Tomatoes」では282件のレビューを基に84%の支持、平均評価は7/10となっている。同サイトの批評コンセンサスでは「『ノーバディ』はこのジャンルの新境地を開拓するようなものではないが、直感的な暴力スリラーは他の多くのものを打ちのめして粉々に破壊した。そのすべてにおいて、ボブ・オデンカークがアクションスターになれることを証明している」[21]。Metacriticでは、43人の批評家を基に100点満点中64点の加重平均スコアを獲得しており、「全般的に好意的な評価」としている[22]。CinemaScoreによる観客評価では、A+からFまでの平均点で「A-」と評価されており、PostTrakでは高評価が83%であり、69%が他者にぜひ勧める作品とした[17]

ハリウッド・レポーター誌のジョン・デフォーは、本作の「楽しく馬鹿げた暴力」を称賛し、「本作は、『48時間』シリーズや、それ以前の作品よりも真面目さに欠けたものだが、願望充足な作品であり、他のものよりも滑稽でいて、より楽しい」と評している[23]。シカゴ・サンタイムズ紙のリチャード・ローパーは、4つ星中3つ星をつけ、次のように評している。「最も印象的なのはオデンカークだ。ハッチがアクションスターになる時まで、彼はとてもアクションスターのように見聞きできない。そして私達は、肉体的な印象すら薄い、この普段は温厚な男が、そのへんにあるティーポッドであなたを殺せるような、そんな怒りで煮えたぎった大鍋だと完全に信じ込ませられる」[24]
今後の展開予定
続編

2021年3月、ベッカ役のコニー・ニールセンは、続編があるならベッカの役を再演したいとコメントした。彼女はハッチとベッカのバックストーリーを知りたいと言い、2人の出会いについては1作目時点でも内部で話し合っていたと明かした[25]。同年6月、デレク・コルスタッドは続編の脚本を執筆中であることを明かし、ただ、まだスタジオから許可が降りていないとコメントした[26]。2022年3月、87ノース・プロダクションズは、ソーシャルメディア上で『Mr.ノーバディ2』の制作を楽しみにしていると発表したが、正式な制作時期が発表されたわけではなかった[27]。その後、同年8月にデヴィッド・リーチが脚本制作が進行中であることを確認し、スタジオが続編制作を約束したことを明言した[28]

2022年12月、ケリー・マコーミックは続編が正式に決定したこと、また2023年に主撮影が予定されていることを発表した[29][30]
ジョン・ウィックシリーズとのクロスオーバーの可能性

2021年3月、デレク・コルスタッドは、自身が脚本を務めるジョン・ウィックシリーズ(英語版)とのクロスオーバーもありうると示唆した。両作の配給はライオンズゲートとユニバーサルでそれぞれ異なるものの、共に制作スタジオは87ノース・プロダクションズであり、コルスタッド以外にもデヴィッド・リーチが両作に関わっており、共同プロデューサーのケリー・マコーミックは彼の妻である。彼としてはシネマティック・ユニバースのような形ではなく、あくまで小規模なイースターエッグ的なものでやって欲しいと述べている[31]。同月末にはイリヤ・ナイシュラー監督がクロスオーバーに興味を示したコメントを出した。彼は87ノース・プロダクションズが両作品に関わっていることを踏まえた上で「つまりすべてが可能だ。より奇妙なことが起こるのは間違いない・・・ ふむ」と述べている[32]

同年6月にコルスタッドは両作品のクロスオーバーを最小限の方法で実現したいと述べた[33]
出典^ a b “Nobody” (英語). Box Office Mojo. 2022年2月9日閲覧。
^キネマ旬報』 2022年3月下旬特別号 p.33
^ a b c d e f g h i j k l “Mr.ノーバディ ?日本語吹き替え版”. 吹替キングダム (2021年11月4日). 2023年12月22日閲覧。
^ “Nobody: February 19, 2021” (英語). Universal Pictures. 2020年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月14日閲覧。
^ N'Duka, Amanda (2018年1月11日). “Bob Odenkirk To Produce & Star In STX Action Thriller 'Nobody' From 'Atomic Blonde', 'John Wick' Producers” (英語). Deadline Hollywood. オリジナルの2019年12月11日時点におけるアーカイブ。


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