Mr.ビーン
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この項目では、テレビ番組とその派生作品等の概説について説明しています。その他の用法については「Mr.ビーン (曖昧さ回避)」をご覧ください。

Mr.ビーン
Mr.bean
ビーン役のローワン・アトキンソン
ジャンルビジュアルドキュメンタリー・TVシリーズ
脚本ローワン・アトキンソン
リチャード・カーティス
ロビン・ドリスコル
ベン・エルトン
演出ジョン・ハワード・デイヴィス
ジョン・バーキン
ポール・ウェイランド
出演者ローワン・アトキンソン
オープニングハワード・グッドール
製作
製作総指揮ピーター・ベネット=ジョーンズ
プロデューサースー・ヴァーチュー
制作テムズテレビ (ITV系)

放送
放送国・地域 イングランド 日本 フランス
放送期間1990年1月1日 - 1995年10月31日
(14回)
放送時間(25分)
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『Mr. ビーン』(ミスタービーン、Mr. Bean)は、イギリスのテムズテレビ[注釈 1] (ITV系)にて1990年から1995年まで放送されたコメディ・TVシリーズである。後に劇場用映画やアニメーションも製作されるが、本項ではそれらも含めることとする。目次

1 概要

1.1 外国での反響

1.1.1 日本での放送・ビデオ発売



2 作品の特徴

3 オープニングとエンディング

4 ビーンの人物像

5 その他のキャラクターや道具

6 原点と影響

7 話順リスト

7.1 その他の作品


8 劇場用映画

9 アニメーション

10 パロディ化

11 脚注

11.1 注釈

11.2 注釈・出典


12 外部リンク

概要[ソースを編集]

製作はタイガー・テレヴィジョン(タイガー・アスペクト・プロダクションズ(英語版)の前身)。主演はローワン・アトキンソン。全14話。題名はアトキンソンが演じる主役の名前をそのまま付けている。アトキンソンのほかに、リチャード・カーティス、ロビン・ドリスコル(英語版)が共同で原案・脚本を担当した。製作総指揮はピーター・ベネット=ジョーンズ(英語版)。

1990年1月1日、イギリスで第1話「ミスター・ビーン」が放送される。視覚的なネタを主とするヴィジュアル・コメディは時代遅れのスタイルでありながら思いがけない人気を博し、以降1995年までに13本のシリーズが作られることとなった。日本を含む世界各国で、テレビ放送やVHS発売に伴って人気が上昇、1997年に初の劇場版『ビーン』が製作されると世界中でビーン旋風が起こった。

2007年3月16日にテレビ向けとしては12年ぶりとなる新作「Mr. Bean's Wedding」がBBCのチャリティー番組『Red Nose Day 2007』内で放送されたほか、劇場版第2作『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』が同年3月30日の全英公開を皮切りに世界各国で公開され、世界各国で初登場第1位を記録した。

2012年にはロンドンオリンピックの開会式に登場。映画『炎のランナー』のメインテーマを演奏するサイモン・ラトル指揮のロンドン交響楽団と共演。シンセサイザーを演奏しコミカルな演技で観客を楽しませた[1]。しかし、その直後にアトキンソンは「50代の男があんなふうに幼稚なキャラクターをやっているのは切ないことだよ」とビーン役からの引退を表明した[2]

だが、その後もチャリティーやファンサービスの一環でビーンとして姿を見せ続け、2015年には初回放送から25周年を迎えた事を記念し、「#MrBean25」と描かれた愛車・ミニに乗りロンドン市内を巡った[3][4]
外国での反響[ソースを編集]

米国では、1996年ポリグラムからVHSが発売された。
日本での放送・ビデオ発売[ソースを編集]

日本では1991年12月21日から12月23日まで、NHK総合にて第1話から第3話までが「コメディー決定版!Mr.ビーンの大騒動」として30分枠として初めて放送された[5][6]。その後1996年までにかけ、同局が平日の深夜や、年末年始の夕方・深夜などマイナーな時間帯[5]に「?大脱線」「?大パニック」「?大混乱」「?大失敗」と不定期放送を重ねた結果、徐々にコアなファンを増やしていった。

1997年4月から10月にかけ、毎週土曜日未明0時30分(番組表上の金曜日深夜)に初の定期放送[5]。また同年9月には、日本ポリグラムから全8巻のVHSが発売された。同年1月1日未明(番組表上の12月31日の深夜)にはNHK総合で「朝までMr.ビーン」と銘打ってこれまで放送されたシリーズが一挙再放送された[5]

1998年2月には劇場版第1作『ビーン』の日本公開に併せてアトキンソンが初来日。同年4月から8月にはNHK総合テレビで2度目のレギュラー放送がなされ(放送時間は前回と同じ、番組表上のタイトルは『コメディー決定版!』のみ[5])、それまで順不同に放送されてきた全話が初めて製作順で放送された(「朝までMr.ビーン」も1999年1月1日・1月2日に2度目の放送[5])。2000年11月から12月にかけてはNHK BS2で1時間枠での集中放送が、2003年にはNHK総合で不定期放送が行なわれた[5]

劇場版第2作『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』は日本では1年遅れの2008年1月19日に公開され、初登場第4位を記録している。

芸能人のファンが多く、佐野元春が1997年放送の音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系列)にゲスト出演し、今はまっているコメディ番組として本作の名を挙げ、ものまねを交えて語ったこと[7]なども日本のファン層拡大の一助となった。1998年8月14日の深夜に放送された特番「ローワン・アトキンソンの決定版!コメディー解剖学」[8]では、イッセー尾形が作品への思いを語った。
作品の特徴[ソースを編集]

ほとんどの場合において会話は滅多に行われず、アトキンソンの表情や動作のみで笑いを誘う「ヴィジュアル・コメディ」のスタイルをとっている。但し、声をネタにしたエピソードが全くないわけではなく、第1話では教会ものみなこぞりてハレルヤの部分のみを大声で歌うシーンがある。また、アトキンソンではなくゲスト出演の共演者の言動で笑いを取るシーンも存在する。

様々な人間がビーンの行動により被害を蒙るが、殆どの場合、彼に対して突っ込みや文句、抗議、報復に及ぶ事が無く、されるがままか、呆れ顔をされたり睨まれる程度に留まっている事が多いが、時折激怒され追いかけ回されたり、ビーン自身がとばっちりを喰う羽目になることもある。ビーン自身も数々の犯罪行為を行っているが逮捕、追跡されるシーンは無い(劇場版を除く)。物理法則や科学常識に全く反するネタも多い。

演出面の特徴として笑い声の効果音(ラフトラック:Laugh Track)が多用されている。これにより一見分かりづらい笑いのポイントが明確化されたり、キツすぎるギャグに観客が引くのを和らげる等の効果がある。但し劇場版でこの演出は一切無い。

劇中の動作にアドリブは一切なく、細部に至るまでアトキンソンとスタッフらによって入念に計画されているため、1話分を撮影するまでには多大な時間が費やされている。


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