Monochrome_Display_Adapter
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Monochrome Display Adapter (MDA)オリジナルのIBM PC(5150)のMDAアダプター
発売日1981年
アーキテクチャMotorola 6845
カード
エントリレベルIBM MDA, Control Systems Artist 1, Hitachi HD6845SP, UMC UM6845
歴史
後継Hercules Graphics Card, Enhanced Graphics Adapter

Monochrome Display Adapter (モノクローム ディスプレイ アダプター、MDA) は、1981年IBM PC用に開発されたテキスト表示用のビデオカードである。グラフィック表示用のCGAとともに、IBM PCおよびその互換機用の最初の標準的ビデオカードとなった。
概要

MDAには4KバイトVRAMが搭載され、80桁×25行のテキスト(9x14フォント)を表示することができる。またプリンタインターフェース(パラレルポート)を持っており、当時求められていたテキスト表示と印刷のための機能を考えると割安であった。コントローラは、CGA同様モトローラMC6845を用いている。

この80桁×25行(9x14フォント)は、グラフィックス解像度と比較すると720×350ピクセルに相当するため、後にこの解像度でグラフィック表示を行える Hercules Graphics Card がHercules社から発売され、おりからのスプレッドシートブームと相まって爆発的な売れ行きを示した。

MDAの全表示モードは、後継のEGA, VGA, XGA等でもサポートされており上位互換性がある。
機能コードページ 437 の文字

MDAの表示モードは、1種類のテキストモードだけである。

80桁x25行(9x14フォント、720x350解像度相当、モノクロノーム) (07h)

表示可能な文字は256種類で、始めの128字は標準的なASCII文字セット。後の128字はアクセント文字、ローマン体、数学記号やグラフィック文字を含んでおり、拡張ASCIIとして知られる。この文字セットはコードページ437として知られる。フォントパターンは8KBのROMに記憶されており、ソフトウェアから変更することはできない。このためアスキーアートが「グラフィカル」に表示を行う唯一の方法である。

MDAのテキストモード(07h)は、CGAの持つテキストモード(01h, 02h, 03h, 04h)とは一部は類似しているが異なる。なお80桁はIBMがパンチカードや端末装置のIBM 3270などで使用していた桁数である。

MDAによって生成される文字は、非表示、下線、通常、明瞭(ボールド)、反転、点滅の属性を持っている。いくつかの属性は組み合わせて使うことができる。

属性表示例
非表示非表示
通常通常
下線下線
明瞭明瞭
明瞭・下線明瞭・下線
反転反転
非表示・反転非表示・反転

コネクタ

MDAのディスプレイ接続用コネクタは DE-9である。ピン番号は順にソケット正面の右上から左上、右下から左下へ。

ピン配置ピン番号機能
1GND
2GND
3(未使用)
4(未使用)
5(未使用)
6輝度
7映像信号
8水平同期(正論理)
9垂直同期(負論理)

信号

方式TTLレベル
解像度80文字x25行、720ドットx350ライン相当
水平同期周波数18.432 kHz
垂直同期周波数50 Hz
階調数2-4

関連項目

IBM PC

ビデオカード

画面解像度










IBM PCファミリーのビデオハードウェア
IBM PC以降

MDA (1981)

CGA (1981)

Orchid Graphics Adapter (1982)

HGC (1982)

Plantronics Colorplus (1982)

Tandy (1984)

PGC (1984)
画面解像度

PC/AT以降

EGA (1984)

JEGA (1986)

HGC+ (1986)

InColor (1987)

PS/2以降

MCGA (1987)

VGA (1987)

SVGA (1987)

8514/A (1987)

TIGA (1989)

XGA (1990)

AX-VGA(1992)


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