Microsoft_Windows
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ようやくGUIインターネット接続機能が簡単に[注 2]使えるパソコンが庶民の手に届く価格(とはいっても日本では平均24万円台とまだ高額)になったことで、1990年代後半にはパソコン用OSのシェアで他を大きく引き離してトップになっていた(2009年10月にはインターネット上で使用されているクライアント市場シェアの約90%を得ている[18][19][20])。DirectXの搭載により、専用のアクセラレータが利用できるようになり、高品質な画面描画や音声出力が可能になった。Windows 95の時点で従来の主力OSであったMS-DOSは16bitコードの互換機能としてWindowsの背後に隠蔽されるようになり、Windows 9x系の終了と共に開発が停止された。Windows 2000では一般向けでも完全な32bitOSであるWindows NT系に移行した。

パソコン用OSとしては、マイクロソフト社自身によるオフィススイートの提供やインターネット対応は勿論のこと、SteamNetflixと言った一般向け娯楽配信サービスから、事務作業設計シミュレーション、ソフトウェア開発と言ったプロフェッショナル用途まで、多数のサードパーティーがアプリ開発に参画し、全ての用途を包括する環境が形成されたため、強力なプラットフォームに成長した。バージョンアップの過程では、MS-DOSに由来するカーネルの16bitコードとシステムリソースの制約が原因でブルースクリーンが多発したり、処理の効率化が不十分で動作が激しく重いバージョンが幾つかリリースされ、ユーザーからも不評を買っていたが[21]、最新のWindows 10はOSとして成熟し、安定して軽快に動作するようになった。(正確にはアップデートによるソフトの動作に支障をきたす例が増えた)2023年11月時点の最新安定版は、デスクトップ版はWindows 11 バージョン 23H2、およびWindows 10 バージョン 22H2サーバ版はWindows Server 2022モバイル版はWindows 10 Mobile バージョン 1607エンベデッドシステム版はWindows 10 IoTである。

Windowsの一般的な知名度は高いが、1960年代に開発が始まり、現代的なOSの始祖となったUNIX系OSとは全く異なる構造のOSであり、OSの歴史からすると特殊な存在であることには留意する必要がある。
製品展開

2024年3月1日時点で、Windowsは次の製品系統が展開されている。

Windows NT系 - 1993年に登場したWindows NT 3.1を始めとする系統。マイクロカーネルの採用により多様なアーキテクチャCPUへの移植が容易なことと、高い信頼性が特徴。ただしWindows 10はx86x64Windows 10 MobileARMのみ、Windows Server 2012x64のみに対応する。

Windows 11 Home / Pro / Enterprise - パーソナルコンピュータ用。

Windows 11 Pro For WorkStations - Proを基本にセキュリティを強化。ちなみに、一般的な個人ユーザーもProからそのまま有償でアップグレードすることができる。Intel XeonプロセッサやAMD EPYCプロセッサなどに使われる。


Windows 10 Home / Pro / Enterprise / S - パーソナルコンピュータ用。

Windows 10 Mobile - スマートフォン専用で、OS単体では販売されていない。Windows Phone 8.1の後継。現在はサポート終了済み。

Windows 10 IoT - IoT組み込みシステム用。Windows CEの後継。

Windows 10 Pro For WorkStations - Proを基本にセキュリティを強化。先述のWindows 11 Pro For WorkStations同様、一般的な個人ユーザーもProからそのまま有償でアップグレードすることができる。Intel XeonプロセッサやAMD EPYCプロセッサなどに使われる。


Windows Server 2022 Standard / Datacenter / Essentials - サーバ用。

Windows Server 2019 Standard / Datacenter - サーバ用。

Windows HPC Server - スーパーコンピュータに特化。



過去の製品


Windows 3.x - MS-DOS上で起動する16ビットWindows。Win32sを使用することで一部の32ビットアプリケーションを動かすことも出来た[22]

Windows 9x系 - Windows 3.1の後継で32ビット化された。Windows Meを最後にWindows XPなどのWindows NT系に一本化され、全開発・サポートが終了した。

Windows Mobile - Windows CEをベースにしたモバイル用OS。Windows Phoneの前身。

Windows Phone - スマートフォン用OS。Windows 10 Mobileに引き継がれ、現在は開発を終了している。

Windows CE(または、Windows Embedded Compact) - 組み込みシステム用。Windows 10 IoTに引き継がれた。

バージョン一覧
パソコン向けのOS

いわゆるクライアント向けのOS。

パソコン(クライアント)向けWindows OSバージョンOS系列オリジナル版(英語版)日本語版


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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