Windows XP
Microsoft Windows ファミリー
開発者
Microsoft
リリース情報
RTMリリース2001年8月24日 (2001-08-24)(英語版)[1]
2001年9月6日 (2001-09-06)(日本語版)[2]
一般リリース2001年10月25日 (2001-10-25)(OEM・DSP)[3]
2001年11月16日 (2001-11-16)(リテール)[2]
最新の安定版5.1 Service Pack 3(Build 2600) - 2008年4月21日[4]
ソースモデルシェアードソース
ライセンスMicrosoft EULA
カーネル型ハイブリッドカーネル
プラットフォームIA-32
先行品
Windows 2000Windows Me
後続品Windows Vista
サポート状態
サポート終了
メインストリーム サポート終了日:2009年4月15日
(米国日時4月14日・終了済み)
延長サポート終了日:2014年4月9日
(米国日時4月8日・終了済み)[5][6]
Windows XP 64-bit Itanium Edition
Microsoft Windows ファミリー
開発者
マイクロソフト
リリース情報
最新の安定版2003 - 2003年3月28日 [info]
ソースモデルクローズドソース
ライセンスMicrosoft EULA
カーネル型ハイブリッドカーネル
プラットフォームIA-64
サポート状態
サポート終了
メインストリーム サポート終了日 不詳
延長サポート終了日:2014年4月9日
(米国日時4月8日・終了済み)
出荷本数の推移本数日付
700万本2001年11月12日発表[7]
1700万本以上2002年1月18日発表[8]
4600万本2002年6月発表
1億3000万本2003年7月発表[9]
2億1000万本2004年5月3日発表[9]
Microsoft Windows XP(マイクロソフト ウィンドウズ エックスピー)は、マイクロソフトが2001年に発表したWindowsシリーズに属するオペレーティングシステム (OS) である[10][11]。 Windows XPの発売以前、Windowsは一般家庭向けでWindows 3.1由来のMS-DOSを前提とした古い構造を機能拡張して開発されたWindows 95、Windows 98、Windows MeなどのWindows 9x系と、サーバ用途に耐える安定したOSとして新規開発されたWindows NTなどのWindows NT系が並行開発・販売されている状態が永らく続いていた。 その状況はマイクロソフトにとっては開発リソースが2つの製品に向けて分散される等の大きな課題となり、9x系ではマルチメディア機能の拡張と共にシステムリソースに余裕が無くなりクラッシュが多発するようになる(特にWindows Meで顕著)など、構造面でも限界に達しており、開発負荷の軽減と、マルチメディア対応の安定したOSを作る目的で、一般家庭向けの9x系をNT系に統合することを目標に開発された。XP以前に同様の統合化を試みたWindows 2000を基本に、その際の統合の成功に至らなかった機能も含めて開発されている。この機能統合の成功により、XPはNTの安定性・堅牢性と9x系のマルチメディア機能や使いやすさを併せ持った汎用OSとなった。NTカーネルを採用した一般家庭向けのWindowsはXPが初であり、XPのリリースによって、一般市民が初めて安定に動作するOSを手軽に入手・利用することができるようになった。XPの開発成功を受け、マイクロソフトは長年の懸案であった9x系の終息を成すことができた。 開発時のコードネームはWhistler(ウィスラー)と呼ばれていた[12][11]。 永きに渡って販売されていたが、ネットブックなど超低価格機向けなどの一部の用途を除き、2008年6月30日をもってマイクロソフトからの出荷は終了した[13][14]。2008年7月以降の入手方法は、流通在庫品のほかに後継製品となるWindows VistaのBusinessかUltimateエディション[15]、Windows 7のProfessionalかUltimateエディションからのダウングレード権[16][注 1]を利用する形のみになった。一部の直販 (BTO) メーカーでは、この仕組みを利用して業務用向けオプションとして引き続きWindows XP ProfessionalをプリインストールしたPCが出荷されていたが、2010年10月22日に販売が終了した[17][18]。また、米MicrosoftのDSP版も2009年6月30日に販売終了となり、店舗在庫限りとなった[19]。 OSはコンピュータが導入された時のものが使われ諸事情により後続のOSに置き換えができない場合がある(たとえば工場の生産ラインのマシン群のひとつとして組まれてしまっていて仕様を変更するわけにはいかないコンピュータや、発展途上国に慈善活動、フィランソロピーなどで贈られたもので使用者側は買い替え予算が組めないコンピュータなど)。米国の調査会社Net Applicationsによると、2018年12月時点における世界のOSシェアはWindows XPが4.54%であり、首位の座をWindows 10 (39.22%) に明け渡している。NetMarketShareの調査では2020年時点で、シェアが1.26%であり、この数字はWindows 8 のシェア(0.57%)、ChromeOS (0.42%)、Windows Vista (0.12%)よりも大きい[20]。2020年時点でXPは、後続のWindows 8やVistaよりも多く使われているのである。StatCounterによる2020年3月の別の調査では、Windows XPのシェアが増加し0.24ポイント増の1.39%となったといい、中国での急増(13.32%、+9.13)が大きいらしいが、先進国でもフランス(1.11%、+0.23)・カナダ(1.13%、+0.22)・アメリカ合衆国(0.92%、+0.14)など微増している国は数多い[20]。 これにはそれなりの理由がある。XPが要求するハードウェア要件がWindows 2000の次くらいに低く(後述参照)、低スペックのマシンで動かすことができ、また使用しているアプリケーションソフトによっては後継のWindowsに対応していないなどの理由からXPが必要であるユーザがいるなどといった事情で依然として根強いシェアがあるのである。その結果、一部のインターネットオークションや中古販売においてWindows XPリテールパッケージ版(特にクリーンインストール版のProfessional)は後発のWindows Vista、およびWindows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10、そして2023年6月現在、最新のWindowsであるWindows 11より高額で取引されることも決して少なくない。 XPは「『経験、体験』を意味するeXPerienceに由来する」と公式には解説されている。 主に家庭で使用されることを前提に開発されたエディション。Windows XPの基本的な機能が搭載されており、ドメイン参加といったビジネス向けの機能は非搭載。Professionalエディションに比して、1つの物理CPUのみの対応(ただしハイパースレッディング・テクノロジーやマルチコアプロセッサはサポートする)といくつか拡張性に制限がある。
概要
開発の経緯
2008年以降の状態
名称の意味
エディション
Home Edition
Professional(個人の)上級ユーザー、あるいはビジネスでの利用を想定した、Home Editionに対する上位エディション。マルチプロセッサへの対応や ドメインへの参加、リモートデスクトップのホスト機能、ダイナミックディスク