Microsoft_Windows_2000
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Windows 2000
Microsoft Windows ファミリー

開発者
Microsoft
リリース情報
RTMリリース1999年12月15日 (1999-12-15)(英語版)[1]
1999年12月24日 (1999-12-24)(日本語版)[2]
一般リリース2000年2月18日 (2000-02-18)(全世界)[1][3][4]
最新の安定版5.0.2195(SP4 Rollup 1 v2) - 2005年9月14日 (2005-09-14)[5]
ソースモデルMS-SSI
ライセンスMicrosoft EULA
カーネルハイブリッドカーネル
プラットフォームIA-32
IA-64 (Limited Edition)
先行品Microsoft Windows NT 4.0
後続品

Windows XPWindows Server 2003
サポート状態
サポート終了
メインストリーム サポート終了日:2005年7月1日米国日時6月30日・終了済み)
延長サポート終了日:2010年7月14日(米国日時7月13日・終了済み)[6]

Microsoft Windows 2000(マイクロソフト ウィンドウズ 2000)は、マイクロソフトによってWindows NT 4.0の後継として開発されたオペレーティングシステム[7][8]1999年12月15日(米東部時間)に製造工程向けリリース (RTM) が発表され[1]2000年2月18日(日本時間)に一般リリースが発売された[3]
概要

Windows 2000はWindows 9x系に比べて安定性・堅牢性に優れた NTカーネルを基に開発された。当初の正式名称は「Windows NT 5.0[注釈 1]」として発表されていたが、後に現在のものに変更された[9]。Windows NTチームのデーブ・トンプソンによると、ジム・オールチン(英語版)がコードネームを嫌っていたため、Windows 2000にはコードネームがなかった[10]。Windows 2000は主に業務用として位置付けられている。しかし、開発当初からWindows NT系とWindows 9x系の統合が計画されていたためNT 4.0以前のWindows NT系と幾分異なり、一般(個人)パワーユーザーへも十分に対応できるようにWindows 9x系のユーザーインターフェイス(特にWindows 98 Second Editionが顕著)も取り込まれている[注釈 2]

当初の製品版では65000件以上の問題を抱えていた[11]と揶揄されたが、数度のサービスパックの適用により、安定性や使い勝手なども登場当初と比べると格段に向上した。当初は各種ドライバ類が少なく、特にマルチメディア関連機器の多くに非対応という弱点を抱えていた。しかし次第に専用もしくはWindows XP互換のドライバが開発された。

Windows NT系は移植性を高める設計が行われており、前バージョンのWindows NT 4.0ではPowerPCDEC Alphaなどの複数のプラットフォームに向けて販売されていた。しかしIA-32以外のプラットフォームが事実上消滅してしまったため、Windows 2000ではβ3までは複数存在していたものの、結局IA-32以外の発売は取り止めとなった。ただし後述の「Windows Advanced Server, Limited Edition」についてはIA-64(Itaniumシリーズ)用が後にリリースされた。また、PC-9800シリーズの対応もWindows 2000を最後に終了した。

Windows 2000はサーバー用とクライアント用が同一の製品名として発売された最後のWindowsではあるが、後期のサーバエディションである「Windows Datacenter Server Limited Edition」や「Windows Advanced Server, Limited Edition」からは「Windows 2000」の名称が外れている。これ以降のWindowsのリリースでも同様に、サーバー用とクライアント用が別のバージョンや別の製品名で別けて発売されている。

2019年1月現在、Windows 2000は企業・法人向けのボリュームライセンス契約者に限定したダウングレード権としてライセンスのみ[注釈 3]提供が継続されている[12]。その他のサポートとしては、それまでに提供された修正モジュールがダウンロードできる「オンラインセルフヘルプサポート」[注釈 4]があるほか、企業等の契約者に対する有料の「カスタマーサポート」にて新たなOS環境へ移行するための手助けを受けられる。しかし延長サポートがすでに終了しているため、新たな修正モジュールは必ずしも開発されているわけではない。その後もいくつかの更新プログラムが提供されている[注釈 5]が、無論すべてのhotfixが対応しているわけではなく、Windows 2000では延長サポート中でさえ開発困難なパッチは対応が見送られるケースもあった[13]。また充分な動作検証が行われていない場合もある[注釈 6]

Windows 2000は主に企業で多く用いられていたため、資金難等の理由からシステム更新の遅れた企業で需要が残るケースが少なくなかった[14]。実際、後続OSであるWindows XPのサポートも終了した2014年4月時点ですら、XPを利用して構築されたサーバは世界で6000件程度なのに対し、(サーバエディションの存在する)Windows 2000については50万台ものサーバがなおも稼動しているという[15]。さらに、組み込み向けの"Windows 2000 Professional for Embedded Systems"は延長サポートの終了が2010年7月13日(日本時間7月14日)までで、ライセンス搭載製品出荷提供可能期間終了の2015年3月31日(日本時間4月1日)までサポートされるという事情もあった[16]。こうした問題に目を付けた一部のセキュリティソフトベンダでは独自サポートを継続する動きも見られ[注釈 7]、企業向けのセキュリティソフトでは2016年3月31日(日本時間4月1日)までサポートされていた例[注釈 8]もある。ただし、そうしたセキュリティベンダでも基本的には新しい環境への移行を推奨している。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)も、根本的な解決ではないとしながらもシステム更新までに時間が掛かる場合のつなぎとしてセキュリティツールの使用を指導している。またIPAはこうしたサポートの終了した旧OSのセキュリティ上の危険性を指摘しており、なるべく、ネットワークに接続しない単独の専用システム(スタンドアローン)にしたうえでUSBメモリFDMO、外付けHDD等の外部補助記憶装置でデータ交換しないことを呼びかけている[17]

出荷本数の推移本数日付
50万本(米国)2000年3月7日発表[18]
100万本(全世界)2000年3月14日発表[19]
150万本2000年4月20日[20]

特徴
Windows 9x系統からの機能

USBプラグアンドプレイによる容易な周辺機器の増設

ACPIによる電源管理機能

Windows 98/98 Second Editionと似たグラフィカルユーザインタフェース(操作性は改良されており、利便性はかなり向上している)

DirectXOpenGLといったマルチメディア及びゲーム環境への対応または強化

DVD-ROM等の大容量ディスクへの対応 など

Windows 2000での新機能
Active Directory
Active Directoryは、Windows NT 4.0サーバー以前に導入や利用されていた「NTドメイン」に代わる新たな概念として導入された。
NTFS 3.0(NTFS5, NTFS2000)
Windows NTで採用されているNTFSにさらなる改良を加えたファイル システム。各ユーザーアカウントごとに使用できるディスク容量を制限できる「ディスク クォータ」が装備された。また、ファイル システムそのものを暗号化する機能も搭載され、セキュリティ保護に関連する機能が強化された。
Windows/Win32 Driver Model(WDM
それまで、デバイスドライバは通常Windows 95Windows NTでは異なるものが必要であった。


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