2021年6月20日、マイクロソフトが誤って公開したサポート文書の中に「Windows 11」の記述があることが明らかとなった[52][53]。 マイクロソフトは米東部時間の2021年6月24日午前11時(日本時間6月25日午前0時)に行った「Microsoft Windows Event」と題するイベントにおいて、「Windows 11」を正式に発表した[C][D]。 2021年6月28日に初のInsider Previewが公開された[65][66]。Windows 10に比べ、丸みを帯びた特徴的なUIなどについては既に実装されているものの、Androidアプリの実行機能の追加はまだなされていなかった[E]。正式発表と同時に公開されたシステム要件ではインテルの第8世代Core及びAMDのRyzen 2000番台(APUは3000番台)以降のプロセッサとTPMの有効化が必須だった。 しかしプレビュー版では、第7世代Core及び初代Ryzenと、TPMが有効化されていない環境でも使用可能になるように要件が緩和されており[71][72]、このうちCPUの要件については今後緩和される可能があるとされており[73]、2021年8月末に一部モデルの緩和が発表された[74][75]。 具体的には第7世代Coreの内、「Surface Studio 2」に搭載されている「Core i7 7820HQ」と第6世代のCore X、Xeon Wが新たに追加されたのみとなっており、その他の第7世代CoreやAMDのプロセッサは検証されたものの追加はされていない[76][77][75]。 7月22日に公開されたInsider Preview Build 22000.100でTeamsのチャット機能を中心とした一部機能が統合された[78][79][80]。 2021年10月5日に「 Windows 11 」がリリースされる予定であることが8月31日に発表され[F]、予定通り、2021年10月5日(米東部時間基準ではなく各タイムゾーンの2021年10月5日[86])に公開された[G]。同日、女優の峰平朔良が出演し、アイドルグループ、わーすたの三品瑠香が楽曲を担当したテレビCM「Windows 11 の世界へ」も公開、放映され[H]、富士通やNECなどPCメーカー各社よりWindows 11搭載パソコンの発売も発表された[I]。 電気街として知られる秋葉原では、有名な1995年のWindows 95発売時の熱狂や2015年のWindows 10の発売時とは異なる反応がみられ、店頭商品の売り切れに至るような「お祭り騒ぎ」も、互換性の問題から業務用などで従来型の環境を必要とするユーザーによる先代、先々代のOSであるWindows 10や8.1の大規模な買い漁りも起きなかった[109][110][111][112]。 Windows 10のリリース時と同様、1年程かけ、一般ユーザーに向けて段階的に無償で配信されるが、対象は新しいデバイスが中心で、Windows 11のシステム要件を満たしたパソコンに限られており[J][K]、Windows 7やWindows 8.1などからアップグレードし、Windows 10に対応が可能だったデバイス、また、Windows 10発売直後に発売された比較的新しいデバイス(概ね2015年7月 - 2017年12月までに出荷・発売されたデバイス)であっても、スペックによっては Windows 11 にアップグレードできない場合があるため、Windows 11へのアップグレードについては「システム要件」に注意が必要とされている[118][119][120][112]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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