Microsoft_Update
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2007年5月9日に配布が開始された更新プログラムを、Vista以前のWindowsでダウンロードした場合、CPUの使用率が異常に上昇したり、インストールしたはずのプログラムが「更新済み」と見なされない不具合が起きた。この問題については、5月29日付の公式文書にて、対応策が発表されている ⇒[1]

2011年8月中盤、Windows Update バージョン4(v4)の閉鎖に従い現行のバージョン6(v6)にリダイレクトされる事案が発生。以前よりOSの判定でv6からv4にリダイレクトされる設定であったので、結果的に2つのページを行き来するループ現象に陥った。これによりWindows NT/98/Meなどのアップデートが事実上不可能となってしまった。

2017年にはマイクロソフト公式サイトがHTTPSへ移行したことに伴い、それをフルサポートしていないInternet Explorer 8ではアクセスできなくなったため、Windows XPのアップデートも事実上不可能となってしまった。ただし、HTTPSに移行していないv6のアドレス(#外部リンクを参照)を直接入力すれば、Windows Updateへアクセスすることはできる。
Windows Vista以降

Windows Vista、およびWindows 7Windows 8/8.1では、Windows Updateはウェブアプリケーションではなくなり、その機能は全てコントロールパネルに吸収された。Windows 10では、コントロールパネルから排除され、8から搭載された設定アプリに吸収されている。更にWindows Defenderの定義ファイルの更新、Windows Mail(Windows Vistaのみ)のジャンクメールフィルタの更新なども行われる。

Windows XP Service Pack 2以降の利用者のWindows Updateに対する共通する鬱憤として、自動更新がバックグラウンドで実行された後、10分おきに再起動が要求されるというものがあった[2]。このダイアログは、そのとき利用者が使用中のアプリケーションよりも前面に表示される。

再起動が避けられない種類の更新の場合のみにそのようなダイアログが表示されるが、再びこのダイアログを表示するときを何時間・分後にするか(最大4時間後)指定できるようになっている。変更されたダイアログは他のアプリケーションより背後に隠れるようにもなった。

Microsoft Updateは相変わらずオプションであり、標準では使用されない状態になっている。

Windows Vista以降のWindows Updateは、Windowsのシステムファイルの更新に「Transactional NTFS」と呼ばれる機能を使う。更新中に予期せぬシャットダウンが行われた場合に、Windowsが元の状態に戻すことを支援する機能であり、ファイルシステムへの一連の変更が分解不能(アトミック)な操作である、すなわち中途半端な状態のままで終わることがないということを保障するものである[3]
論争と代案

Microsoft Updateの利用にWindows Genuine Advantage(正規Windows推奨プログラム)が必要なことが、プライバシー権幸福追求権)との関係で論争を生んでいる。正規のWindows XPの複製を保持している場合、更新時に利用者のコンピュータを分析・特定する。逆に海賊版であった場合、通常より安価に正規品を購入できる機会が提供される。マイクロソフトは公式に、自動的なセキュリティの更新にWGAの認証を必要としないことを述べている。始めのうちは、パッチが当てられていないシステムの存在は海賊版の存在より損害が大きいという世論にマイクロソフトは押されていると思われ、WGAの認証をしないシステムでもWindows Updateを通じてのセキュリティ更新を受けられると信じられていた。しかしそうでない場合があったのである[4][5]

サードパーティーによる非公式なMicrosoft Updateの代替としてWindizUpdateなどがある。これは、WGAを必要とせず、ウェブブラウザに代わって更新を行うものである。ほかにはAutoPatcherなどWebブラウザを全く使わない種類のものもある。
脚注[脚注の使い方]
出典^ 日経パソコン (2008-10-20), 日経パソコン用語事典2009, 日経BP社, .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 9784822233907 


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