Microsoft Office Access
開発元マイクロソフト
最新版
Microsoft Office Access(マイクロソフト・オフィス・アクセス)は、マイクロソフトがMicrosoft Windows 向けに販売している、データベース管理システムのソフトウェアである。
Microsoft Officeの上位版に同梱され、同社の関係データベース管理システムであるMicrosoft SQL Serverに似たソフトウェアである。
Accessは、マイクロソフトによるRDBMSであり、Microsoft Jet Database Engine(Microsoft Access 2007以降はACE=Access Connectivity Engine)とGUI開発環境を組み合わせてMicrosoft Office Professionalへの同梱形態や、単体で販売されている。
Accessは、Access/Jet、Microsoft SQL Server、OracleやODBC準拠のデータを取り扱うことができる。データベースに精通した技術者であれば、比較的高度なアプリケーションが開発できるが、そうではない人でも各種のウィザード機能[1]を使用することにより小規模で簡単なアプリケーションの構築が可能であるとしている。データベース入門者に対して敷居が低いように見えるが、効率のよい実用的なシステムを構築するには、それなりの技術が必要である。現在Accessはオブジェクト指向に基づいたアプリケーション作成が可能であるが、完全なオブジェクト指向開発ツールには至っていない。
「Microsoft Access」は、以前マイクロソフトが販売していた通信ソフトウェアの名前でもあった。これはProCommなどといったソフトと競合していたが、販売不振のため製品ラインナップから消滅していた。それから数年後、現在知られているデータベース・ソフトウェアの名前として再登場した。目次 Microsoft Accessのバージョン1.0は、1992年12月にリリースされた。 Access 2007では新しいファイル形式を採用により拡張子.accdbを使用。添付ファイルデータ型やWindows SharePoint Servicesへの対応等が行われる[2]。 Accessは、規模としては中小企業や大企業の事業部といった場面から、データの作成や操作をするプログラムを作りたい趣味レベルのプログラマまで広く使われている。Accessの使いやすく強力な設計ツールは、データベースをよく知らない人間であっても、非常に効率的に開発を進められる。このため、Accessとは素人向けの開発環境であって、専門家にはあまり用いられていないかのように思われがちである。 Accessはデータアクセスがネットワーク経由の場合には力不足であるため、数名以上に利用されるようなアプリケーションが必要な場合、Oracle、DB2、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MySQL、MaxDB、またはFileMaker Proのようなクライアントサーバモデルのソリューションに頼りがちである。しかしAccessの「フロントエンド」(フォーム、レポート、クエリ、およびVBコード)は、Access自身、Microsoft SQL Server、Oracle、その他のODBC──適合する製品を含むデータベース・バックエンドのホストに対して使える。 プログラマから見たAccessの利点の1つは、そのSQLとの相対的な互換性である。──クエリはSQL文として表示や編集ができる。そしてSQL文はAccessのテーブルを操作するためにマクロやVBAモジュールの中で直接使用できる。ユーザーはプログラムの形式と論理、そしてオブジェクト指向の可能性の提示のために、VBAと「マクロ」の両方を結合して使える。SQL文の中ではVBAと同じ演算子や関数を用いることができ、モジュール内で定義された利用者独自の関数さえも使用できる。 Accessのレポート作成機能は、有能で洗練された報告書作成の仕事に適していたとしても、他の有名なデータベースレポート作成機能──Crystal Reportsほどには十分に特色があり力強いとは言えない。MSDE (Microsoft SQL Server Desktop Engine) 2000はMicrosoft SQL Server 2000のミニ・バージョンだが、Office XP Developer Editionに含まれており、Jet Database Engineの代わりにAccessと共に使われるかもしれない(MSDEとMicrosoft Exchange Serverの初期バージョンはデータの膨大な量を取り扱うのに実際にJet Engineを使用しており、その上にそれらのアプリケーション用に「偽の」アプリケーション層を置いた。この事実に関する知識不足は、特に「大規模な」プロジェクトについては、ソフトウェア製品Access/Jetファミリーに対する不当な軽視の一因となった)。 Accessのカット・アンド・ペースト機能は、他のデータベース間(例えばデータやデータベースを通じてOracleとMicrosoft SQL Serverと)を接続する便利なツールである。Accessにはテキスト形式やExcel形式を含め、Windowsと他のプラットフォーム・アプリケーションとの統合を許す様々なインポート・エクスポート機能(又はリンク機能)が付属しており、それらのいくつかはアプリケーション内部からの要求、又はユーザーが手動によって実行できる。例えば、完全実装されたAccessソフトウェアを持たない人たちと完全に書式化されたレポートを共有するための非常にコンパクトなAccessのスナップショット形式がある。Accessはまた、Microsoft SQL Serverにアップグレード(アップサイジングという)することができる。
1 歴史
2 用途
3 特徴
4 開発
5 仕様制限
6 アップサイジング
7 主な機能
8 Microsoft Access Runtime
9 バージョン
10 脚注
11 関連項目
11.1 競合製品
12 外部リンク
歴史
用途
特徴
Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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