MediaWiki
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MediaWikiはその当初のターゲットであるウィキペディア、そしてその姉妹プロジェクトである各種のウィキメディア・プロジェクト群で利用されている。またWikiaというウィキファーム(英語版)、wikiHowWikiLeaksも同様。チャクウィキといった様々なウェブサイトの構築に使用されている。

ウィキペディアの他にウィキ形式の百科事典でMediaWikiを採用するものを挙げるとアンサイクロペディアCitizendium(シチズンジアム)、スカラーペディア 、Metapedia(英語版)、コンサーヴァペディアがある。またNovellIntelの例のように企業内での採用も多い[18][19]

アメリカ政府内部でもMediaWikiを使用し、顕著な例としてインテリペディア(英語版)(アメリカ知的活動コミュニティ(英語版)採用)、外交ペディア(英語版)(アメリカ合衆国内務省採用)ならびにアメリカ合衆国国防総省が採用するmilSuite(英語版)の一部milWikiにも使われている。国連機関では国連開発計画及びINSTRAW(英語版)が独自ウィキをMediaWikiで駆動すると決定した理由は「ウィキペディアが動くソフトウェアであることから試験が行き届き、将来的にも開発活動が持続可能で、未来の技術者はおそらくどんなウィキソフトウェアよりもMediaWikiに最も触れて育つと予測されるため」だという[20]

フリーソフトウェア財団LibrePlanetウェブサイトの運営にMediaWikiを使っている[21]
バージョンの履歴「mw:News/ja」も参照

MediaWikiの最初のバージョンは 1.1として、2003年12月に公開された。

色定義
赤サポートされないリリース
緑サポートされるリリース
青リリース予定

バージョン数リリース日リンク主な変更点
1.102003年12月8日リリースノート全文

あたらしい表組みのウィキマークアップ導入

MediaWiki名前空間の導入により、利用者がインターフェースメッセージ編集可能に

XML形式のソース出力、履歴のオプション選択付き

マジックワード(特別な機能を持つ文字列や変数)

1.202004年3月24日リリースノート全文

ウェブ上でのインストーラー(実験導入)

画像のリサイズとサムネイルの生成

ウィキマークアップを支援する編集ツールバー

ウィキ内での利用者権限の設定

1.302004年8月11日リリースノート全文

CSSを多く用い、WWW基準により合致した新しい外装(MonoBookスキン)

引数のとれるテンプレート

カテゴリ機能

可能な場合、編集競合を自動的に統合

インストールの改善

1.402005年3月20日リリースノート全文
多言語対応状況

利用者毎に使用言語が設定可能

パフォーマンスを大幅に改善

ストレージの必要容量を圧縮するための、古い版の圧縮機能

画像ギャラリー(新規アップロードファイルのリスト)の生成

SVG表示のサポート(外部サポートツールが必要)

特別:ログ (log) 機能の追加

1.50
(MySQL 3をサポートする最終版)2005年10月5日リリースノート全文
多言語対応状況

データベースの大規模な再設計。データベーススキーマを再設計して、堅牢に

リビジョン管理をテキストストレージから分離。これにより

ページの移動、ページの履歴の生成など一部の操作のパフォーマンスが大幅に改善

全ての版への固定リンクを提供

データの大部分をデータベースの外に保管可能に


電子メールを用いた変更通知機能

ページのエンコーディングは必ずUTF-8を使用

特別:Listadmins(管理者一覧)を特別:Listusers(登録利用者一覧)へ統合

1.60
(PHP 4をサポートする最終版)2006年4月5日リリースノート全文
多言語対応状況

MySQLの場合4以降が必須。

利用者のログイン画面とアカウント作成画面を分離

ページの保護および保護解除の画面を再設計。半保護機能が追加。

バックグラウンドのアップデートに「ジョブ・キュー」を使用

テンプレートの使用の追跡を改善

スパム対策の強化として、外部リンクの追跡を導入

テンプレートの引数に初期値設定可能

特別:Preferences(個人設定、オプション)の再設計

1.702006年7月7日リリースノート全文
多言語対応状況

MediaWiki 1.7 以降は PHP 5 が必須 (5.1 推奨)。 PHP 4 はサポート対象外。

削除したファイルが復帰可能に

インポート(取り込み)の操作が特別:ログに記録されるように

1.802006年10月10日リリースノート全文
多言語対応状況

PostgreSQL (8.1以降)データベース・バックエンドを完全サポート

DjVuによるサムネイル生成とマルチページ・ナビゲーションをサポート

利用者の投稿ブロック機能の改善。未登録利用者へのブロックに特定のIPアドレスを使用

設定により、公開されているURLからの直接のファイルアップデートが可能に

1.902007年1月10日リリースノート全文
多言語対応状況

版の編集取り消し「Undo」機能

ブロックおよび特別ページのキャッシュを改善

ソータブルテーブル

利用者データベースに編集カウンタ追加

ウォッチリストおよび最近更新したページに版のサイズを表示

「特別」(Special) 名前空間のローカライズが可能に

1.102007年5月9日リリースノート全文
多言語対応状況

「カスケード保護」機能の追加

パトロール(巡回)機能の操作が特別:ログに記録されるように

ツールチップおよびアクセスキー機能の改善

ブロックおよび特別ページのキャッシュを改善

IPv6をサポート

1.112007年9月10日リリースノート全文
多言語対応状況

$wgAddGroups および $wgRemoveGroups の追加。これにより利用者権限のより洗練された設定が可能に

AJAXを用いた閲覧が修正され、デフォルトで使用可能に

ユーザーの投稿記録を年月で抽出できるように

1.122008年3月20日リリースノート全文
多言語対応状況

国際化と地域化を大幅に促進。多言語対応が進み、特別:Version(バージョン情報ページ)がローカライズ可能に。またヘブライ暦、タイ暦、イラン暦をサポート。

パーサーの書き換え (meta:Migration to the new preprocessor参照)

利用者権限関連のさまざまな変更。 $wgAddGroups および $wgRemoveGroups の振る舞いが変更され、$wgGroupsAddToSelf および $wgGroupsRemoveFromSelf が追加。

未作成ページに対する直接保護機能及び、特別:Protectedtitles(作成保護されているページ名)の特別ページ追加

拡張機能のFilepathがデフォルトで追加される

ページの履歴統合機能の追加(デフォルトでは使用不可)

1.132008年8月14日リリースノート全文
多言語対応状況

新しい特別ページ:特別:FileDuplicateSearch(重複ファイル検索)、特別:ListGroupRights(利用者グループの権限)

特別:UserRights(利用者グループ権限操作ページ)がチェックボックス式に仕様変更。

特別:SpecialPages(特別ページ一覧)がカテゴリ分けされる。

隠しカテゴリ (__HIDDENCAT__) の導入。カテゴリページに記述するとカテゴリに含まれる記事にそのカテゴリが表示されなくなる。

二重リダイレクトの自動修正

特別:ログ機能を年月で抽出できるように

1.142009年2月22日リリースノート全文
多言語対応状況

検索エンジンのインデックスを各ページごとに制御可能なマジックワード (__NOINDEX__・__INDEX__)の導入。

リダイレクトページのプレビューがリダイレクトとして表示されるように

モバイルデバイスのためのよりよいCSSサポート

ページの履歴版を年月で抽出できるように

アップロードされたファイルの履歴ページにすべてのファイルバージョンのサムネイルを表示

特別ページの名前のエイリアス表示をローカライズで表示可能に。

パスワード変更の特別ページ(特別:パスワードの変更)追加

ブロックされているユーザーの期間設定をそのまま変更できるように

特別:Statistics(サイトの統計)の仕様変更

個人設定で「初期設定に戻す」の追加

拡張機能のNewuserlog、LinkSearch、DeletedContributionsをコアへ導入。

ページ移動の際に移動元のページ(リダイレクト)を非作成にするsuppressredirect機能追加。

ファイルページが移動可能に

1.152009年6月10日リリースノート全文
多言語対応状況

個人設定に性別指定機能とユーザーCSSのリンクを追加


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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