MamiのRADIかるコミュニケーション
[Wikipedia|▼Menu]

mamiのRADIかるコミュニケーション
ジャンル
バラエティ
放送方式録音[1]
放送期間1984年10月13日 - 2009年10月4日
2019年9月22日
放送時間#放送局・放送時間参照
放送回数1306
放送局東海ラジオ放送
ネットワークSTVラジオラジオ関西九州朝日放送
#ネット局の変遷も参照)
パーソナリティ小森まなみ
出演ミンキー?ヤス
提供キングレコード
テンプレートを表示

『mamiのRADIかるコミュニケーション』(マミのラディかるコミュニケーション)は、1984年10月13日から2009年10月4日まで、東海ラジオ放送九州朝日放送(KBCラジオ)、STVラジオラジオ関西で放送されていたラジオ番組である。略称はRADIコミ(ラディコミ)。RADIかるはRADIO+カルチャー、またradical、軽?くなどの意味を込めた造語。

メインパーソナリティ小森まなみ。アシスタントはミンキー?ヤス
概要

小森まなみのポリシーである一回一回の放送を大切に・心と心のキャッチボールをモットーにしているあたたかさとエンターテインメント性を兼ね備えているラジオ番組。リスナー同士のコミュニケーションも旺盛で、1990年代後半から2000年にかけてのアニラジブームでは中心的存在の番組であった。

2003年12月には1000回の放送を記録し、2009年10月の最終回までに25年、放送回数1,305回となった長寿番組である。23周年放送で小森は「変わらないものを守るためには、変わることをもおそれない」と宣言した。目やからだの不自由なリスナーからの多くの要望を受け、メールでの投稿の受付を開始した。

夏に名古屋市内(名古屋城名古屋市公会堂など)で行なわれる番組イベントは、全国から数千人のリスナーが集まる「伝説的なイベント」になっていた。1994年(平成6年)に番組10周年兼、東海ラジオ放送創立35周年記念として名古屋市総合体育館(現・日本ガイシスポーツプラザ)にて挙行されたイベントには、東海地方を始め全国各地から一ラジオ番組のイベントとしては異例ともいえる約7000人ものリスナーを集めている。1995年阪神淡路大震災時では、「できることを できるところから」と誰でもが手にしているテレフォンカードを換金するという小森の発案により「救援テレカ支援」を行なう。累計800万円を超える募金をラジオ関西・兵庫県学童保育連絡協議会・あしなが育英会などに、番組を通じ5年間にわたり寄付をした。
終了直前の番組構成

番組は開始当時からお便りを郵送でしか扱っておらず、FAX(生放送を除く)やEメールでの募集は通常行っていなかったが、2007年10月14日放送分で郵政民営化によりポストや郵便局が遠くなったり体の不自由な人がパソコンからアクセスしたいという要望を受け、2007年11月4日放送分よりhertz@tokairadio.co.jp宛てのEメールでの受付も行うことになった。ハガキは各放送局の本社から東京支社に転送されて、そこからさらに収録スタジオのフラミンゴスタジオに届けられるため、ハガキを投函してから番組で読み上げられるのに2週間程度かかることがあった。このタイムラグの関係上、番組で取り上げられたお便りに対するリスナーからのレスポンスは、原則としてオンエアの翌々週以降に取り上げられた。

番組は小森の「ワン」(犬の鳴き声。矢尾時代は「ウー、ワン!」(犬の吠える声)、新年1回目の放送はその年の干支の鳴き声)の決まり文句で始まり、それに続いてリスナーからの小ネタ、通称「○○さんの今週のひと言」或いは「今週の独り言」の読み上げから始まる。

タイトルコールは「俺は、『北斗の拳』のケンシロウだ。708ある経絡秘孔のうち、mamiを突いた。お前はこれから、ずーっとこの放送を聴くことになる。お前はもう、聴いている」(2004年10月10日からは「mamiを突いた」が「mamiのRADIかるコミュニケーションを突いた」に変更され、「お前はこれから?聴くことになる」の部分が無くなった)という神谷明の声の後に小森の「mamiのRADIかる♪」という声が入り、テーマ曲の歌声によって「コミュニケーション」と続く。その後でパーソナリティ2人の自己紹介が行われるが、特に小森の自己紹介の前に「みんな一週間元気だったかな、いいこといっぱいあったかな?」と言うのが定例の決まり文句となっていた。

この神谷によるタイトルコールのナレーションは、同時期(1984年10月11日)にはじまった『北斗の拳』のアニメを元にしたもので、ケンシロウの声で行われている。当時、声優の指導をしていた小森の新番組ということでの友情出演だった。テーマ曲はスパンダー・バレエの楽曲「Communication」のリミックス・ヴァージョンで、番組開始当初から使用されていた。

番組内容はリスナーから様々な話題のハガキを募集し、それを紹介するのがメイン。大枠で「全国流行通信」というコーナーで、テーマ曲はGoon Squad(英語版)の「Eight Arms To Hold You(英語版)」。特に反響があった話題については、それ専用の特別コーナーが設けられる。本来の歌詞とは違って聞こえる曲や面白い聞き間違いを紹介する「空耳タイム」は、月に1度だったが人気があり定期コーナーと化した。最近では、馬の名前を付けてヤスのアドリブ実況により競争させる「RADIコミダービー」も月に1度の定期コーナーとなっている。

番組後半はヤスによるアニメ関連の話題で進行した(コーナータイトルは「アニメフォーカス」→「アニメ塾」→「アニメタイム」→「アニメールタイム」と移り変わっている)。かつてキングレコードスターチャイルド)やラポートがスポンサーだった頃にはBGMにスターチャイルド関連の曲を流したり、ファンロード等ラポートが発行する雑誌や書籍等の宣伝が行われていたが、末期はそれらに必ずしもこだわらなかった。以上の経緯から、この番組をアニラジに分類する場合もある。

このコーナー前後辺りで「モエールの館」というコーナーが2007年4月開始。その後モエールちゃんが何らかの任務に出てしまい休業中。執事は「ピエール・ヤス」で、メイドは「ヘルツ・モエール」である。なお、表記の区切りに関しては公式な発表がないため不明。このコーナーではご主人様またはお嬢様の悩みに、モエールが答えるというものである。ちなみに小森やヤスは彼らについて別人扱いしているが、モエールが金魚が嫌いな描写を見せたため紛れもなく小森やヤス本人である。

番組ラストの人気コーナー「マミのキュンキュン」(1998年10月開始)では身の回りで起こった心に残ること(キュンときたこと)を紹介する他、多数寄せられるリスナーの悩みに小森が答えている。それに対するリスナーの反響が大きければ2週間後にリスナーの意見を発表することもあり、小森とリスナーが共にリスナーの悩みを解決しているといえよう。時に涙することもあり、多くの共感を得ているラジオらしいコーナー。これが番組が25年も長く続いた理由のひとつでもある。

最後にパーソナリティ二人の自己紹介と「こころもからだも元気でね」「バッハハーイ」の決まり文句で終わる。
過去の番組構成

番組開始時には「円盤観察日記」(1984 - 1987年)「ポップスドクター」(1987 - 1988年)「アーティストディクショナリー」(1988 - 1989年)「ポップス人名辞典」(1989 - 1994年)といった洋楽に関するコーナーもあった。このコーナーは当時ディレクターを勤めていた是枝正美の選曲によるもので、是枝ディレクターの色彩が濃かったといえよう。また円盤観察日記開始半年後から選曲された曲とその歌手をリスナーが当てるという、クイズの要素も持っていた。しかし番組自体のアニラジ人気が強くなり始めた1994年のリニューアルで終了。

1990年4月29日から1991年4月7日までの1年間、小森の産休・病気療養のため矢尾一樹がメインパーソナリティを務め、1990年11月からは、番組タイトルも「mamiのRADIかるコミュニケーション 矢尾だよ?ん」となった。小森が復帰してからもしばらく番組に出演していた。ピンチヒッター候補には日のり子森口博子、井潤千代美(小森の友人の漫画家、現:月嶋つぐ美)などが挙がっていた。このピンチヒッターは番組で候補者を挙げ、リスナーのハガキ投票で最終的に決定された。この投票をダービーゲームに例え、ミンキーヤスが競馬実況風に発表した(RADIコミダービーの前身にあたるのだろうか?)。この際候補者それぞれに競馬風の名前がつけられており、矢尾一樹は「サケノミホマレ」であった。
その他

リスナーによって開かれるリスナーの集いや公開録音・ライブなどのイベントで知り合ってリスナー同士が結婚することもあり、RADIコミのイベント(名古屋城夏まつりなど)にはその子供を連れて来る事もある。親子2代に渡ってリスナーという人も増え、家族で聞ける愛される番組となっている。時には親から「不登校のこどもが唯一、この番組なら受け入れている。ラジオでどうか呼びかけて欲しい」といった内容の手紙が届く。

また身体が不自由だったり重い病気と闘うリスナーからも多くのアクセスがあり、なおかつ後述の公開録音・イベントなどにも足を運ぶ人が多い。それらにも平等に小森が応えている。

2003年頃から世界に緑を増やそうと家庭から出てくる植物の種を集めて砂漠化している地域に贈る「みどりのたまごプロジェクト」を小森が提案、イベントや番組内で種を集めていた。しかし2005年外来種輸入規正法により送り先である自然農法家の組織が存続を断念。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:45 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef