Major_Turn-Round
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『Major Turn-Round』
TM NETWORKスタジオ・アルバム
リリース2000年12月25日
録音2000年4月下旬 - 2000年11月28日[1]
Larrabee North
Record Plant Studios
NRG Recording Studios
TK's Malibu Studio
Record One
TK Disc Studios
Baybridge Studio
Studio Davout
ジャンルJ-POP
プログレッシブ・ロック
時間58分27秒(CD)
90分56秒(LP)
レーベルRojam Entertainment
プロデュース小室哲哉
チャート最高順位


週間25位 (オリコン

TM NETWORK アルバム 年表

BEST TRACKS ?A message to the next generation?
(2000年)Major Turn-Round
(2000年)THE LEGEND
(2003年)


『Major Turn-Round』収録のシングル

MESSaGE
リリース: 2000年7月27日

IGNITION, SEQUENCE, START
リリース: 2000年10月25日

We Are Starting Over
リリース: 2000年11月27日

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『Major Turn-Round』(メジャー・ターン・ラウンド)は、2000年12月25日にリリースされたTM NETWORKの9枚目のオリジナル・アルバム。
解説

前作『EXPO』以来9年振りのオリジナル・アルバム。インディーズからの発売。当初はROJAM新星堂TSUTAYAでのみ販売された。最初はインディーズ流通のみだったが、2003年2月5日にR&C Japanより、蔵出し音源集を加えた2枚組『キヲクトキロク ? Major Turn-Round』として一般流通で発売された。

先行シングルは、ROJAMからリリースされた3枚のみ。メジャーレーベルTRUE KiSS DiSCからリリースされたシングル「GET WILD DECADE RUN」、「10 YEARS AFTER」、「Happiness×3 Loneliness×3」及びそのC/W曲は収録されていない。

このアルバムは、それぞれレーベルで、初回盤・通常版共に異なる仕様となっている。

アルバムとしては『DRESS』以来、アナログ盤が発売される。3枚組となり、CDでは未収録の「SLOWDOWN MIX」も収録されている。
録音

70年代プログレッシブ・ロックの代名詞メロトロンハモンドオルガンmini moogをはじめとするアナログシンセサイザーを多用している。このアルバムを軸にして行われたライブツアー『TM NETWORK TOUR MAJOR TURN-ROUND Supported by ROJAM.COM』では、これらアナログシンセサイザーに加え、Nord Leadなど最新のシンセサイザーも用いられた。

ドラムマシンに内蔵されている音より良い音」「トランスに負けない音」で録るために、Pro Toolsに全ての素材を取り込んだ後にマルチトラック・レコーダーに落とし直して編集した。編集には素材のレコーディングより時間をかけた[2]

サイモン・フィリップスは小室側のマネジメントのオファーを受ける形で参加した。当時サイモンは既にデレク・シェリニアンの「イナーシャ」・ジョージ・フェントンとの映画音楽のレコーディング作業に並行して参加していたため、空いている時間は1日半だけだったが「それでも来て欲しい」と言われたため、その翌日ベース担当であるカーマイン・ロハスと一緒に仕上げの段階まで参加した。サイモンが参加した時には、編曲作業はしっかり詰めていたため、ドラムの録音作業は予定通り1日半で終わった。サイモンは小室の「『どんなサウンドを作るか』のイメージをハッキリさせた上で、演奏をプレイヤーに任せる」というやり方について「すごく良い結果を生むと思う。僕らを『ミュージシャンとして、とても信頼してくれた』ということの表れでもあるし」と称賛している[3]
音楽性とテーマ

アルバム全体のコンセプトは「何軒かのレコード店をはしごして、欲しいレコードを探した気持ち」[1]「時代の閉塞感・虚無感」「今の若い世代の人は間違いなく、居場所も遊び場も沢山提供されている。でもふと『本当の居場所はどこなんだろう』と気が付き、深い所を探している人達に対しての提示」[2]と語っている。

サイモンは小室からは演奏手法に対しての指示は受けなかったが、レコーディングに入る前に「どんな音色を作ろうとしているのか」の打ち合わせは入念に行われた。サイモンは「EL&Pの様なプログレッシヴ・ロック」をイメージした[3]
アートワーク

CDジャケットのロゴデザインは、プログレッシブ・ロックバンド「イエス」やエイジアのジャケットデザインなどを手がけた、イラストレーターのロジャー・ディーンが担当している。
批評

平山雄一は「歌詞のテーマが壮大だった。『約束の場所が見つからない』と『僕はここにいるよ』というコンセプトの間で作られていると思った」と称している[2]
収録曲
CD盤全編曲: 小室哲哉
#タイトル作詞作曲時間
1.「WORLDPROOF」 小室哲哉0:38
2.「IGNITION, SEQUENCE, START (ALBUM VERSION)」小室みつ子小室哲哉6:59
3.「MAJOR TURN-ROUND」小室みつ子小室哲哉32:22
4.「PALE SHELTER」小室みつ子木根尚登4:56
5.「WE ARE STARTING OVER (ALBUM VERSION)」小室みつ子木根尚登3:57
6.「MESSAGE (ALBUM VERSION)」小室みつ子小室哲哉5:10
7.「CUBE」小室みつ子木根尚登4:25
合計時間:58:27

アナログ盤A面全編曲: 小室哲哉。
#タイトル作詞作曲時間
1.「WORLDPROOF」 小室哲哉0:38
2.「IGNITION, SEQUENCE, START (ALBUM VERSION)」小室みつ子小室哲哉6:58
3.「MAJOR TURN-ROUND : I FIRST IMPRESSION」小室みつ子小室哲哉13:00
合計時間:20:36
B面#タイトル作詞作曲時間
4.「MAJOR TURN-ROUND : II SECOND IMPRESSION」 小室哲哉10:30
5.「MAJOR TURN-ROUND : III THIRD IMPRESSION」小室みつ子小室哲哉9:00
合計時間:19:30
C面#タイトル作詞作曲時間
6.「PALE SHELTER」小室みつ子木根尚登4:55
合計時間:4:55
D面#タイトル作詞作曲時間
7.「WE ARE STARTING OVER (ALBUM VERSION)」小室みつ子木根尚登3:56
合計時間:3:56
E面#タイトル作詞作曲時間
8.「MESSAGE (ALBUM VERSION)」小室みつ子小室哲哉5:07
9.「CUBE」小室みつ子木根尚登4:22
10.「MAJOR TURN-ROUND (SLOWDOWN MIX) : I FIRST IMPRESSION」小室みつ子小室哲哉13:00
合計時間:22:29
F面#タイトル作詞作曲時間
11.「MAJOR TURN-ROUND (SLOWDOWN MIX) : II SECOND IMPRESSION」 小室哲哉10:30
12.「MAJOR TURN-ROUND (SLOWDOWN MIX) : III THIRD IMPRESSION」小室みつ子小室哲哉9:00
合計時間:19:30

曲解説
WORLDPROOF水の音が聴こえるが、これは実際にワイヤレス・マイクをハワイのスタジオ近くの海の中に入れて録音したものである(当然そのマイクは壊れてしまった)
[1]。小室は「水中に深く沈んでいくにつれて、どんどん別世界に入っていくようなリアリティを音にしたかった」と語っている[1]

IGNITION, SEQUENCE, START (ALBUM VERSION)33rdシングル。ドラムはシングル版では打ち込みだったが、アルバムバージョンでは元TOTOのドラマーSimon Phillipsが叩いている。

MAJOR TURN-ROUND / MAJOR TURN-ROUND (SLOWDOWN MIX)I FIRST IMPRESSIONII SECOND IMPRESSIONIII THIRD IMPRESSIONアルバムタイトルにもなっている「Turn-Round」の由来は、映画『パーフェクトストーム』で登場するセリフ「Turn Around」である。「Turn Around」は「仕方なく戻る」というネガティブな使い方をするが、「Turn-Round」は積極的に振り返るというポジティブな意味合いを持つ。小室は映画を見た時、Turn Around ではなくて、絶対にTurn-Roundだと確信し、メインのキーワードにした[1]。「中学・高校に憧れたプログレッシヴ・ロックを今その時に戻って作ったらどうなるか」「『オリコンチャート1位』『ミリオンヒット』等数字を意識せずに『とにかくコンセプトが面白い』『演奏がテクニカル』というのを楽しんで欲しい」[4]「聞き終わった後に残った印象を元に、もう一度振り返ってから各部分を聴き直して確認するという楽しみ方をして欲しい」という思いから33分を超える大作にする必要があった[1]


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