Mac_OS_X_10.6
プレビュー - 新しい一覧表示機能である「コンタクトシート」モードが追加された。注釈機能の強化がなされた。表示が高速化され、JPEG画像を開くスピードは約2倍、PDFは約1.5倍速くなっている。
QuickTime Player - デザインが一新された。アプリケーション内でビデオの録画や簡単な編集ができ、YouTubeやMobileMeに投稿できるようになった。
Microsoft Exchange 2007のネイティブサポート - 付属アプリケーションでは、Mail、iCal、アドレスブックが対応する。
Automator - サービスメニューが作れるようになった。実行速度が大幅に向上した。
Mac App Store - Mac OS X v10.6.6から追加されたアプリケーション。Apple IDを持っていれば、iPhoneやiPadのようにアプリの購入と自動アップデートが利用可能に。
テクノロジー
Grand Central Dispatch - 新たに導入された並行計算プログラミング技術。C言語、C++言語およびObjective-C言語に特殊なブロック記述を拡張し、ブロックのキューイングによる並行計算を行う。ブロックはシステムで管理されたスレッドで実行されるため、アプリケーションコードによるスレッド管理を軽減できるほか、諸々の最適化が自動的に施される。
OpenCL (Open Compute Language) - GPUなどを利用した並列コンピューティングのためのオープン標準フレームワーク。対応するGPU[注 5]の計算能力をグラフィック表示以外の計算用途で利用できる(GPUによる汎目的計算;GPGPU)。
64ビット - v10.5では最大4TBであった物理メモリ(RAM)容量の限界が最大16TBに向上する[6][7]。また、ほとんどのシステム付属アプリケーションが64ビットアーキテクチャ対応に作り替えられた[注 6]。クライアント版ではv10.5と同じく、32ビットカーネル上で64ビットおよび32ビットのドライバとアプリケーションが同時に動作可能。起動時に64ビットカーネルも選択できるようになったが、この場合32ビットのカーネル機能拡張(KEXT)が使用できなくなる。サーバ版では64ビットカーネルがデフォルトとなっている。
Time Machine - バックアップ速度が大幅に高速化。Time Capsuleへの最初のバックアップにかかる時間が最大80%短縮される。
QuickTime X - iOSのメディアテクノロジーを利用し、モダンなオーディオおよびビデオフォーマットのサポートを最適化する。
VoiceOver - 視覚に障害のあるユーザーのための技術。トラックパッドをスクリーンのように一本の指でなぞることによって、ウインドウやデスクトップの各部分を耳で確認しながら操作することができるようになった。
セキュリティ
バッファオーバーフロー耐性の強化 -メモリスタック保護がデフォルトでオンに。XDビットのサポートを拡張し、ヒープのチェックサムを強化。
マルウェア検出機能 - ダウンロードしたディスクイメージにトロイの木馬が含まれているのを検出し、警告メッセージを表示する。
exFATサポート - Mac OS X v10.6.5 でサポート(Mac mini (Mid 2010), iMac(Mid 2010)では付属する10.6.4から)。2010年以降発売モデルのMacにおいて、SDXCメモリーカードなど、32GB以上のフラッシュメモリーカードが利用できるようになった。
廃止された機能
InputManager - セキュリティ上の配慮から、搭載されなくなった。これを利用するプラグインやユーティリティは動作しなくなる。
AppleTalk - Mac OS X v10.4より徐々に機能縮小してきたAppleTalkがサポートされなくなったため、この機能を利用する周辺機器などは使用できない。
その他 - HFSフォーマットでの起動のみならず書き込みやボリューム作成もできなくなった。ただし読み込みのみ可能。
バージョン履歴
Mac OS X v10.6.0 (build 10A432)、2009年8月28日 パッケージ版製品有
Mac OS X v10.6.1[8] (build 10B504)、2009年9月12日
Mac OS X v10.6.2[9] (build 10C540)、2009年11月9日
Mac OS X v10.6.3[10] (build 10D573)、2010年3月29日
次ページ記事の検索おまかせリスト▼オプションを表示暇つぶしWikipedia
Size:39 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef