Mac_OS_X
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この項目では、2001年からMacintoshに搭載されたオペレーティングシステムについて説明しています。その他の用法については「Mac OS」をご覧ください。

macOS
(旧称 "OS X" および "Mac OS X")
開発者アップル
プログラミング言語C言語C++Objective-CSwiftAppleScript[1][2]
OSの系統Classic Mac OSUNIX
開発状況開発中
ソースモデルクローズドソース[注 1]
初版10.0 / 2001年3月24日(19年前) (2001-03-24)
最新安定版10.15.7 / 2020年9月24日(47日前) (2020-09-24)[3]
使用できる言語多言語
アップデート方式Apple Software Update
プラットフォームPowerPC10.5.8 まで)
x8610.4.4 から 10.7
x64(10.6 以降[4]
ARM64(11.0 以降)
カーネル種別ハイブリッドカーネル (XNU)
ライセンスEULA, ASPL
ウェブサイトwww.apple.com/jp/macos
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macOS(マックオーエス)は、アップルが開発・販売する、Macオペレーティングシステムである。かつての名称はOS X、Mac OS Xであった(後述)。

技術的に直系ではないが、Classic Mac OS(Mac OS、System)の後継として、新たにBSDUNIXをベースに開発された。目次

1 名称

2 概要

3 沿革

4 特徴

4.1 Mac OS X Public Beta (Siam)

4.2 Mac OS X 10.0 (Cheetah)

4.3 Mac OS X 10.1 (Puma)

4.4 Mac OS X 10.2 (Jaguar)

4.5 Mac OS X 10.3 (Panther)

4.6 Mac OS X 10.4 (Tiger)

4.7 Mac OS X 10.5 (Leopard)

4.8 Mac OS X 10.6 (Snow Leopard)

4.9 Mac OS X 10.7 Lion

4.10 OS X 10.8 Mountain Lion

4.11 OS X 10.9 Mavericks

4.12 OS X 10.10 Yosemite

4.13 OS X 10.11 El Capitan

4.14 macOS 10.12 Sierra

4.15 macOS 10.13 High Sierra

4.16 macOS 10.14 Mojave

4.17 macOS 10.15 Catalina

4.18 macOS 11.0 Big Sur


5 仕様

6 脚注

6.1 注釈

6.2 出典


7 関連項目

8 外部リンク

名称

2001年に最初の製品版が発売された時の名称は「Mac OS X(マック オーエス テン)」であった[注 2]2012年にリリースされたOS X Mountain Lionより正式名称から「Mac」が外され、「OS X(オーエス テン)」と称した[5][6][注 3]。さらに、2016年にリリースされたmacOS Sierraより、iOSwatchOStvOSなどのAppleの他のOSの名前との親和性を図るため、「OS X」から「macOS」へと改称された[7][注 4]
概要

NeXTOPENSTEPの技術をベースに開発されたMacintosh専用オペレーティングシステムである。オープンソースのオペレーティングシステム「Darwin」をベースとし、POSIXに準拠したUNIXである[8]

旧来のMac OSに比べて非常に安定しており、オープンな標準規格の採用を基本としている。macOS独自のユーザインタフェースで構築されたウィンドウシステム[注 5]を搭載[9]し、macOSの特徴である直感的かつ柔軟な操作を実現している。開かれているオープンソースの強みと、Macintoshが初めから持っていた「閉じていること」[注 6]の強みを併せ持ち、一貫したデザイン、操作方法が統一された「GUI」、UNIXの利便性、堅固さが共存している特徴がある。UNIXベースとなり、比較的容易な移植でBSDやLinuxなど他のUnix系オペレーティングシステムで開発されたソフトウェア資産を、macOSのインタフェース上で使うことができるようになった。統一感のある外観を持つX.orgベースのX Window System「X11」(XQuartz[10]) を導入できる。X11がmacOS上で動作することにより、互換性のないアプリケーション間のコピーアンドペーストのような、純粋なX11ではサポートされていない動作が可能である。
沿革

1994年からMac向け次世代オペレーティングシステムとして計画・開発されていたCoplandプロジェクトが挫折に終わり[11][注 7]、1996年8月、アップルは完全な自社開発をあきらめ、他社の技術を導入することに決定した。一時はBeOSSolarisWindows NTさえ検討対象にあがり交渉が行われた。外部ではBeOSが最有力と見られたが、最終的にはスティーブ・ジョブズが創業しCEOを務めていたNeXT社を買収してそのオペレーティングシステムOPENSTEPをもとにMac OSの使い勝手を導入したオペレーティングシステム[注 8]を開発することとなった[12]。開発を主導したのは共に元NeXTの、アビー・テバニアン(元ソフトウェア担当最高技術責任者)とその後継者のバートランド・サーレイ(元ソフトウェア担当上級副社長)であった。2011年3月からは、やはり元NeXTのクレイグ・フェデリギソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長が開発担当責任者である[13]

アプリケーションからRhapsodyの機能を生かすには、Cocoaの前身であるYellow Box[注 9]でアプリケーション プログラムを一から書き直さなければならなかったので、従来からの開発者の支持を得ることができなかった。そのため、従来のMacintoshのAPIであるToolboxをベースにCarbonを開発し、これをNeXT由来の技術と統合した「Mac OS X」への移行が宣言される。Rhapsodyを元にサーバ向けのMac OS X Server 1.0としてリリースされた後、Mac OS Xがリリースされた。

2001年にリリースされたMac OS Xは、Mac OSともOPENSTEPとも異なる新たなインタフェース「Aqua」をまとって登場。従来のMac OSとは全く異なる、堅牢なマルチタスクのオペレーティングシステムで、Coplandプロジェクトが目指していたものを遥かに超えるものを実現した[注 10]。初期の版では動作の遅さが指摘されたが、改版ごとにオペレーティングシステム内部の最適化が進み、Quartz ExtremeCore Image, Core Animationなどの新技術により解決された。

2010年10月21日、スペシャルイベントにて「Back to the Mac」としてiLife'11とMac OS X Lionと新型MacBook Airと同時にMac App Storeを発表した。翌年、2011年1月6日から1000本ものアプリケーションを販売開始した。macOSのインストーラやアップデータもMac App Storeを通して配布されている。
特徴

付属アプリケーションが充実しており、日本語フォントとしてヒラギノが3種13書体が付属、游ゴシック体/游明朝体/游教科書体、筑紫A丸ゴシック/筑紫B丸ゴシック をダウンロードすることで利用出来る。Mac OS X v10.5には、小学館の国語および英和・和英辞典が標準で付属している[14]。またOS X v10.8では Oxford Dictionary of Englishウィズダム英和・和英スーパー大辞林など12種類の辞書が装備されている。


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