アーキテクチャ
Darwin - カーネル。「XNU」のほか、BSDサブシステムなどを含む。
Kernel Programming Interface(KPI) - カーネル機能拡張のインタフェース
UTI - データ型の識別システム。v10.4で導入された。
Open Scripting Architecture(OSA) - プロセス間通信を担う。
launchd - v10.4以降のMac OS Xにおけるサービス管理。従来のinit、inetd、crondなどを置換する。
NetInfo - システムおよびネットワークの管理情報データベースシステム。v10.5で廃止され、Apple Open DirectoryとDSlocalに置き換えられた。
グラフィックエンジン
Quartz - 描画エンジン。2D描画を担当するQuartz 2Dを含む。
AVFoundation - QuickTimeを代替するマルチメディアAPI。
QuickTime - かつて使われていたマルチメディアAPI。
Metal - 2015年からmacOSへ導入された、OpenGLとOpenCLを代替する、より効率的なローレベルグラフィックスAP。
OpenGL - かつて使われていた3DグラフィックスAPI。macOS 10.14 Mojave以降非推奨[88]。
OpenCL - Mac OS X v10.6 Snow Leopardから使われていたヘテロジニアス・コンピューティング向けのフレームワーク。macOS 10.14 Mojave以降非推奨[88]。
主なAPI群
Cocoa (API) - OPENSTEP由来のmacOSネイティブな32/64ビット API。Objective-CやSwiftによる開発環境が用意されている。
Carbon (API) - Mac OS 9以前のTool Box由来の32ビットAPIであるため、macOS Catalinaでは非対応。C言語やC++で開発ができ、Windowsと共通のコードベースで開発しやすい。
Core Foundation - C言語ベースの低レベルAPI群。Darwinの一部[89]。
Core Image・Core Video - グラフィック処理。
Core Audio - 音響。
Core Data - データ管理。
Core Text - テキスト処理。
仮想マシン環境
Classic環境 - Mac OS X v10.4まで搭載されたPowerPC搭載MacでのMac OS 9.2.2実行環境[注 52]。
Rosetta - Mac OS X v10.6まで搭載されていた、PowerPC用アプリケーションソフトウェアをインテル製CPU版のMacintoshで使用するためのDRE(リアルタイムコード変換エンジン)[注 53]。Rosetta 2は、macOS Big Surから搭載された、インテル製CPU向けのアプリケーションソフトウェアをAppleシリコン搭載Macで実行するためのDREである。
Java2 Standard Edition -Mac OS X v10.6まで搭載されていたJava仮想マシン[90][注 54]。2022年1月現在ではオラクルからAppleシリコン搭載Mac向けを含めた、Java 17が提供されている[91]。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 一部オープンソースのコンポーネントを含む。
^ 初期にはAquaと呼ばれた。
^ ハードウェアとの密接な統合
^ 名称にローマ数字の「X(テン)」が付けられ、バージョンナンバーも「10」となったが、これはバージョン9まで続いたClassic Mac OSの後継として開発されたためである。
^ マーケティング的には、2011年にリリースされた前バージョンのMac OS X Lionから。
^ 日付は太平洋標準時
^ 開発コード名は「Grail1Z4」および「Titan1U」