MacBook_Air
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MacBook Air
MacBook Air 13インチ M2モデル
開発元Apple
種別ノートパソコン
発売日2008年1月16日 (2008-01-16)[1](オリジナルモデル)
2023年6月13日 (2023-06-13)(15-inch, M2, 2023))
2024年3月4日 (2024-03-04)(M3, 2024))
標準価格229,800円, 388,400円[2][1](オリジナルモデル定価)
OSmacOS
CPUIntel Core 2(オリジナルモデル)
Intel Core i(Mid 2011以降)
Apple M1(M1, 2020)
Apple M2(M2, 2022)
Apple M3(M3, 2024)
ウェブサイトMacBook Air - Apple (日本)

MacBook Air(マックブック・エアー)は、Appleが開発・販売する薄型のノートパソコンである。MBAと略記されることもある[3][4]
概要

2008年1月16日サンフランシスコで開催されたMacworld Conference & Expo 2008(以下、Macworld 2008)で発表された[5]

プロ向けのMacBook Pro、エントリーモデルのMacBookに対して、MacBook Airは薄型・軽量を重視したミニマル志向ノートのモデルとして登場した。

コンセプトは、1999年に登場した初代iBook G3 クラムシェル同様に、無駄なポート類を省き、Wi-Fi時代を見据えたハード設計が引き継がれている。

2022年6月、前年に刷新したMacBook Proと共通点のある、より薄いデザインへリニューアルした[6]
歴史MacBook Airを手に持つスティーブ・ジョブズ(Macworld 2008の基調講演)
2008年1月15日
Macworld 2008で最初のMacBook Airが発表され[1][7]、「世界最薄のノートブック(The world's thinnest notebook)」とのキャッチコピーを掲げた[8]。当時のAppleCEOスティーブ・ジョブズが、書類用封筒からMacBook Airを取り出すという印象的な演出を行った[9]
2008年10月15日
Mini DisplayPortを搭載、GeForce 9400Mを採用したモデルが発表された[10]
2009年9月6日
CPUを高速化[11]
2010年10月20日
"Back to the Mac"で刷新され、新デザインの13.3インチモデルに加えて新たに11.6インチモデルを追加。キーボードのバックライトが廃止される。また、独立したクリックボタンが廃止され、全モデルがフラッシュストレージとなる[12]
2011年7月20日
Mac OS X LionIntel Core i5またはIntel Core i7プロセッサ、Thunderboltが搭載され、バックライトキーボードが復活した[13]
2012年6月11日
USB3.0ポートを初搭載したMacBook Airが登場。電源コネクターがMagSafeからより薄い形状になったMagSafe2コネクターに変更した[14]
またこの期間に販売されていたMacBook Air(Mid 2012)に搭載されている記憶装置(64/128GBのフラッシュストレージ)の一部に、データが消失する不具合がある為、リペアエクステンションプログラム[15]が行われた。
2013年10月18日から開始され[16]、MacBook Airの最初の小売販売日から3年間実施されていた。MacBook Air Flash Storage Firmware Update 1.1[17]を実行することで、対象かどうかが判明する。
2013年6月10日
WWDC2013にて、第4世代Haswellマイクロアーキテクチャ搭載モデルを発表[18]
2014年4月29日
前年モデルからのマイナーバージョンアップとして大きな発表なく登場した[19]
2015年3月10日
新しいMacBookと共に発表された、第5世代Broadwellマイクロアーキテクチャ搭載モデルが登場する[20]
2016年10月28日
11インチモデルの販売が終了[21]
2017年6月5日
WWDC2017が開催されたタイミングでサイレントアップデートされる[22]
2018年10月30日
筐体に100%再生アルミニウムを使用し、全面的に刷新され、USB-C/Thunderbolt 3とRetinaディスプレイ、Apple T2チップと第8世代Amber LakeマイクロアーキテクチャのMacBook Airを発表[23]
2019年7月9日
ディスプレイ(輝度アップとTrue Tone対応)の変更を施し、価格改定で値下げが行われた[24]
2020年3月18日
第10世代Ice Lakeマイクロアーキテクチャ搭載モデルが登場する[25]
2020年11月11日
AppleシリコンM1)を採用したモデルが登場する[26]
2022年6月6日
Apple M2を採用し、筐体デザインを全面刷新した13インチモデルが登場する[27]と同時に、M1モデルは$100値下げされ$999となる[28](日本では円安で値上げ[29])。

2023年6月5日Apple M2を採用した15インチモデルが登場する[27]と同時に、13インチM2モデルは$100値下げされ$1199となる[30](日本で値下げは行われていない)。

2024年3月4日Apple M3を採用し、Wi-Fi 6E対応で倍速化した無線LAN, 外部デュアルモニター対応、$1,099、16万4,800円からとなった13, 15インチモデルが登場する[31][32]。同時に、15インチM2モデルは販売終了、13インチM2モデルは$200値下げされ$999となり、日本でも148,800円に値下げされる。
特徴と仕様

本体は薄く軽量で、一枚のアルミニウム板から出来た筐体で[33]、外部接続端子類には電源を供給するMagSafe/MagSafe2/MagSafe3ポート、USBポート、Thunderbolt[注 1]ポート、そしてLate 2010からMid 2017モデルの13インチモデルのみSDXCカードスロットが搭載している。なお、2017年モデルまではディスプレイが発光時にディスプレイ背面にあるAppleのロゴも光るようになっていた。

オリジナルモデルでは内蔵ストレージにハードディスクドライブを採用していたが、オプションではSSD(フラッシュストレージ)を選ぶこともできた。

当初から内蔵光学ドライブを搭載しないためCDやDVDを直接扱うことは出来ない。補うにはMac対応の外付け光学ドライブかApple USB SuperDriveを用意する。あるいはOS Xの機能にあるリモートディスク[34]でほかのパソコン[注 2]からWi-Fiで経由して利用するか、CDやDVDをISOイメージファイル化し、それをマウントして利用する方法がある。「#Apple USB SuperDrive」も参照

Mid 2017モデルまでIntel製のモバイル向け低消費電力CPUが採用され、冷却にシロッコファンが1つ内蔵しており、ヒンジの隙間から吸気・排熱を行っていた[35]。2018年10月にRetinaディスプレイを搭載し、アーキテクチャーはApple T2チップベースに刷新された。

2020年にAppleの設計するARMベースApple M1が採用され、ファンレス設計となっている[36]。Retinaディスプレイ、フルサイズキーボードを搭載し、その下部にはスピーカーを内蔵している[35]。マウスの役目をするトラックパッドにはマルチタッチを採用し、無線類にはWi-Fi(AirMac Extreme)、Bluetoothを採用している。

自身でメモリ等の交換はできないがCTOが可能となっている。Appleオンラインストアで購入時にハードウェア構成の選択が出来る。
Early 2008 - Late 2010

Intel Core 2 Duoプロセッサを搭載したMacBook Air。Early 2008からMid 2009まではMagSafe 電源ポート以外のポートはI/Oドアに収納されていた。Late 2010からはデザインが少し変わる。I/Oドアが無くなりUSBポートが2箇所に増え、SDカードスロットは13インチモデルのみ搭載している。補助記憶装置はフラッシュストレージが標準となる。また11インチモデルも加わるが13インチモデル共にキーボードバックライトの搭載が無かった唯一のモデルである。

仕様表
モデルEarly 2008[37]
(オリジナル)Late 2008[38]Mid 2009[11]Late 2010[39][40]
in
機種ID[41]11N/AMacBookAir3,1
13MacBookAir1,1MacBookAir2,1MacBookAir3,2
モデルナンバー11N/AA1370
13A1237A1304A1369
パートナンバー11N/AMC505J/A
MC506J/A
13MB003J/AMB543J/A
MB940J/AMC233J/A
MC234J/AMC503J/A
MC504J/A
CPU
(Intel製)11N/ACore 2 Duo SU9400(1.4GHz / 二次キャッシュ 3MB)
または
Core 2 Duo SU9600(1.6GHz / 二次キャッシュ 3MB)
13Core 2 Duo L7500(1.6GHz / 二次キャッシュ 4MB)
または
Core 2 Duo L7700(1.8GHz / 二次キャッシュ 4MB)Core 2 Duo SL9300(1.6GHz / 二次キャッシュ 6MB)
または
Core 2 Duo SL9400(1.86GHz / 二次キャッシュ 6MB)Core 2 Duo SL9400(1.86GHz / 二次キャッシュ 6MB)
または
Core 2 Duo SL9600(2.13GHz / 二次キャッシュ 6MB)
FSB11N/A800 MHz
13800 MHz1066 MHz
メモリPC2-5300(667 MHz) DDR2 SDRAM 2GBPC3-8500(1066 MHz) DDR3 SDRAM 2GBPC3-8500(1066 MHz) DDR3 SDRAM 2GBまたは4GB
ディスプレイ11N/A11.6インチ TFTクリアワイドスクリーン
解像度1,366×768ピクセル (16:9)
1313.3インチ LEDバックライト付クリアワイドスクリーンTFTディスプレイ
標準解像度1,280×800ピクセル (16:10)13.3インチ TFTクリアワイドスクリーン
解像度1,440×900ピクセル (16:10)
グラフィックスIntel GMA X3100
144MB VRAM(メインメモリと共有)Nvidia GeForce 9400M
256 MB VRAM(メインメモリと共有)Nvidia GeForce 320M
256 MB VRAM(メインメモリと共有)
補助記憶11N/A64 GBまたは128 GB フラッシュストレージ
1380 GB(4200rpm)パラレルATAハードディスク
または
64 GB フラッシュストレージ120 GB(4200rpm)シリアルATAハードディスク
または
128 GB フラッシュストレージ128 GBまたは256 GB フラッシュストレージ
カメラiSight (640 × 480)
キーボードフルサイズバックライトキーボードフルサイズキーボード
タッチパッドマルチタッチ操作対応ソリッドステート方式トラックパッドマルチタッチ操作対応ソリッドステート方式クリック対応トラックパッド
ワイヤレスAirMac ExtremeIEEE 802.11a/b/g/n
Bluetooth 2.1+EDR内蔵
OS(最終対応)Mac OS X Lion(10.7)OS X El Capitan(10.11)macOS High Sierra(10.13)
バッテリー11N/A35Whリチウムポリマー
最長5時間
1337Whリチウムポリマー
最長5時間37Whリチウムポリマー
最長4.5時間40Whリチウムポリマー
最長5時間50Whリチウムポリマー
最長7時間
最大充放電回数[42]3005001000
外部接続
(太字 = 13インチモデルのみ)

USB 2.0

Micro-DVI

MagSafe 電源ポート(45w)


1×USB 2.0

1×mini DisplayPort

MagSafe 電源ポート(45w)


2×USB 2.0

1×mini DisplayPort

SDXC対応カードスロット

MagSafe 電源ポート(45w)

オーディオ

3.5 mmミニジャック

モノラルスピーカー

無指向性マイクロフォン


3.5 mm ミニジャック

ステレオスピーカー

無指向性マイクロフォン

Apple iPhoneリモート&マイク付きヘッドセット対応

外形寸法
重量11N/A

高さ:0.3 - 1.7cm

幅:29.95cm

奥行き:19.2cm

重量:1.06kg

13

高さ:0.4 - 1.94cm

幅:32.5cm

奥行き:22.7cm

重量:1.36kg


高さ:0.3 - 1.7cm

幅:32.5cm

奥行き:22.7cm

重量:1.32kg

備考2008年1月16日 (16年前) (2008-01-16)発売2008年10月15日 (15年前) (2008-10-15)発売2009年6月9日 (14年前) (2009-06-09)発売2010年10月20日 (13年前) (2010-10-20)発売

Mid 2011 - Early 2014

Intel Core iプロセッサを搭載したMacBook Air。Mid 2012モデルからUSBがUSB 3.0に変更。カメラもFaceTimeとなりHDサイズで映像が取り込めるようになった。Mid 2013/Early 2014モデルに搭載されたHaswell世代のIntel Core iプロセッサとLPDDRによりバッテリーの持ち時間が最大12時間と、従来の機種よりも5時間長くなっている。また無線LANはIEEE 802.11acに対応した。フラッシュストレージについては、Mid 2011モデルではLate 2010モデルのフラッシュストレージと互換性はあるがNVMeには非対応、Mid 2012モデルでは他製品との互換性が無く、NVMeには非対応、Mid 2013以降のモデルではMacBook Proのフラッシュストレージとの互換性があり、Sierra以降にてNVMeにも対応。

仕様表
モデルMid 2011[43][44]Mid 2012[45][46]Mid 2013[47][48]Early 2014[49][50]


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