MSN産経ニュース
[Wikipedia|▼Menu]

MSN産経ニュースURLsankei.jp.msn.com
言語日本語
タイプニュースサイト
運営者MSN、産経デジタル
スローガンウェブ・パーフェクト
広告あり
開始2007年10月1日 (16年前) (2007-10-01)
現在の状態閉鎖

MSN産経ニュース(エムエスエヌさんけいニュース)は、かつて存在したニュースサイトマイクロソフトMSN産経新聞産経デジタルが提携し、毎日新聞社MSN毎日インタラクティブの後継となる形で2007年10月1日から開始された。
概要

産経新聞とMSNの提携、また当サイトの開設自体は2007年6月27日時点ですでにMSNのプレスリリースで発表されていた[1]。毎日新聞社がMSNとの関係をやめ、新規に毎日jpを開設することになったことを2007年9月18日に発表し、同時にインタラクティブの終了も発表された[2]。当サイトについて、産経新聞側は「ウェブ・パーフェクト」を実現すると宣言している[3][4]。マイクロソフト側は、産経新聞に対し「革新的な報道機関」と表現していた[5]。なお、この提携については当時マイクロソフトの執行役であった笹本裕が大きくかかわっている[6]。これは笹本がマイクロソフトに入社してから1年も経過していない頃の出来事である。オープン記念として、当初はかつて起きた高名な出来事(アメリカ同時多発テロ事件ロッキード事件など)を描いた記者書下ろしの記事「記者は見た!」シリーズを連載していた[7]

サイトの開設に伴ってそれまでの産経ニュースのサイトであったSankei Web(Sankei.co.jp)は一時的に閉鎖され[8]、MSN産経ニュースへの流動を促すようになっていたが、当サイトが閉鎖になってからはSankei.comでニュースを配信している。だが、同社の別サイト夕刊フジ(ZAKZAK)、サンケイスポーツ(SANSPO)らは、開設した2007年10月以降もそのまま独立して運用されている[9]

記事掲載期間がインタラクティブの頃より長くなり、3か月から6か月に伸びている[10]。それについて阿部雅美は、「関連記事を付与すると、記事に深みがでてより見てくれる。こうした記事に対するニーズがあるので掲載期間を長くした」と語っている。

開設から間もない2007年10月18日、ニュース風のブログパーツにコメントを付けれる「ざわざわジェネレーター」を追加した。キャスター役として魚住りえを起用している[11]。ブログパーツとしては、2010年に後継の「MSN産経ニュース記事ブログパーツ」もある[12]。また、Windows Vista向けのガジェットも提供されていた[13]Internet Explorer 8の提供の際は、ニュースの最新ランキングをお気に入りバーから直接表示できるように対応した[14]

ニールセン・オンラインの調査によれば、2007年10月12日の時点で2344万PVを記録し、新聞社の中では最多のアクセス数を誇っていた[15]。2009年2月時点でも毎日jpに続き2位であった[16]

ニュースジャンルについては、速報、国際、ライフの様に、現在の産経ニュースに現存しているものが多い。かつては訃報という欄もあったが、2011年1月17日のサイトの全面リニューアル[17]に伴い消滅している。またこのサイトリニューアルにより従来の青い背景から白基調になり、MSN産経フォトが追加されている[17][18]。同時にオープンより3年3か月ぶりとなる記者書下ろし記事を5日間連続掲載した[19]。2011年10月3日には大阪本社によるニュース「MSN産経ニュースwest」が追加[20][21]。独自のニュースアプリもリリースされる。2012年よりPR TIMESと連携し、プレスリリースの掲載を開始[22]。2013年にはユーザーが川柳を投稿できる「MSN産経川柳倶楽部」が開始したが[23]、2014年3月31日に終了している[24][25]

2014年9月、MSN側がサイトの刷新を行うことを決定し、同時にMSN産経ニュースのサービス終了が告知された[26]。MSN側は産経新聞以外の新聞社のニュースも提供、産経新聞側はオピニオンサイト「iRONNA」を新規に開設する[27]。なお、商業的には失敗していたわけではなくむしろ成功していたために、円満離婚と称されることもある[26]

2014年10月1日、サービスを終了し[28]、7年にわたる幕を閉じた。終了後は終了告知のニュースと両社のサイトへの流動を促す元トップページ、終了時に残っていたニュースを残すのみとなった。MSN産経ニュースのスマホアプリについては、産経ニュース独自の物にアップデートされた。サイト自体は終了後も残っていたが、2016年9月25日を最後にサーバーも繋がらなくなり、事実上完全終了した。
不祥事・不具合

順風満帆に進んだ一方で、不具合や不祥事もたびたび発生している。

10月1日の開設直後よりアクセスが殺到し、記事や写真が正常に表示されないなどの不具合が起きている
[29]。同日の15時頃には復旧された。

2012年10月5日、サイト内の記事の一部にCNNからの無断転載があることが発覚し、当該記事を削除。謝罪文を掲出した[30]

脚注[脚注の使い方]^ 『マイクロソフトと産経新聞グループが業務提携』(aspx)(プレスリリース)MSN、2007年6月27日。 オリジナルの2007年10月10日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20071010095007/http://press.jp.msn.com/070627-3.aspx。2022年8月20日閲覧。 
^ “信頼とオープン性 - MSNと別れて「毎日jp」が新生オープン”. マイコミジャーナル (2007年9月18日). 2007年10月21日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2022年8月20日閲覧。
^ (aspx)『MSN産経ニュース、「ウェブ・パーフェクト」実現へ』(プレスリリース)MSN、2007年9月25日。 オリジナルの2007年10月4日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20071004183906/http://press.jp.msn.com/070925.aspx。2022年8月20日閲覧。 
^ “「産経WEST」10月1日にオープンします”. MSN産経west. (2014年9月19日). オリジナルの2014年9月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140921005607/http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140919/wlf14091914590013-n1.htm 2022年9月12日閲覧。 
^ “MS日本法人社長「革新的なデジタル・ライフ提供」”. MSN産経ニュース (2007年9月25日). 2007年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “トランプと戦う米ツイッターとは大違い! ツイッタージャパンの反差別に対する消極性 代表には「MSN産経」を生み出した過去も”. LITERA (2020年6月4日). 2022年8月20日閲覧。
^ “オープン記念 ウェブ書き下ろし特集2本を連載”. MSN産経ニュース. (2007年10月1日). オリジナルの2007年10月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071013231707/http://sankei.jp.msn.com/economy/it/071001/its0710010153000-n1.htm 2022年9月22日閲覧。 
^ “MSN産経ニュース、新公式サイトがサービス開始”. MSN産経ニュース (2007年9月30日). 2007年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “「MSN毎日インタラクティブ」9月で終了、10月から「MSN産経ニュース」に”. Internet watch (2007年6月27日). 2022年9月11日閲覧。
^ “次世代報道「ウェブ・パーフェクト」始動! MSN産経ニュース”. MSN産経ニュース (2007年9月25日). 2007年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “MSN産経の記事が“ニュース番組”に ブログパーツ公開”. ITmedia (2007年10月18日). 2022年8月20日閲覧。
^ “MSN産経ニュースの記事や写真を、手軽にブログへ引用・転載できる「写真も貼れる、MSN産経ニュース記事ブログパーツ」を開始”. マイクロソフト (2010年1月7日). 2011年3月15日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “特ダネの出し惜しみをしない「MSN産経ニュース」がスタート”. マイコミジャーナル (2007年9月25日). 2007年10月13日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2022年8月20日閲覧。
^ “「IE8」正式版提供開始 「MSN産経ニュース」人気記事表示も”. MSN産経ニュース (2009年3月20日). 2009年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “MSN産経、新聞社運営サイトで閲覧数1位に”. MSN産経ニュース (2007年10月12日). 2007年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “ ⇒新聞系ニュースサイト利用者数1位は「毎日.jp」、ポータルからの流入で「Yahoo!ニュース」は絶大な影響力”. MarkeZine (2009年2月24日). 2022年9月11日閲覧。
^ a b “MSN産経ニュース、17日に全面リニューアル”. MSN産経ニュース (2011年1月16日). 2011年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “MSNがリニューアル、mixi、Twitter、Facebookと連携”. 日本経済新聞 (2011年1月18日). 2022年9月11日閲覧。
^ “Web報道に挑む 記者たちが紡ぐ物語”. MSN産経ニュース. (2011年1月17日). オリジナルの2011年1月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110119022539/http://sankei.jp.msn.com/etc/news/110116/etc11011621350001-n1.htm 2022年10月6日閲覧。 
^ “全国紙が展開する関西エリアのためのニュースサイト『 MSN(R) 産経ニュース west 』を開設”. MSN (2011年10月3日). 2022年9月11日閲覧。
^ “MSN産経ニュースwestがオープン 関西のためのニュースサイト”. MSN産経ニュース. (2011年10月3日). オリジナルの2011年10月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20111003183745/http://sankei.jp.msn.com/life/news/111003/trd11100311230012-n1.htm 2022年9月12日閲覧。 
^ “プレスリリース配信サービス「PR TIMES」が、「MSN産経ニュース」へプレスリリース掲載を開始”. MSN産経ニュース. (2012年6月28日). オリジナルの2012年6月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120629033503/http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120628/prl12062817160093-n1.htm 2022年11月2日閲覧。 
^ “「MSN産経川柳倶楽部」はじめました!”. MSN産経ニュース (2013年3月19日). 2013年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “「MSN産経川柳倶楽部」サービス終了のお知らせ”. MSN産経ニュース (2014年3月28日). 2014年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “「MSN産経川柳倶楽部」サービス終了のお知らせ”. 産経ニュース (2014年4月1日). 2022年9月11日閲覧。
^ a b “産経サイト、MSと「円満離婚」 MSNは記事提供元を大幅に広げる”. J-CAST ニュース (2014年9月9日). 2022年9月11日閲覧。
^ “「msn産経ニュース」終了 独自サイト「産経ニュース」にフルリニューアル オピニオンサイトも新設”. ITmedia NEWS (2014年9月8日). 2022年9月11日閲覧。
^ “msn産経ニュースが終了 ご愛顧ありがとうございました”. MSN産経ニュース (2014年10月1日). 2014年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月20日閲覧。
^ “【お詫び】MSN産経の不具合について”. MSN産経ニュース (2007年10月1日). 2007年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
^ “掲載記事に関するお詫び”. MSN産経ニュース (2012年10月5日). 2012年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月20日閲覧。

外部リンク

MSN産経ニュース(開設直後)
- ウェイバックマシン(2007年10月2日アーカイブ分)

MSN産経ニュース(サイトリニューアル直後) - ウェイバックマシン(2011年1月16日アーカイブ分)

MSN産経ニュース(サービス終了直後) - ウェイバックマシン(2014年10月1日アーカイブ分)

MSN毎日インタラクティブ(終了後。MSN産経への誘導を促している。) - ウェイバックマシン(2007年12月14日アーカイブ分)

Sankei Web(MSN産経の開始直後) - ウェイバックマシン(2007年10月1日アーカイブ分)











人物

創業者

ビル・ゲイツ

ポール・アレン

取締役会

ジョン・W・トンプソン

サティア・ナデラ

チャールズ・ノスキー(英語版)

ヘルムート・パンケ(英語版)

ジョン・W・スタントン(英語版)

リード・ホフマン


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:60 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef