MS-DOS
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MS-DOS
MS-DOSのコマンドラインの一例。画像ではCドライブのルートディレクトリを指定している。
開発者Microsoft
プログラミング言語アセンブリ言語
開発状況終了
ソースモデルクローズドソース、2018年から一部のバージョンはオープンソース[1]
最新安定版8.0 / 2000年9月14日 (23年前) (2000-09-14)
リポジトリ

github.com/microsoft/MS-DOS

使用できる言語多言語
プラットフォームx86
カーネル種別モノリシックカーネル
既定のUIキャラクタユーザインタフェース (CUI), テキストユーザインタフェース (TUI)
ライセンスプロプライエタリ
MIT License (v1.25 と v2.0)[1]
ウェブサイトwww.microsoft.com/resources/documentation/windows/xp/all/proddocs/en-us/windows_dos_overview.mspx
テンプレートを表示
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキブックスにMS-DOS/PC DOS入門関連の解説書・教科書があります。

MS-DOS(エムエス-ディーオーエス、エムエスドス[2])は、1981年よりマイクロソフトが開発・販売したパーソナルコンピュータ向けのオペレーティングシステム(OS)である。

「MS-DOS」が製品名で、マイクロソフト ディスク・オペレーティングシステム(: the Microsoft Disk Operating System)を意味する[3]
概要

IBMIBM PC用のオペレーティングシステムの開発をマイクロソフトに依頼し1981年にIBM PC DOSとして発売したが、このOSをマイクロソフト経由で他社にOEM提供したものがMS-DOSである[4][5]。ただしマイクロソフトは現在ではMS-DOSは1981年発売と説明している[6]。IBM PC DOSとMS-DOSはバージョン5まではほぼ同内容だが、バージョン6以降は独自機能が追加された。

MS-DOSはCP/M類似のIntel 8086系向けの16ビット オペレーティングシステムだが、IBM PCの成功によりパーソナルコンピュータ市場でデファクトスタンダードとなり、後に8ビットなど各種のCPUやコンピュータ用にも移植され、また各種の組み込み機器でも使用された。

MS-DOSは基本的にはコマンドラインインタフェースUNIX風の階層型のファイルシステムを持つシングルタスクのオペレーティングシステムだが、各種アプリケーションや、バージョン4[7]より付属のDOSSHELLや、別売のMicrosoft Windows 2.0などの併用により、グラフィカルユーザインタフェースや疑似マルチタスクも使用可能となった。ただしMS-DOS自体は画面描画に関わるアプリケーションプログラミングインタフェースを持たないため、多くのMS-DOS用アプリケーションは機種依存であり、異なる機種間では稼働せず、また移植も容易ではなかった[8]

MS-DOSと互換性を持つオペレーティングシステムには、IBM PC DOSの他、DR-DOS (Novell DOS)、オープンソースFreeDOSなどがあり、またMicrosoft Windowsのコマンドプロンプトなどの互換環境がある。

最終となった製品バージョンは、マイクロソフト版はMS-DOS バージョン6.2、IBM版はPC DOS 2000である。
歴史
開発の経緯詳細は「シアトル・コンピュータ・プロダクツ」および「86-DOS」を参照

1980年7月頃、IBMは後にIBM PCとなるパーソナルコンピュータの開発に着手した[9]。しかし、IBMの主力商品である汎用コンピュータに比べるとごく少数のスタッフとわずかな予算しか与えられなかった。プロジェクトリーダーのフィリップ・ドン・エストリッジ(英語版)は、すぐに商品化できるようソフトウェアは自社開発せず、すべて外部から調達する方針を立てた[10]

当時のマイクロソフトはBASICインタプリタアセンブラならびに各種言語のコンパイラ等を開発しており、それらの製品のほとんどが当時のパーソナルコンピュータ市場におけるデファクトスタンダードOSであるデジタルリサーチCP/M上で動作するものであった。

IBMはマイクロソフトに対し当初はBASICなどの言語製品の開発を依頼していた[11]。OSについても8086対応版のCP/Mをマイクロソフトに開発してもらおうとした[12]。しかし彼らはCP/Mのソースの権利を持っていなかった為、ビル・ゲイツのアドバイスに従ってデジタルリサーチと交渉することにした[13]。ところがデジタルリサーチとの交渉はうまくいかず、再びマイクロソフトに開発の依頼を持ち込んだ。[14][15][16][17]

マイクロソフトは「M-DOS」というOSを開発した経験はあるが、販売したことはなかった[10]。IBMから要求された期日は1年以内という厳しいもので、言語製品の開発に加えてOSにまで手を回す余裕はなかった[18]。同じ頃、シアトル・コンピュータ・プロダクツはCP/Mが8086に移植されない事に業を煮やし、ティム・パターソンがわずか6週間で開発したQDOSを、86-DOSとして販売した。基本的には8080/Z80用に作られたデジタルリサーチCP/Mクローンであり、8086に移植して、ディスク読み込み処理のバッファ管理を改良し、ファイルシステムを新規開発したFAT12にしたものである。ファーストバージョンは1980年8月に出荷された[19]

IBM PC用のOSを必要としていたマイクロソフトは[20][21]、1981年5月にティム・パターソンを雇い[注 1][22][23]、同年7月に86-DOS 1.10を$75,000で購入した。マイクロソフトはバージョンナンバーを変更せず、名前をMS-DOSに変更した。1981年8月にMS-DOS 1.10/1.14をPC DOS 1.0としてIBMに提供し、IBM 5150IBM PCで動作する3つのOSの1つ[24]となった[19]
各メーカーへのOEM供給

IBMは当初「PC DOS」名称でIBMのみへの供給を主張し、マイクロソフトはIBM以外のメーカーへのOEM供給を主張した結果、IBM用はPC DOS名称、マイクロソフトによる各メーカーへのOEM供給も認めて普及を図るという役割分担となったと言われる[要出典]。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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