MR.BRAIN
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MR.BRAIN
ジャンル
テレビドラマ
脚本蒔田光治
森下佳子
(第2話まで脚本協力)
演出福澤克雄
平川雄一朗
山室大輔
出演者木村拓哉
綾瀬はるか
水嶋ヒロ
平泉成
設楽統
田中裕二
トータス松本
大地真央
香川照之
ナレーター田口トモロヲ(初回のみオープニング)
オープニングヴァン・ヘイレンJUMP
製作
プロデューサー石丸彰彦
伊與田英徳
製作TBSテレビ

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2009年5月23日 - 7月11日
放送時間土曜 19:56 - 20:54
放送枠TBS土曜8時枠の連続ドラマ
放送分58分
回数8
公式サイト
特記事項:
視聴率はこのドラマ枠が始まって以来初の20%越えとなり、平均視聴率も2009年の民放の連続ドラマとしては最高で、唯一の20%超えとなった。
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『MR.BRAIN』(ミスター ブレイン)は、2009年5月23日から7月11日まで毎週土曜日19:56 - 20:54に、TBS系の「土曜20時」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は木村拓哉[1]

初回は通常より108分スペシャルとして50分枠拡大の21:44まで、最終回は78分スペシャルとして20分枠拡大の21:14まで放送。2024年現在、木村がTBSで主演を務めた連続ドラマのうち、金曜ドラマおよび日曜劇場以外の枠のドラマは今作品のみである。
概要

不慮の事故が原因で右脳が発達した、警察庁科学警察研究所(IPS)[2]に所属する元ホストの脳科学者・九十九龍介(つくも りゅうすけ)が、脳科学者としての類いまれな才能と彼独自の脳科学的アプローチによって難事件を解決していく本格ミステリー。

作品の性質上、脳科学に関する情報が語られることもあり、また九十九が脳に関する説明をする際は、登場人物がデフォルメされたアニメーションが挿入されるのも特徴である。内容で語られている脳についての解説やそれに伴う症状の描かれ方などには、偏りや誤り、仮説に過ぎないとされている物などがあり、実例とは必ずしも一致するものではない。

『MR.BRAIN』の放送期間、木村拓哉が爆笑問題とともに前番組のキズナ食堂のエンディング部分に出演し、最後に「真実が知りたい方はこの後、チャンネルはそのまま『MR.BRAIN』は60秒後」と言ってコマーシャルに移行する。なお、この手法は、『MR.BRAIN』最終話の放送日(7月11日)でも行われ、木村拓哉を前に太田が最終回を3つ予想したが、その中の1つは見事に正解だったため、放送時には太田の正解にモザイクがかけられていた。

神田純一役の設楽統が、夏目光男役を演じる田中裕二がパーソナリティを務めるTBSラジオの番組『JUNK爆笑問題カーボーイ』(2009年6月9日放送回)にゲスト出演した際に、田中の相方である太田光に「(ドラマの中で)『JUNK』リスナーにわかるようにサインくださいよ」と提案される。ドラマの6月20日放送回(EPISODE 5)において設楽は右足を上げて両手を広げおどけるポーズ、田中は人差し指と親指で作った輪を両目に持ってきた直後に、両手の人差し指を前方に差し出すポーズを見せた。いずれも太田がよくバラエティ番組で見せているポーズである[3]

イギリスの日本語衛星放送Japan Satellite TVでも2010年1月26日から放送された。

このドラマで科学警察研究所の外観として使われているのは神田外語大学の7号館である。JR東日本企画のロケーションサービスによって、上野駅16、17番線ホームが撮影に利用された。
作品の中の神経神話について.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の出典は、Wikipedia:信頼できる情報源に合致していないおそれがあります。そのガイドラインに合致しているか確認し、必要であれば改善して下さい。(2009年11月)

このドラマはフィクションである(番組の最後にも「このドラマはフィクションです。」と表記してある。)。九十九のキャラクター造形に使用されている「右脳・左脳」論は、経済協力開発機構(OECD)の報告書『Understanding the Brain: The Birth of a Learning Science』(ISBN 9789264029125)によると「神経神話」であると報告しており、第1話で九十九が発言した「人間の脳はまだ5%しか使ってない」という説明も、同様な「神経神話」(脳科学の成果に基づいているようでありながら、科学的根拠は証明されていないこと)であると報告している[4]
登場人物
科学警察研究所(通称:科警研)
九十九 龍介 (つくも りゅうすけ)
演 -
木村拓哉本作品の主人公。かつてはNo.3のホスト(源氏名:大斗〈ヤマト〉)だったが、5年前に事故で瀕死の重傷を負ったことで右脳が急激に発達。その後自分の身に起きた変化を調べるために脳科学の研究を始め、脳科学者へ転身。優れた能力を科警研に買われて脳科学を担当する。独自の視点と脳科学に基づく知識で、様々な難事件を解決する。端整な顔立ちだが、ホストのころから空気が読めないマイペースな性格で、周囲を振り回す変人。他人の神経を逆撫でする言動も多く、相手を怒らせてしまうこともしばしばある。甲高い声で笑う癖がある。初対面の相手に名前を名乗る時は必ず「漢数字の『九十九』と書いて、つくもと言います」と前置きしている。不可解な事象に興味を持って事件に首を突っ込む探究心を持ち、おかしいと感じることは納得するまで調べるタイプで、その言動ゆえ当初は白い目で見られていたが、やがて周囲を感化させていく。事故の影響で女性の好みも変わり、美人よりいわゆる不細工な女性に惹かれているが、「なぜ昔好きなタイプだったのか知りたい」という理由でアグネス・ラムの写真集を持っている。六三四(ムサシ)というスナネズミを飼っており、外出時にはポケットに入れて連れ出す。脳の栄養補給のためにバナナをよく食べており、林田や丹原からしばしば差し入れされる。理由は本人によると「脳のエネルギー源として手っ取り早いのは糖分」とのこと。物を指し示す時、緑のレーザーポインターをよく使用する。終盤自身の論文がアメリカで認められ、最終回では瀬田や小島の勧めで渡米する。後に搭乗した飛行機でハイジャック事件に巻き込まれるが、犯人の嘘を見破り、彼が持っていた爆弾のスイッチを押すという茶目っ気を披露した。
由里 和音
演 - 綾瀬はるか本作品のヒロイン。脳科学担当で九十九の助手。大学では薬物学を専攻し、科警研に就職して化学に配属されたが、九十九の赴任により、不本意ながらも脳科学に異動。九十九に一目惚れするが、彼の変人ぶりや言動に戸惑いつつ、助手としての自覚を持ち九十九をサポートしていく。単純な性格で九十九に実験台扱いされていいように翻弄されたり同僚たちにもいじられたりしているが、最終回では爆弾処理を行い、予想外の行動をとった九十九を叱責するなど成長が伺われたことで九十九から「あなたは信頼できる最高の助手」と評された。
船木 淳平
演 - 平泉成画像解析担当主任。防犯カメラなどの画像を鮮明に復元する研究を行っているが、実験がうまくいかず、ノイローゼ気味。徹夜続きの生活から、研究所で禁止されている飲食(主に栄養ドリンクを飲んでいる)をすることが多く、そのことを佐々から注意されることも多い。
神田 純一
演 - 設楽統バナナマン)音声分析担当。犯人の声や反響音などの音から犯人像や現場の状況を再現する研究を行う。科警研の研究員で唯一白衣を着用していない。科警研に入所するきっかけとなるほどの暗号好きでもある。掃除のお姉さんに好意を抱き、音楽鑑賞に誘うなどのアプローチをするものの、その想いは彼女に全く伝わっていない。最終回終盤では直接告白するが、その後どうなったのかは不明。
浪越 克己
演 - 井坂俊哉行動科学担当。自信が無く、気弱な言動が目立つ。かつてはプロファイリング担当の刑事だったが、ある事件で間違ったプロファイリングをしたことで現場指揮が怖くなり科警研に異動した。第5話で佐々に松下議員殺害事件の捜査チームのリーダーに指名される。その気弱さからリーダーに九十九を推してしまうが、彼に投げかけられた言葉がきっかけで気弱さから脱却を図るようになる。
岩淵 潔
演 - 林泰文交通科学担当。渋滞解消や交通事故防止など、道路交通に関する研究を行っており、都内各地にある、Nシステムと呼ばれる信号機に設置した小型カメラで交通状況を観察しているが、これが捜査で役立つ時がある。
夏目 光男
演 - 田中裕二爆笑問題)化学担当主任。和音の元上司。爆発物や化学兵器の成分分析を行っている。七三分けと小柄な体格が特徴。海外の捜査機関でテロを防止した実績があるが、それを鼻にかけている上に嫌味な性格もあり、周囲から疎まれている。当初は、九十九のことを冷ややかに見ていたが、最終回では彼に感化されたのか、バナナをほおばりながら新人研究者に睨みをきかせるようになる。
難波 丈太郎
演 - トータス松本ウルフルズ[5]生物学担当。生態認証を研究。数々の迷宮入り事件を解決した実績を持つ、科警研のエース的存在。冷めた性格で、事件に首を突っ込む九十九の行動を否定的に見ながらも、密かに脅威を抱いていたが、次第に感化されていくようになる。実は科学捜査に対して熱い感情を持っており、精神鑑定を科学と認めていない。
大内 浩一
演 - 山崎樹範生物学担当で難波の部下。初対面の相手から採取した毛髪の遺伝子を調べて自分との相性を判断する趣味を持つ。九十九の言動に腹を立て、殴りつけようとした難波を抑え、そのとばっちりを受けて殴られてしまったことも。
マリコ
演 - SHIHO科警研の喫茶室で働いている美女。九十九に興味がある。和音の相談にも乗ってあげている。
掃除のおねえさん
演 - 木下優樹菜[6]本名不明。科警研の清掃担当。ヤンキー口調で非常に気が強くはっきりと物を言う性格。神田から好意を寄せられているが彼のアプローチを煙たがっている。最初は九十九が自分に好意を抱いていると勘違いしていた(九十九のことはタイプではない様子)。一度九十九が構築している理論外の行動を取って九十九を困惑させたことがある。
佐々 未春
演 - 大地真央法科学部長。理論的かつ折り目正しい人物で、科警研のリーダー的存在。九十九の才能を見初めて、スカウトするが、彼の型破りな言動に普段の冷静さを忘れてがなり立ててしまうことも。
瀬田 逸平
演 - 小林克也科警研所長。警察庁との行政・予算面での折衝を担う。九十九の経歴を知って彼を科警研に呼び、終盤ではアメリカに行くように勧めた人物。
警視庁
林田 虎之助
演 -
水嶋ヒロ警視庁刑事部捜査第一課に所属する若手刑事。階級は警部補。年齢は28歳。素直で正義感が強いお人好しだが小心者で、現場で起きる不可解なことに怯えることも。苗字の読み方は「はやしだ」だが、九十九からは音読みで「リンダくん」とも呼ばれている。九十九の能力を目の当たりにして以降、九十九のことを尊敬している。最終回では逃げ遅れた警察官をかばい、爆発に巻き込まれて重傷を負ってしまうが、持ち前の正義感で事件解決の糸口を掴む活躍を見せた。九十九の影響を多く受けた人物であり、ラストでは、犯人相手に顔を近づけたり甲高い声で笑うなど、九十九を真似た態度を見せた。
丹原 朋実
演 - 香川照之警視庁刑事部捜査第一課に所属する刑事で、林田の上司。階級は警部。短気で怒りっぽい性格で口も手も早い。捜査では自らの刑事の勘を信用している。林田とは異なり、不可解な事件に首を突っ込む九十九を快く思っておらず邪険に接しているが、九十九と関わるうちに、実力を認め合うようになる。
複数話出演
武井 公平
演 -
市川海老蔵(第1話・第7-8話)警視庁組織対策四課の刑事。階級は警部。暴力団とも繋がっているようで、実際に暴力団から金を受け取ってもいる。産業開発省の役人殺害事件では暴力団が絡んでいることを知りながら、丹原ら捜査陣の動向を探っているなど事件に関係している素振りも見せており、事件解決後は九十九に目をつけられる。
小島 秀樹
演 - 杉本哲太(第1話・第3話・第7-8話)帝王大学病院・脳外科。九十九の担当主治医。事故の影響で変化が生じたことに怯えていた九十九を励ました。後に脳に障害を負った後藤めぐみの治療を担当する。最終話では「脳科学が進んでいるアメリカなら、あなたの脳についてより詳しくわかる」と九十九のアメリカ行きを勧めた。
刑事
演 - 川村陽介(第2話より登場)
鑑識
演 - 尾上寛之(第2話より登場)上記2名は九十九が関わることになる事件を担当する。
警視庁管理官
演 - 奥田達士(第3話より登場)九十九が関わることになる事件の指揮を執っている。
ゲスト
第1話
女の客
演 -
戸田恵子九十九が勤めていたホストクラブの客。空気を読めない九十九にあきれていた。

演 - 広末涼子ホスト時代の九十九が事故に遭う前に出会った女性。交際していた男が自分と同じタイプの1歳だけ若い女性を「中古品より新品がいい」とばかりに選んで振ったことで失意の底にいたが、偶然出会った九十九に励まされた。
船田 勉
演 - ユースケ・サンタマリア警視庁・警備部一課。爆破事件の現場にいた九十九を爆弾を仕掛けた犯人だとして検挙したが、逆に自身の犯行であることが九十九によって暴かれた。
土井 健三
演 - 高嶋政伸産業開発省・土木開発局長。年齢は46歳。埼玉県出身、東京大学経済学部卒。殺された2人の産業開発省の役人と共に談合撤廃に尽力してきたとされ、警察からは次の犯行のターゲットと目される。
土田 吾一
演 - 志賀廣太郎土田建設社長。産業開発省の役人を殺害した容疑者とされるが、犯行時には警官を殴って拘置所にいた。自分は壁を抜けられると主張する。土井らが進める談合撤廃の煽りで会社が倒産寸前に追い込まれている。年齢は60歳(1948年11月23日生まれ)。東京都台東区出身、葛飾区立石在住。
中野 修三
演 - 沼崎悠産業開発省・事務次官。1人目の被害者。年齢は52歳。
本間 英介
演 - 町田幸夫産業開発省・総合企画局長。2人目の被害者。年齢は59歳。
小峰 和彦
演 - 津田寛治土井の秘書。土井の家で土井の妻と共に殺害された。
ヤクザの男
演 - 阿部亮平武井と繋がっており、すれ違いざまに武井に現金の入った封筒を渡した。
第2話
竹神 貞次郎
演 - Gackt(現:
GACKT)死刑囚。3年前(2006年)に4人の人間を殺害し、その死体の一部を食べるという凶行に及び、逮捕後も自分の指を食べた快楽殺人者。後藤を殺した事件で逮捕された後、精神鑑定で「責任能力あり」とされたため2007年11月3日に死刑判決を受け、その半年後の2008年5月15日に死刑が執行された。しかし、死刑執行の瞬間まで全く更生せず、津村たちに向かって「甦って、お前たちの肉を食べに行く」と発した。ネット内では彼の信者が多数存在する。本籍・出生地・住所・生年月日は全て不明であり、親族は一人もいない。
宮瀬 久美子
演 - 小雪竹神に殺された被害者・後藤の婚約者。精神鑑定が争点となった竹神の事件の判決で、マスコミに積極的に竹神の死刑を訴えたことが竹神死刑を決定付けた。婚約者の死のショックから自殺しようとしたのを丹原に止められてから丹原との面識を持ち、丹原から好意を抱かれている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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