MPEG-4
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MP4ファイルフォーマットはAppleQuickTimeのファイルフォーマットをベースに開発されている[2]。QuickTimeファイルフォーマットで採用されているファイル構造は、さまざまな動画像や音声のエレメンタリストリームを柔軟に多重化可能となっており、汎用的なファイルフォーマットとしてISOベースメディアファイルフォーマット(Part 12)に採用された。このPart 12からMPEG-4用のファイルフォーマットとして派生したものがMP4ファイルフォーマットである。詳細は、MP4ページ参照。
プロファイルとレベル

ビジュアル、オーディオ共その規格内において、プロファイルとレベルと呼ばれる概念が規定されている。プロファイルとは使用できるツールを示すものであり、レベルとは使用できるパラメータの範囲を規定するものである。例えば、MPEG-4 Part 2では、シンプルプロファイル(SP)、アドバンスドシンプルプロファイル(ASP)、メインプロファイル (MP)などが規定されそれぞれ使用可能なツールが異なる。MPEG-4 AVCでは、ベースラインプロファイル、メインプロファイル、拡張(Extended)プロファイルの3種類が規定されていたが、2004年に高忠実度化規格(FRExt)が策定され、ハイプロファイル、ハイ10プロファイル、ハイ4:2:2プロファイル、ハイ4:4:4プロファイルの4種類が新たに規定された。
歴史

1999年に規格化された直後から、動画像を長時間記録する用途でデジタルカメラの一機能として使用された。当初は、ファイルフォーマットが規格化されていなかったため、マイクロソフト社のASFファイルフォーマットが使用された。近年では、第三世代携帯電話の動画フォーマットとして採用され、PDAを含めてモバイルで見る動画フォーマットの主流になりつつある。特にiPodPSPがこのフォーマットに対応したことを機に爆発的に普及している。これらの動画符号化技術は、現状MPEG-4 Part 2であるが、2000年中判からは、MPEG-4 AVCも使用されていった。

当初は放送や通信分野においては、ライセンスの問題もあり主だった利用例も少なかったが、MPEG-4 AVC (H.264)が地上波デジタル放送の携帯端末向け(1セグメント)放送での採用、Blu-ray DiscHD DVDのビデオ・コーデックとして承認されるなど、2020年代に至るまで幅広く応用された。

2010年代後半ごろから[H.265]のような後継規格や[AV1]のような代替規格による置き換えが徐々に進行しつつある。
利用例
3GPP/3GPP2動画フォーマット

第三世代携帯電話の業界団体である3GPP3GPP2は、動画コンテンツにMPEG-4を採用している。なお、同じファイルフォーマットをサポートした第二世代携帯電話端末も存在する。

コンテナMP4ファイルフォーマット

音声にAMR又はAAC

映像にはH.263又はMPEG-4 Part 2(のSimple Profile)

を使用している。解像度はQCIF(Sub-QCIF)などに限定されているが、一部端末ではQVGAなども利用可能。
DivX

2000年代前半にパソコンで動画を扱う際によく使われたDivXXvidはMPEG-4 Visual (Video) の技術を利用したものである。これらを利用した映像をAVIの箱(コンテナ)に収めたものは一部のDVDプレーヤーゲーム機等での再生に対応している。

(DivX + MP3).avi

メモリーカード規格

SDメモリーカードのSD-Video規格やメモリースティックメモリースティックビデオフォーマットにMPEG-4が採用されている。前者はASF形式、後者はMP4を採用している。
脚注^ “情報源符号化部 H.264”. 社団法人 電波産業会 (2006年2月24日). 2014年4月12日閲覧。
^ “米Generic Mediaインタビュー──Peter Hoddie氏”. www.itmedia.co.jp. 2018年12月29日閲覧。

関連項目

MPEG-1

MPEG-2

MPEG-7

MPEG-21

MPEG-4オーディオ

MP4

MS-MPEG4

AAC

3GPP

3GPP2

H.263

H.264

外部リンク

MPEG-4
- MPEGオフィシャルサイト











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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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