MOA美術館
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MOA美術館
MOA Museum of Art


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施設情報
前身熱海美術館
専門分野美術
収蔵作品数約3500点
管理運営公益財団法人岡田茂吉美術文化財団
開館午前9時30分
閉館午後4時30分
所在地413-8511
静岡県熱海市桃山町26番2号
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度6分33秒 東経139度4分31秒 / 北緯35.10917度 東経139.07528度 / 35.10917; 139.07528座標: 北緯35度6分33秒 東経139度4分31秒 / 北緯35.10917度 東経139.07528度 / 35.10917; 139.07528
プロジェクト:GLAM
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MOA美術館 (エムオーエーびじゅつかん[1]、MOA Museum of Art) は、静岡県熱海市にある私立美術館1982年昭和57年)1月11日に開館[2][3]岡田茂吉の収集品を収蔵展示、運営は公益財団法人岡田茂吉美術文化財団。

前身である熱海美術館(あたみびじゅつかん)は、1957年昭和32年)1月1日に開館[2][3]
概要

静岡県熱海市の高台にある美術館。岡田茂吉(おかだもきち、1882年 - 1955年)が創立者で、彼のコレクションを基盤に、国宝3件、重要文化財67件(2019年現在)[注釈 1]重要美術品46件を含む約3500件を所蔵している。その内容は、絵画、書跡、工芸、彫刻等、日本、中国をはじめ東洋美術の各分野にわたり、美術的にも、研究的にも大きな魅力と価値のある作品によって構成されている。

メインロビーからは、初島や伊豆大島、房総半島から三浦半島、伊豆半島まで180度の大パノラマを眺望できる。

公益財団法人 岡田茂吉美術文化財団が運営し、美術品の展観をはじめ、いけばな、茶の湯、芸能、児童作品展など幅広い文化活動を展開し、美による情操教育など美術教育にも力をいれている。

館名は「Mokichi Okada Association」の頭文字を取ったものである[4]
開館の経緯

創立者岡田茂吉は、「優れた美術品には、人々の魂を浄化し、心に安らぎを与え、幸福に誘(いざな)う力がある」と考えていた[5]。「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」との信念のもと、戦後、東洋美術の優品の蒐集につとめ、海外への流出を防ぎ、1952年(昭和27年)6月15日に神奈川県箱根町強羅に箱根美術館を開館[2]、9月15日に財団法人東明美術保存会(現在は公益財団法人岡田茂吉美術文化財団)を設立した[2]

その後、岡田の「熱海にも世界的な美術館を建設し、日本の優れた伝統文化を世界の人々に紹介したい」との願いを継承して、1957年(昭和32年)1月1日、熱海市に熱海美術館を開き[2][3]、岡田の生誕100周年にあたる1982年(昭和57年)を機に、現在のMOA美術館が開館した。

現代美術作家・杉本博司と建築家・榊田倫之が主宰する「新素材研究所」の監修で特殊なガラスケースを使って作品との仕切りを意識させないように改修し、2017年(平成29年)2月5日に新装開館した[6]
歴代館長
1982‐2006
吉岡庸治(1921?2006年4月18日
[7])徳島県出身。
2006‐2014
岡田斎
2014‐
内田篤呉
施設エントランスエスカレーター、円形ホール黄金の茶室

本館 - 3階建てで、1・2階に計10室の展示室があり、他に能楽堂、「黄金の茶室」(復元)、レストランなどがある。外壁は、インド岩砂岩の割肌仕上げとしている。メインロビーは、1階、2階吹抜けの大展望室となっており、前面のガラスは幅32m、高さ8m。設計施工は竹中工務店

エスカレーター - エントランスから美術館本館まで約60mの高低差があり、総延長200mにおよぶ7基のエスカレーターを設置。エスカレーターの壁面や天井は照明が刻々と変化し、色彩のグラデーションを楽しむことができる。エスカレーターの途中に直径約20mの「円形ホール」があり、催し物などに使用されている。設置にあたっては、自然環境をそこなわないようとの配慮からオープンカット方式を採用し、山の斜面を上から掘り下げて通路を設置し、完成後もう一度土を盛って木を植え、元通りの山に復元した。設計施工は鹿島建設

ムア広場 - 本館前の、相模灘を望む広場。ヘンリー・ムーアの「王と王妃」が設置されている。

黄金の茶室 - 天正14年(1586年)正月、豊臣秀吉が時の天皇、正親町天皇に茶を献じるために、京都御所内の小御所に組立式の黄金の茶室を運びこみ、黄金の道具を用いて茶会を行ったという史実に基づいて復元制作したもの。史料に基づき、堀口捨己の監修により早川正夫が復元設計を行った。

能楽堂 - 優れた伝統芸能を紹介する目的で設置。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)の入母屋(いりもや)造。定期演能会を開催するとともに、音楽会や美術講座等の講演会、また、同時通訳の設備もあり、国際会議にも利用できるように設計されている。座席数501席

茶の庭 -茶室「一白庵」、茶室「樵亭」、「光琳屋敷」(復元)、「片桐門」や石造美術品が点在。植栽が美しく、新緑、紅葉とそれぞの季節の風情を楽しむことができる。

茶室「一白庵」 ?岡田茂吉の生誕百年を記念して建てられた茶室で(「一白」は「百」を2字に分けたもの)、大広間、広間、小間、立礼席からなる。設計は江守奈比古。

茶室「樵亭」 - 備前池田藩の筆頭家老、伊木忠澄(1818?1886)は、晩年三猿斎と号し、茶の湯三昧の余生を送り、岡山の荒手屋敷には20に余る茶室が設ていた。そのうち「大爐の間」と呼ばれた茶席を移築したもの。

光琳屋敷



「光琳屋敷」(復元) - 江戸時代、琳派を大成した尾形光琳が自ら設計し、生活した晩年の京都における屋敷を史料に基づき復元したもの。復元設計早川正夫

「片桐門」 - 豊臣家の重臣、片桐且元薬師寺の普請奉行をつとめた際の宿舎の正門。当時且元は馬上のまま此処を通行したといわれている。


指定文化財海北友松 楼閣山水図(重要文化財)雲谷等顔 花見鷹狩図(重要文化財)洋人奏楽図(重要文化財)尾形光琳 紅白梅図屏風(国宝)野々村仁清 色絵藤花文茶壺(国宝)

作品名称は国宝・重要文化財指定名称に基づく。〔 〕内は美術館側で使用している名称。
国宝

紅白梅図 紙本金地著色 尾形光琳 二曲屏風一双

手鑑「翰墨城」 1帖 311葉

色絵藤花文茶壺 野々村仁清 1口

重要文化財
日本絵画


吉祥天曼荼羅図 絹本著色 1幅(
東寺旧蔵)

童子経曼荼羅図 絹本著色 1幅(東寺旧蔵)

八字文殊菩薩及八大童子像 絹本著色 1幅

不動明王二童子像 絹本著色 1幅

愛染明王像 絹本著色 1幅(京都・愛染院旧蔵) 一説に文観房弘真監修もしくは画[注釈 2]

釈迦八相図 絹本著色 4幅

九曜星図像 紙本墨画 1巻(東寺旧蔵)

星曼荼羅図残欠 紙本白描 1冊(東寺旧蔵)天永四年(1113年)有覚の奥書がある

諸尊図像 紙本墨画 心覚 2巻(東寺旧蔵)

伝法正宗定祖図 紙本墨画 定圓 1巻(東寺旧蔵)仁平四年(1154年)書写の奥書あり


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