MMR_マガジンミステリー調査班
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MMR
ジャンル
ルポフィクションミステリ
サスペンス少年漫画
漫画:MMR マガジンミステリー調査班
作者石垣ゆうき
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス
発表期間1990年34号 - 1999年42号
巻数全13巻+1巻
テンプレート - ノート

『MMR マガジンミステリー調査班』(エムエムアール マガジンミステリーちょうさはん)は、石垣ゆうきによる日本漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)に不定期連載(連載期間1990年-1999年)された。単行本も同社(少年マガジンKC)より発行。全13巻。

1999年には、それまで刊行された単行本(1巻?11巻)を再編集した総集編「光の書」「暗黒の書」が、『週刊少年マガジン』増刊として発行された。また、全13巻の再編集版としてコンビニコミック講談社プラチナコミックス」のレーベルで全6巻発行された。現在はコミックパークのオンデマンド出版で全13巻が刊行されている。

城不二也作の続編『MMR The Apocalypse 第一話 新たなる黙示録』、石垣ゆうき作の続編『新世紀緊急報告MMR』と『MMR復活編』、『新生MMR 迫りくる人類滅亡3大危機(トリプルクライシス)!!』についてもここで述べる。
概要

『週刊少年マガジン』編集部員で編成されたMMRこと「マガジンミステリー調査班(MAGAZINE MYSTERY REPORTAGE/マガジン・ミステリー・ルポルタージュ)」が物語の主役。メンバーはキバヤシ(リーダー)・ナワヤ・タナカ・イケダ・トマルの5人。この5人は実在の編集者がモデルであり、いずれも今なお各所で活躍している。他に自称海外隊員としてチャーリーという人物も登場。

当初はMMRのメンバーが様々な超常現象を科学的に解明していくという主旨であったが、単行本の2巻以降はノストラダムスが残した予言詩を物語の軸に据えることで、謎の組織や政府の陰謀が登場し始め、後年のテレビドラマ『Xファイル』にも似たSFミステリーとなっていった。掲載されるのは合併号が多い。

1996年4月から同年10月にかけて『MMR未確認飛行物体』という題名でフジテレビ系の木曜の怪談枠内でテレビドラマ化された。ドラマは、ファッション雑誌から“スーパーマガジン”の企画「MMR」の担当へ異動した編集者、踝透(くるぶし とおる、演:中山秀征)が主人公の完全オリジナル版として制作された。

1999年に『MMR』は一旦終了したが、単行本13巻巻末の作品紹介ページとカバー内側には「1?13以下続巻」と書かれていた。週刊少年マガジン2003年32号、33号に『MMR The Apocalypse 第一話 新たなる黙示録』が掲載され復活。作者は城不二也。リーダーがミウラに変わるなどメンバーは一新されている。

2008年に、同誌21・22合併号、23号にて『週刊少年マガジン』創刊50周年記念として『新世紀緊急報告MMR』との題名で前後編にて復活掲載。作画は従来の石垣ゆうき。メンバーはまたも一新されており、初の女性隊員スエザキが登場している。キバヤシ達を回想する場面が有るものの城不二也版の新MMRについては触れられていない。

2012年に、プロジェクト・アマテラス内にて『MMR復活編』が開始。嘗てのメンバーに加えハシモトという女性隊員が加わる。劇中でマヤ2012年滅亡説を「ちまたのウワサ」として扱い『新世紀緊急報告MMR』での次世代メンバーの調査を知ってか知らずか2ページで否定している。作画は石垣ゆうき。2014年4月17日には『新世紀緊急報告MMR』『MMR復活編』を収録した単行本『新世紀黙示録MMR Resurrection』が発売された。単行本カバー内側の石垣ゆうきの一言には「14年ぶりのMMRです」と書かれている。さらに、2016年3月17日にはそのまた続編『新生MMR 迫りくる人類滅亡3大危機!!』が発売された。

アニメ版『GTO』の27話目、28話目にMMRが登場し、日本各地の地方局CMに出ていた野村朋子を調べていた。
主な登場人物
石垣ゆうき版 オリジナルMMR
MMRメンバーとその関係者
キバヤシ(隊長)
196X年7月22日生まれ。身長182cm、体重は77kg、血液型O型。視力右0.2、左0.1。IQは170の超天才で、日本語英語フランス語の3ヶ国語を扱える。超常現象ノストラダムス解釈に精通している。信条は、「即断は禁物」。自分が納得行くまで調査し、MMR内でも最も真面目に描かれる。一部のインチキを見て超能力に否定的であり、治療も胡散臭いと考えていたが、後にナワヤに簡単な実験で「一部を見て否定するのはMMRの信義に反する」と説得され、再評価するようになった。どんな謎も調べて結論を下してしまうが、詳細が分からない場合も多い。使用携帯電話はJ-PHONE(後のボーダフォン→現ソフトバンクモバイル)。『MMR復活編』では本編終了後講談社を辞めていたことが明かされ、約10年後海外から帰国しトマルと共にMMRを再結成する。癖はペン回し。大学時代は音楽活動に勤しんでいたが作詞の才能はない。モデルは当時週刊少年マガジンの編集者であった樹林伸(1巻「超能力は実在した!」にて本人とおぼしき人物の写真も掲載されている)。アニメ版『GTO』での声優は平田広明
ナワヤ
キバヤシを補佐する副リーダー格。キバヤシが出張中に臨時的にリーダーに任命されている。キバヤシの発言に反論のできる数少ない人物。女好きでスケベな性格だが、危険な雰囲気を持つ(と判断した)女性は警戒するなど用心深い一面も持つ。MMR唯一のお笑い担当として様々なゲストやエキストラに弄ばれている反面、催眠術で暗殺されかけたり、赤痢の疑いで入院したりする被害に遭っている。また2003年の『MMR The Apocalypse 第一話 新たなる黙示録』では唯一旧メンバーとして登場した。大学では航空学を専攻。アニメ版『GTO』での声優は千葉一伸
タナカ
MMR結成当初からいた隊員。自称「予言博士」。ノストラダムスの大予言以外にも「ヨハネの黙示録」にも詳しい。筑波大学において考古学を専攻。トルコの遺跡カマン・カレホユックの調査にも参加。予言詩や外国語文の翻訳を読み上げるのはほとんど彼が担当している。父親の名前は千春、母親の名前は紀久子だと、喫茶店アンデルセンのマスターに言い当てられる。
イケダ
3巻から加入した隊員。英語が堪能で海外在籍が長く、国際事情に詳しいことから海外調査では重宝されていた。当時まだ一般にはなじみの薄かったインターネットに精通していたり、当時日本では放送されておらず、名前も知られていなかったThe X-Files(X-ファイル)を海外から手に入れ参考としていたりとその方面でも大きな戦力となっていた(ビデオテープを見たナワヤはアメリカ製AVと思っていた)。漫画家柴田亜美はブログで、今の講談社の担当編集者はイケダ隊員その人であると記載している ⇒[1]。また、柴田亜美の漫画の中にも「MMR イケダ隊員」 ⇒[2]として登場した。学生時代に『マイコンBASICマガジン』のライターをしていた ⇒[3](当初は本名、のちに響あきらというペンネームで活動)。
トマル
6巻から補助要員として登場。フルネームは都丸尚史。弱点は太もも。東京大学卒。2012年より講談社が開設したプロジェクト・アマテラス次長に着任。復活MMRを担当する。初登場回は後述の理由で単行本に収録されていない。
イガラシ(五十嵐)編集長
『週刊少年マガジン』編集長。MMRの名付け親。取材費等の金銭面からMMRを陰から支えた人物。MMRに関しては口出しはせず、自由放任の方針であったが、ナワヤが事故で重傷を受け脅迫電話がきた時は危険性を考慮してMMRの取材を断念させた。後に局長に昇進した。モデルは『週刊少年マガジン』6代目編集長の五十嵐隆夫
その他
チャーリー(チャーリィ)・ライアン
イケダの友人。アメリカ政府関連の挿話において時折登場。何度かMMRに協力し、MMR海外隊員を名乗るようになる。
コイブチ
第1話のみに登場した週刊少年マガジンの編集者。ナワヤに似た性格。超常現象否定派で、劇中神隠しに遭うも本人は気付かず、帰還後にキバヤシ達に担がれたと思い込み激昂したが、
UFOにさらわれ、右胸に怪しげな傷を刻まれてしまっていた。
カジワラ
キバヤシの先輩に当たる天文学者の助手。第1話で登場。最初はUFO地球外生命体に懐疑的だったが、キバヤシと共にコイブチの事件に遭遇し愕然となる。
キタヤマ
T大学考古学教授。「UFOミステリー・サークルの謎を追え!」の前後編に登場。遺跡や超常現象なども研究している。ミステリーサークル調査のためにキバヤシ達に同行。第5の力、レイポイント、キャトルミューティレーションなどをキバヤシ達に教える。
早瀬マサト
アシスタント。超能力者の友人を持つ。
R(アール)
謎の日系人の美女。左目の下に黒子がある。パソコンの赤・青・黄の三色の人工生命体に端を発する「超感覚兵士」を超えた『聖なる戦士(HolySoildier)製造計画』がアメリカで進行しつつあることをMMRメンバーに伝えた。イニシャルしか明らかになっておらず、その素性・本名も不明。第8巻に登場。
Resident of Sun(レジデント・オブ・サン)
通称「太陽の住人」。ボイスチェンジャーの電話の声や手紙のみで接触する謎の人物。「神の言葉」を巡る人格改造計画や始皇帝の隷属遺伝子の計画で大規模な国家の陰謀に加担していることが明らかになった。Y2K(2000年問題)で初登場し、イースター島モアイの物語でもメッセージを伝えた。正体はイルミナティ


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