国立アメリカ空軍博物館に展示されているCGM-13B
用途:戦術地対地攻撃
分類:地対地ミサイル、巡航ミサイル
製造者:マーチン
運用者: アメリカ合衆国(アメリカ空軍)
初飛行:1956年
運用開始:1959年
退役:1970年代初期
運用状況:退役
ユニットコスト:452,000 USドル[1]
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MGM/CGM-13 メイス(英: Mace)は、アメリカ合衆国のマーチンによって開発され、MGM-1 マタドールから発展した戦術地対地巡航ミサイルである。通称のメイスは打撃武器の戦棍・鎚矛、又は儀礼用の職杖の意味。1963年の命名規則の変更までTM-76 戦術ミサイルと呼ばれ、後に移動発射型がMGM-13、コンテナ発射型がCGM-13に改名された。
中華人民共和国を意識した核抑止力として日本返還前の沖縄に配備されていた。その頃の日本の新聞、雑誌などでは「メース」、「メースB」とも表記されている。 メイスの開発は1954年から始まり、1956年に試作機YTM-61Bが初めて発射された。メイスの配備は1959年から始まり、1971年まで運用されていた。 形状は、円柱形の胴体に後退翼を持ち、T字尾翼を配していた。初期加速時のために固体燃料ブースターロケット、巡航時のためにアリソン J33ターボジェットエンジンを使用し、移動式のトレーラー又は防護された掩蔽壕から発射(ゼロ距離発進)された。また、メイスは、後のAGM-28 ハウンド・ドッグと共通のW28核弾頭を搭載できた[2]。メイスのサイズと飛行性能が航空機に似ていたため、若干のメイスが標的ドローンとしても使用された。 次のリストは、メイスミサイルを展示している博物館である。 出典:the National Museum of the U.S. Air Force[1] [ヘルプ] ウィキメディア・コモンズには、MGM/CGM-13 (ミサイル)
目次
1 概要
2 各型
3 現存するMGM/CGM-13
4 仕様
4.1 MGM/CGM-13B
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
概要
各型 防護された掩蔽壕からのメイスBの発射
メイスA - ATRAN(Automatic Terrain Recognition And Navigation)地形照合レーダー航法装置を備えている。
メイスB - 慣性航法装置、射程延伸。
現存するMGM/CGM-13
アメリカ空軍 宇宙とミサイルの博物館(フロリダ州ケープ・カナヴェラル空軍ステーション)
アメリカ空軍兵器博物館(フロリダ州エグリン空軍基地
国立アメリカ空軍博物館(オハイオ州デイトン、ライトパターソン空軍基地)
仕様
MGM/CGM-13B
全長: 13.56 m (44 ft 6 in)
直径: 1.37 m (4 ft 6 in)
全高: 2.92 m (9 ft 7 in)
発射重量: 8,164 kg (18,000 lb)
機関
第1段: チオコール 固形燃料ブースターロケット × 1推力: 445 kN (100,000 lbf)
第2段: アリソン J33-A-41 ターボジェット × 1推力: 23 kN (5,200 lbf)
巡航速度: 565 kt (1,046 km/h, 650 mph)
運用高度: 305?12,192 m (1,000?40,000 ft)
射程: 1,217 nm (2,253 km, 1,400 mi)
弾頭:
通常弾頭
W28核弾頭(核出力: 70 kt?1.45 Mt[2])
脚注
^ a b ⇒the National Museum of the U.S. Air Force - CGM-13B Fact Sheet
^ a b ⇒The Nuclear Weapon Archive
関連項目
MGM-1 マタドール
AGM-28 ハウンド・ドッグ
外部リンク
⇒第1部 - マタドールとメイスミサイルの開発
⇒第2部 - マタドールとメイスミサイルの歴史
⇒第3部 - マタドールとメイスミサイルの誘導装置と飛行制御
更新日時:2019年7月18日(木)08:34
取得日時:2019/07/31 15:52