MGC_(トイガンメーカー)
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株式会社エムジーシー
MGC
種類株式会社
本社所在地 日本
330-0045
埼玉県さいたま市浦和区皇山町41-18
設立1981年
業種製造業
関係する人物神保勉小林太三
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MGC (: ModelGuns Corporation) は、かつて存在した埼玉県の遊戯銃(トイガン)メーカー。海外製玩具銃の輸入・加工販売[1]からはじまり、1962年には独自開発による国産初[注釈 1]モデルガンであるワルサーVPを発売した。現在一般に用いられている「モデルガン」という言葉は、MGC創業者[要出典]による造語
特徴

リアルなメカよりアクションを重視のMGCの製品は開発担当者だった小林太三のデザインによるものが多数を占め、初期の製品ではスライドアクション(通称タニオアクション)と呼ばれるモデルガン独自の作動機構を開発し、国内でロケが行われた007映画で使用される[要出典]など人気を博し、装填・排莢・発火が楽しめる製品を主力商品としていた。

その後も、流行を押さえたモデルアップや、外観の特徴を上手く再現した製品を多数発表したが、なかでも紙火薬を用いたデトネーター式ブローバックモデルガンを最初に開発した関係から確実な作動性で知られ、「箱出しで遊べるのはMGC製品だけ」という認識の時代が長く続いた[注釈 2]。旺盛な開発・販売力により後述のとおりモデルガン史に残る数々の名作を製造・販売しており、米国の輸入業者からの依頼による海外向け製品は国外でも高い評価を得た[要出典]。

作動性や安全対策を理由に実銃の内部構造の再現にはこだわらず、実銃よりも若干小さめのサイズとしたり、独自のアレンジを施して表現する傾向が強く、実物に忠実な製品を作る傾向にあったCMCとの比較において、「作動のMGC派」と「リアルメカのCMC派」といった顧客層の色分けが存在した時期もあった[注釈 3]。また、日本映画における小道具としてMGCのモデルガンが多く使用されたため、協力会社として同社の名がエンドロールに登場する映画も数多くある[要出典]。
沿革.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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1960年


神保勉が会員制玩具銃販売を目的とした日本MGC協会を設立。東京都大田区鵜の木に事務所を開設。

当時の在日米軍の売店PXから米国マテル製キャップガンを仕入れ、銀色をはがし黒色に表面仕上げを施し販売開始。

1961年


事務所を東京都大田区蒲田に移転。

小林太三が入社。

6月6日、有楽町阪急に3か月間出店。

マテル改ブラックホーク販売開始。

1962年


1月11日、埼玉県浦和市皇山町に工場開設。本社も同場所に移転。

米国ヒューブレー製コマンダー、ベレッタ、P38の加工販売開始。

自社完全新規製品ワルサーベストポケット販売開始。

1963年


VPターゲット、チーフスペシャル、ハンドエジェクター販売開始。

1964年


PPK、M3グリースガン、ヘンメリー販売開始。

1965年


直営店「MGCボンドショップ」開店。

ダイナミックシリーズ企画開始。

ブローニング380、センチニアル、コンポタイプカービン、シークレットスナイパー販売開始。

1966年


ガバメント(GM1)、コマンダー、ルガーP08、P38アンクル、ベレッタM1934販売開始。銃砲と火薬類に関する法規の整備が端緒につく[3]

1967年


ピースメーカー、ディティクティブ、ポリスポジティブ、PPK2、ベレッタポケット販売開始。

1968年


P38、MP40、M73、HSC、デリンジャー、コンバットマグナム販売開始。

1969年


コルトネービー、パイソン、ニューチーフ販売開始。

1970年


大阪万博に出展。

モーゼルM96、オフィシャルポリス、PPK3、ステンMK3、トンプソンM1921販売開始。

1971年


ピストルカービン、ブローバックオート販売開始。

銃刀法改正[4][5]により、ハンドガン製品を黒から金メッキに変更。

1972年


SIG SP47/8、ハイウェイパトロールマン41、ガバメント(GM2)販売開始。

1973年


M16シリーズ、スターリングMKV販売開始。

1974年


44マグナム販売開始。

1975年


M31、M97、ローマン、トルーパー、P38ブローバック(MJQ)販売開始。

ハイカスタムデラックスシリーズ(AR18、トンプソンM1A1、MP18)販売開始。

1976年


オートマグ、ルガー(ABS)販売開始。

1977年


32オート、ニューパイソン販売開始。

WA M92販売開始。

銃刀法改正[6][7]により、改正法抵触製品の販売中止。

1978年


M1カービン販売開始。

1979年


ウッズマン、ガバメントWW2、ナショナルマッチ(GM4)、P210-5ターゲット、M59販売開始。

1980年


20周年記念企画「ニューモデル5」発表。

ニューローマン、M76、M39販売開始。銃刀法一部改正[8]

1981年


株式会社エムジーシー設立。

イングラムM11、PPCカスタムシリーズ、M31RS2、VP70販売開始。

1982年


ガバメント(GM5)発売開始。

1983年


2月5日、イチローナガタと長期専属契約を締結。

1989年


欧米向け事業として香港現地法人「NY.TOY」を設立。MGCおよびニューMGCから社員出向。

1990年


M9(モデルガン)販売開始。

1994年


11月16日、役員会にて休業を決定[注釈 4]

1996年


12月5日、浦和地方裁判所より商法456条に基づく特別清算終結通知により解散。

歴史
初期(1960年 - 1970年)

1960年、神保勉を会長とする日本MGC協会(MGC: モデルガンコレクションの略称)が設立された。設立当初は日本のガンブームによるガンマニアのために、米国製リボルバー玩具をリメイクした発火モデルなどを販売していた。また1962年巻玉火薬を使う米国ヒューブレイ(ハブレイとも)のコルトガバメント型玩具銃を改良、弾丸を詰めた弾倉を挿入し、操作で弾丸を挿入・排莢させる「コルトスペシャルモデル」を発売。さらにそれにさらなる改良を加え、実銃とおりの操作で発火するコルトコマンダーを発売。しかし銃身が金属な事と後撃針だったため警察から発売禁止命令。銃身を樹脂に変える様に指導された。

1962年にはMGC初となる完全新規設計のモデルガンであるワルサーVPを発売した。この製品にはMGCが独自に開発した擬似排莢ギミック「スライドアクション(タニオアクション)」を搭載し、以降のオートマチックピストル型モデルガンにも搭載された。


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