MG34
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出典検索?: "ラインメタル/マウザー・ヴェルケMG34機関銃" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2022年12月)

MG34ラインメタル/マウザー・ヴェルケMG34機関銃
MG34
種類軍用機関銃
製造国 ドイツ国
設計・製造ラインメタル
マウザー・ヴェルケほか
仕様
種別汎用機関銃
口径7.92mm
銃身長627mm
使用弾薬7.92x57mmモーゼル弾
装弾数ドラム給弾(50発、75発)
メタルリンクベルト給弾式
作動方式ショートリコイル 回転ボルト式
全長1,219mm
重量12,100g
発射速度800-900発/分
銃口初速755m/秒
歴史 
製造数577,120挺[1]
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ラインメタル/マウザー・ヴェルケMG34機関銃(ラインメタル マウザー・ヴェルケMG34きかんじゅう、Maschinengewehr 34、MG34またはMG-34)は、1934年に制式化され製造されたドイツ機関銃である。1935年に量産に移行した。空冷式で7.92x57mmモーゼル弾を使用しており、世界初の本格的汎用機関銃銃架により軽機関銃重機関銃としても多用途に使える)だった[2][3][4][5]
経緯MG301943年にアメリカ陸軍が作成した鹵獲火器の取り扱いに関する教育映画の抜粋。MG34の基本的な取り扱いを実演している。

MG34は、歩兵用の主力機関銃として1930年代から使われ、戦車の車載機関銃や、連装銃架に載せた対空機関銃としても使われた。

歩兵用としては、後に登場したMG42に取って代わられたが、結局古い機関銃を置き換えながら、MG34とMG42の双方とも第二次世界大戦の終戦まで使われ続けた。

これは、それまでの戦車のボールマウントや機銃架がMG34用に作られており、角ばったバレルシュラウドのMG42は装備できなかったことや、狭い車内ではMG42よりも銃身の交換が容易であったことも一因で、規模こそ縮小されたものの、MG34も車載用途に終戦まで量産され続けた。

MG34は1935年の量産開始から1945年のドイツ敗戦までの間に約44万挺が製造された。以下は生産会社と製造数である。

Gustloff(グストロフ):130,000挺

Rheinmetall(ラインメタル):70,000挺

Mauser(マウザー):60,000挺

Steyr(シュタイアー):7,000挺

Waffenwerke Brunn(ブルーノ造兵廠):175,000挺

合計 442,000挺

設計の基礎となったのは、ラインメタル社(Rheinmetall)のルイス・シュタンゲ(Louis Stange)がスイスのゾロターン社で設計した空冷式機関銃である、ゾロターンM1929(MG29)、後にオーストリア軍ハンガリー軍が採用するMG30である。

1932年からマウザー・ヴェルケ社(Mauser Werke)のハインリッヒ・フォルマー(Heinrich Vollmer)がMG30の改良設計を行い、1934年に完成した。


主な設計変更点は、25発入りのバナナ型弾倉専用だったものをベルト式・ドラム弾倉式に変更し、軽機関銃的傾向が強かったものに汎用性をもたせたことである。銃口に追加されたラッパ型消焔器を兼ねたマズルブースターにより、発射速度は毎分800-900発を実現した[6]。また、オープンブリーチ(非射撃時は薬室が開放状態)機構となり、射撃終了後の空冷効果を高めた。過熱した銃身は磨耗を防ぐために250発ごとに交換する必要があり、機関銃チームは常に予備の銃身を持ち歩いていた。銃身の交換作業は、アスベスト製耐熱グローブを着用の上、固定を解いた尾筒部を回転させて銃身の軸線から外し、銃身を後ろへ引き抜くことで簡単に行うことができた。

この新しい銃は直ちにMG34として制式化され、スペイン内戦におけるファシストを支援する際、その威力を発揮した。その後もドイツ陸軍汎用機関銃として愛用され、その概念は他国の機関銃に大きな影響を与えた[6]

しかし、部品の多くが職人による精密な削り出し加工に頼る設計で、空冷用の銃身ジャケットですら、単なる孔の空いた鉄パイプではなく前後で肉厚が変化した凝り過ぎた作りであった。また1挺を製造するために鉄鋼49kgが必要など歩留まりが悪く、高価な兵器であり、常に拡大し続けていたドイツ軍の需要に応えることができなかった(故に、後により安価で大量生産に向いたMG42が開発された)。さらに、歩兵用としては汚れに過敏な傾向にあり、前線の過酷な環境では排莢不良(ジャム)を起こすことが多かった。
特徴二脚と三脚、一番下の棒状のものは予備銃身

MG34は、ベルト給弾ドラムマガジン給弾の両方に対応している。MG34は、基本、ベルト給弾方式を採用したが、対空射撃時に円滑な弾薬供給ができる、狭い車内でも取り回しが容易になる、などの理由で、ドラムマガジン給弾方式も採用することになった。

ベルトは連結式(非分離式)メタルリンクで、50発ベルトを内蔵するドラムマガジン「グルト・トロンメル(Gurttrommel)」(弾倉に特別な機構は無く、円筒形の空箱。グルトは「帯」、トロンメルは「太鼓」の意)や、250発収納の弾薬箱から給弾された。バラ弾を空のベルトリンクに装弾するには、装弾機「グルトフュレル34」「グルトフュレル41」や人の手が使用された。

この他、連結式メタルリンクの付いていないバラ弾をゼンマイで送り出す、左右合わせて75発入りのサドル型ドラムマガジン(ドイツ語でドッペル・トロンメル(Doppeltrommel))「パトローネントロンメル 34、Patronentrommel 34、PT-34」があった。

PT-34は、空軍の航空機関銃であったMG15用の「Doppeltrommel 15、DT-15」のデザインを基に、少しばかりの改修を加えて新たに開発した物である。PT-34は、主に対空射撃を任務とする部隊と装甲車輌の車載機銃用として使用された。当初は対空用や車載用に一定数が生産されたものの、1939年に50発分のベルトを格納できるグルト・トロンメルが採用され、大戦中期には一線を退いていた。MG15用のDT-15とMG34用のPT-34は、ほぼ同じ形状であるが、DT-15はMG34には使用できなかった(ただし、DT-15からマガジンリリース金具を取り外し、装弾数を半分程度にすれば、使用可能)。PT-34はMG15にも使用可能であった。

サドル型ドラムマガジンを使用するためには、MG34のフィードトレイとベルト給弾用フィードカバーを取り外し、サドル型ドラムマガジン専用の、上面にダストカバー付き給弾口が開いたフィードカバーに交換しなければならなかった。なお、サドル型ドラムマガジンはMG42には使用できなかった。

サドル型ドラムマガジン中央の送弾口をフィードカバーの給弾口に挿し込むと、実包が左右のドラムマガジンから交互に千鳥足状に並んで給弾された。

レシーバー(機関部)上方のフィードカバーは、レシーバー内部のボルトと連動してベルトを引き込み、連続射撃を可能とする。MG34はベルトの引き込み力が弱く、50発ベルト1本であれば問題無いが、2本以上をつなげた状態では作動不良を起こす可能性が高くなるので、長いベルトを使う場合は補助給弾手を配置する。一人で射撃する場合は、短いベルトかドラムマガジンを使う。

一見すると、レシーバー左側に給弾口があるように見えるが、ベルトをレシーバーとフィードカバーの間に挟んでいるだけである。フィードカバーは、前方にヒンジがあり、銃身側へ大きく開く。通常は左側からの給弾であるが、最小限の部品交換(フィードアームとフィードトレイとベルトリンク送り部)で、右側からの給弾にも対応できるよう設計されている。

レシーバー右側にはコッキングハンドルがあり、その前方の開口部からは空のベルトリンクが繋がったまま排出される。

MG34のコッキングハンドルは、引けば勝手に前進して元の位置に戻るのではなく、押して戻さなければならない。

レシーバー下面にはエジェクションポートがあり、撃ち殻薬莢は真下に勢いよく排出される。エジェクションポートに装備されたダストカバーはトリガーに連動して自動的に開く。

ベルトをフィードカバーで挟んで給弾する点や、簡単な部品交換で左右どちらからでも給弾可能な点や、リンク(M2は分離式)が給弾側の反対側から排出される点や、空薬莢が下側に排出される点など、アメリカ軍のブローニングM2重機関銃と共通する点が多い。


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