MEIKO
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この項目では、音声合成ソフトウェアについて説明しています。その他の用法については「メイコ」をご覧ください。

MEIKO開発元クリプトン・フューチャー・メディア
対応OSWindows XP/2000(XPを推奨)
種別音声合成DTM
ボーカルシンセサイザー(歌唱合成)
公式サイト ⇒クリプトン | MEIKO(音楽ソフトウエア)
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MEIKO(めいこ)とはクリプトン・フューチャー・メディアが販売している音声合成デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェアである。2004年11月5日発売[1]目次

1 製品概要

1.1 パッケージイラスト


2 反響

2.1 発売?2006年

2.2 2007年以降


3 メディアミックス

3.1 主な音楽CD

3.2 KarenTによる配信

3.3 漫画・書籍

3.4 ゲーム

3.5 グッズ・関連商品

3.6 その他コラボレーション


4 脚注

4.1 注釈

4.2 出典


5 参考文献

6 関連項目

7 外部リンク

製品概要「VOCALOID」も参照

クリプトン・フューチャー・メディアが開発販売しているボーカル音源の一つで、ヤマハの開発した音声合成エンジン「VOCALOID(ボーカロイド)」を採用した初めての日本語版ソフトである。シンガーソングライター拝郷メイコ[注 1]の音声を素材として歌声をデータベース化、音階歌詞を入力することで、ボーカルパートやバックコーラスを作成することが出来る。適する音楽ジャンルなどは特に明示されておらずポップス、ロック、ジャズ、R&B、童謡まで幅広く歌いこなすとされている[2]。MEIKOの名前は音声を担当した拝郷メイコの名前から取られた[3]

2014年2月4日には、VOCALOID3に対応した「MEIKO V3」が発売された[4]
パッケージイラスト

MEIKOのパッケージには、マイクを握った女の子のアニメ風の絵が描かれている[3][5][6][注 2]。バーチャルインストゥルメント(仮想楽器)のパッケージにはそのソフトが再現する楽器のイメージが描かれるのが一般的であった[3]。先行して発売されていた英ZERO-G社製VOCALOIDのLEONとLOLAでは唇のリアルな画像が描かれていた。MEIKOでは当初マイクのイラストが候補として挙がっていたという[5]。しかしDTM未経験者も興味を持ちやすいようにとの考えから、マイクの案は破棄され「歌っている人格」をアピールするためMEIKOの名前をイメージした女の子のイラストを採用することになった。イラストについては、動きがあり躍動感やリズムを感じさせることにこだわったという[3]。このパッケージイラストを手がけたのは、当時クリプトンの社員であった[8]わっしーによるもの。なお、MEIKO V3のイラストは、初音ミク V3のイラストを手がけたiXimaが担当している。なお初代MEIKOとは若干ながらも一部装飾品が変更されている(ネックレスブレスレットの追加など。ただし初代ともKAITO以降にあるヘッドセットマイクは無い)。

このパッケージイラストは同ソフトヒットの一因とされ[6]、キャラクターイラストの使用という路線は後のCVシリーズなどの同社製VOCALOIDにも引き継がれている。

なおパッケージイラストについてはキャラクター化を意図したものではなかったが[9]、2009年6月に発表された同社製品のキャラクターの利用についての規約「ピアプロ・キャラクター・ライセンス」においてはMEIKOもキャラクターとして扱われるようになっている[10]。キャラクターの利用についてはピアプロ#キャラクターのライセンスを参照。
反響
発売?2006年

肉声と比べればまだまだ不自然さの残るMEIKOの歌声に対し業界の反応は良くはなかったが[11]特別な設備も人脈も必要なく個人のパソコンのみで女性ボーカルが作成できることからアマチュアDTM愛好家の支持を得[12]、1000本売れればヒットとされるバーチャルイスントゥルメント市場にあって初年度だけで約3000本もの売り上げを記録した[11]。DTM専門誌DTMマガジンでは2005年3月号よりMEIKOを使いこなすための連載記事が組まれた他、当時の読者投稿コーナー「超★極辛道場」にもMEIKOを使用した投稿作品が多数寄せられ2005年7月号ではMEIKOのモデルの拝郷メイコ本人がこのコーナーのオーディオ番組にゲスト出演をした。2006年にはMEIKOを使った楽曲のコンテストも行われ[13]、コンテストの優秀作品については拝郷メイコによるレコーディングが行われている。しかし音楽製作ソフトとしては異例のヒットを遂げたMEIKOではあったが当時はアマチュアDTM愛好家の間での話題性に留まり[12]、広く知られることはなかった。
2007年以降

2007年の半ば、すでに廃れていたはずのMEIKOの売れ行きが伸び始めた[11]。当時急速にユーザー数を増やしていた動画投稿サイトニコニコ動画にMEIKOで作成された歌唱を使用した動画が投稿され、人気を集めていた[14]。更に同年8月31日、MEIKOと同じクリプトン・フューチャー・メディアからVOCALOIDの後継であるVOCALOID2を使用したキャラクター・ボーカル・シリーズの第1弾初音ミクが発売されると初音ミクを使用した動画もニコニコ動画へ投稿されそれをきっかけに初音ミクはMEIKOを凌ぐ大ヒットを記録、MEIKOを含むVOCALOIDシリーズの存在はDTM愛好家以外にも広く知られるようになった。

初音ミクをはじめとするキャラクター・ボーカル・シリーズはキャラクターが歌うというイメージを前面に押し出した商品である。初音ミクのキャラクターとしての人気が高まるにつれ元々キャラクター商品ではなかったMEIKOをもまた「初音ミクの関連キャラクター」として受容されるようになり[15]、キャラクターとしての人気を広げた。

2007年以降、MEIKOを用いて作成されたオリジナル曲やカバー曲、パッケージのキャラクターを用いたPVなどが多数制作されニコニコ動画などに投稿されている。また、2007年9月にニコニコ動画に投稿されたワンカップPによる動画「初音ミクが来ないのでまだスネています」でMEIKOで歌わせた「ワンカップを一気飲み 明日は届くといいな」という歌詞をきっかけに酒好きというイメージが広まり[16]、2011年に発売されたMEIKOのフィギュアにも、一升瓶にワンカップ、グラスなどの小物を付属させるといった形で取り入れられている[17]
メディアミックス
主な音楽CD

収録曲のアーティスト名の中にMEIKOの名前が明記されている音楽CD。

タイトルアーティストレーベル発売日
VocalostarオムニバスEXIT TUNES2009年6月17日
VocalogenesisオムニバスEXIT TUNES2010年5月19日
初音ミク -Project DIVA- 2nd
NONSTOP MIX COLLECTION
オムニバスソニー・ミュージックダイレクト2010年7月28日
VocaloanthemsオムニバスEXIT TUNES2010年9月15日


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