MARVEL_VS._CAPCOM_3_Fate_of_Two_Worlds
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サポートカードは全てカプコンのデザイナーによる描き下ろしとなっており、S?Cのレアリティでランク付けされている[25][24][27][28]

オンライン対戦でゲームに負けそうになると故意に回線を切断する悪質なプレイヤーへの対策として、全ユーザーの回線の切断回数を記録し、回数の多い者同士をマッチングするシステムが導入されており、このシステムは多くのユーザーに好意的にみられている[34]

キャラクターのカラーリングはデフォルトで4つのバリエーションが用意されていて、アイアンマンのウォーマシンカラーなど類似するキャラクターをモチーフとしたカラーリングも含まれており[35]、その傾向はネタ要素が強い[36]。『アルティメット』では、既存のキャラクターに2種類の新規カラーが追加されており、PS Vita版には、near機能を使って交換が可能な全身が金色の「ゴールドヘラルドカラー」が追加されている[37]。また、ダウンロードコンテンツの「コスチュームパック」を購入することにより、キャラクターモデルそのものが変更された新たなコスチュームを追加できるようになっている(詳しくはダウンロードコンテンツ節を参照)。

マーベル側の要望でストーリーも重視されており[5]、前作でオミットされていたキャラ別による勝利メッセージ、BGM、エンディングが復活している。BGMは「アメコミに合った曲」ということを念頭に作られており、マーベルの新規キャラクターのみ本作オリジナルの曲となっている。シリーズに参戦したことのあるキャラクターのBGMは、参戦元となる作品や過去のシリーズの曲をより壮大にしたアレンジが施されている[8]
人選

人選は、総じてヒーローとヴィラン(悪役)の枠組みや男女比、格闘のタイプなどが偏重しないよう配慮がされている。キャラクターの全てが版権物であるため、キャラクターの動きや技、台詞において、カプコンとマーベル側から厳しい監修が入っている[注 9][28]。ゲーム中でマーベルキャラクターが喋る台詞は全てマーベルのスタッフが担当している[11]

カプコン側の人選は「動かして面白いキャラクター」を重視して、カプコン社内で調整して決められた。『ストリートファイター』シリーズなどの人気作や『MvC2』に登場するキャラクターの登場枠はあらかじめ絞られており、近年のカプコンの主流であるアクションゲームからの参戦が優先されている[7][8]。マーベル側の人選は担当者と意見を交わしながら決められている。ゲームのキャラクターとして面白いものを推すカプコンとは異なり、マーベルの担当者は日本国外に露出すれば認知度が高まるという理由で人気の高いキャラクターを推しているが、カプコン側との交渉により例外として参加が認められた事例もある[11][38]

新妻はゲームの開発中に自身のツイッターで参戦キャラクターの要望などをユーザーに求めており[9]、ツイートのやりとりによると、他にも様々な作品が候補にあがったが、作品の世界観や日本国外人気を考慮していずれも不採用となっている[7][39][40]。日本国外公式サイトでも参戦を希望するキャラクターの人気投票が2月14日から28日までの間に行われた。
日本国外や国内市場への配慮

格闘ゲーム部分の制作はカプコンの主導で行われたが、ムービー部分では「ハルクに向かってクリスが銃を撃たないようにする」など、マーベル側からの細かな要望を極力受け入れている。また、日本国外展開を重視した配慮もあり、容姿が全裸に近いフェリシアは日本国外公式サイトでは対戦動画は一切紹介されず、キャラクター紹介でも一人だけバストアップになっている[41][注 10]。ムービーでもカメラワークを利用し問題となる箇所を絶妙に隠している[11]

制作発表から小出しに発表されていった、参戦キャラクターの公開順にも細心の注意が払われている。スパイダーマンはアメリカのイベント会場で発表したいとマーベル側から打診があったが、日本のライトユーザー層を取り込むには不可欠と判断され東京ゲームショウ2011で発表された[11]

『MvC』シリーズは国内よりも日本国外人気のほうが高く、日本国外では未だに『MvC2』の大会が開催されるなど、売り上げに関しても比較にならない差がある。だが、新妻は「カプコンは日本の会社であるため、日本の市場を軽視する訳にはいかない」と語っており、FACTの楽曲「attack me if you dare」とタイアップして日本独自のCMが放送されるなど広報にも熱が入っている[6][7]
他の作品との関連性

よく『ストIV』が成功したため、発売が決定したと指摘されるが、日本国外におけるマーベル・コミックの絶大な人気などにより企画自体は同時期に立ち上がっており、交渉は5、6年がかりで行われた[7][8]。両社の規模が以前より大きくなったことから展開や調整は慎重に行われた[15]

E3発表段階では全キャラクターに二段ジャンプと空中ダッシュがあったが『TvC』と差別化を図るため、製品版では変更されている。新妻は「『TvC』は『MvC』シリーズとは異なる別機軸の全く新しいゲーム」と位置づけており[7]、アシスタントプロデューサーの門脇章人は「『TvC』は同じシステムの中で対戦するゲームだが、『MvC』シリーズはとがりすぎているキャラクターが戦うゲーム」としている[15]

本作の制作発表前に『MvC2』のダウンロード配信が開始されたが、これは『MvC2』の人気によるもので本作とは関係がない[15]。本作の発売前には『MvC2』のダウンロード配信が期間限定で半額になるなどのキャンペーンが行われている[42][43]
評価
MARVEL VS. CAPCOM 3


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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