MARVEL_VS._CAPCOM_3_Fate_of_Two_Worlds
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新妻はゲームの開発中に自身のツイッターで参戦キャラクターの要望などをユーザーに求めており[9]、ツイートのやりとりによると、他にも様々な作品が候補にあがったが、作品の世界観や日本国外人気を考慮していずれも不採用となっている[7][39][40]。日本国外公式サイトでも参戦を希望するキャラクターの人気投票が2月14日から28日までの間に行われた。
日本国外や国内市場への配慮

格闘ゲーム部分の制作はカプコンの主導で行われたが、ムービー部分では「ハルクに向かってクリスが銃を撃たないようにする」など、マーベル側からの細かな要望を極力受け入れている。また、日本国外展開を重視した配慮もあり、容姿が全裸に近いフェリシアは日本国外公式サイトでは対戦動画は一切紹介されず、キャラクター紹介でも一人だけバストアップになっている[41][注 10]。ムービーでもカメラワークを利用し問題となる箇所を絶妙に隠している[11]

制作発表から小出しに発表されていった、参戦キャラクターの公開順にも細心の注意が払われている。スパイダーマンはアメリカのイベント会場で発表したいとマーベル側から打診があったが、日本のライトユーザー層を取り込むには不可欠と判断され東京ゲームショウ2011で発表された[11]

『MvC』シリーズは国内よりも日本国外人気のほうが高く、日本国外では未だに『MvC2』の大会が開催されるなど、売り上げに関しても比較にならない差がある。だが、新妻は「カプコンは日本の会社であるため、日本の市場を軽視する訳にはいかない」と語っており、FACTの楽曲「attack me if you dare」とタイアップして日本独自のCMが放送されるなど広報にも熱が入っている[6][7]
他の作品との関連性

よく『ストIV』が成功したため、発売が決定したと指摘されるが、日本国外におけるマーベル・コミックの絶大な人気などにより企画自体は同時期に立ち上がっており、交渉は5、6年がかりで行われた[7][8]。両社の規模が以前より大きくなったことから展開や調整は慎重に行われた[15]

E3発表段階では全キャラクターに二段ジャンプと空中ダッシュがあったが『TvC』と差別化を図るため、製品版では変更されている。新妻は「『TvC』は『MvC』シリーズとは異なる別機軸の全く新しいゲーム」と位置づけており[7]、アシスタントプロデューサーの門脇章人は「『TvC』は同じシステムの中で対戦するゲームだが、『MvC』シリーズはとがりすぎているキャラクターが戦うゲーム」としている[15]

本作の制作発表前に『MvC2』のダウンロード配信が開始されたが、これは『MvC2』の人気によるもので本作とは関係がない[15]。本作の発売前には『MvC2』のダウンロード配信が期間限定で半額になるなどのキャンペーンが行われている[42][43]
評価
MARVEL VS. CAPCOM 3

4Gamer.net」ではシビアな駆け引きよりも派手な演出や高い逆転要素などにより、「友人とワイワイガヤガヤと楽しめるゲーム」と分析されている。システム面のゆるさが受け入れられた一方で、キャラクターの強弱が浮き彫りになってしまった点などが読者レビューにて問題であると指摘されている[44]。「GAME Watch」は「新キャラクターや新システムにより正統進化を遂げた」とし、多くの面で好意的評価を寄せたが、「一部のキャラクターが人選から外れたことが唯一残念なことだ」と指摘している[45]

日本国外では以下のように概ね好意的な評価を受けた。「Joystiq」は「大きな愛と細部の気配りにより、人気シリーズに相応しい続編となった」とし、10/10ポイントの採点。「GameSpot」は「まとまりとカオスを備え進化した」とし、8.5/10ポイントの採点。キャラクターや格闘部分、グラフィックなどを賞賛する一方で、ストーリーが古風であり観戦モードがないことが欠点だと指摘した。「Eurogamer」は「ボタンを適当に押しても楽しめるが、極めると相応の練習と素早い反射が必要になるゲーム」とし、8/10ポイントの採点となった[46]

アメリカで行われたゲーム大会「CEO2011」の個人戦決勝、ときど対ジャスティン・ウォン戦では、ときどの操るウルヴァリンが開幕直後の投げから先鋒を即死コンボで葬る展開が2試合連続で発生し、解説者が絶句。最終的に「このゲームは本当に、いや何も言えません」と解説を放棄し、落胆する事態となった[注 11][47][31]

本作で追加された新システムは結果的には賛否両論となった[28]。「Xファクターは1コンボで即死となる場合が多く、その恩恵を受けられる者とそうでない者の差が激しい。チームエリアルコンボは仕掛ける側の成功確率が3/4であるのに対し、阻止する側の確率が1/4と低く駆け引きとしては粗削りである」と否定する意見もある[31]

E3 2010」に出展した際には、日本国外メディア21社が選ぶ「Game Critics Awards」の「ベスト格闘ゲーム」部門に選ばれた[48]
アルティメット

アメリカの「Spike Video Game Awards 2011」にて「ベスト格闘ゲーム」部門にノミネートされた[49]
登場キャラクター

以下、括弧内は登場作品。原作での細かな設定などについては原作の項目を参照。原作で同名人物が複数いるキャラクターには判別を付けるため本名を記載する。また本作よりシリーズ初参戦となるキャラクターは★マークを表記。
MARVEL
ウルヴァリンX-メン
スティーヴ・ブルームX-メンの一人。最高硬度のアダマンチウムの爪と超回復能力ヒーリングファクターを持つ。根は優しいが、野生的な性格で敵に対しては容赦がない。カプコン製作のMARVEL格闘ゲーム作品では『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』(以下『X-メン・COTA』)からの唯一の皆勤賞キャラクター。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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