MARVEL_VS._CAPCOM_3_Fate_of_Two_Worlds
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両社の規模が以前より大きくなったことから展開や調整は慎重に行われた[15]

E3発表段階では全キャラクターに二段ジャンプと空中ダッシュがあったが『TvC』と差別化を図るため、製品版では変更されている。新妻は「『TvC』は『MvC』シリーズとは異なる別機軸の全く新しいゲーム」と位置づけており[7]、アシスタントプロデューサーの門脇章人は「『TvC』は同じシステムの中で対戦するゲームだが、『MvC』シリーズはとがりすぎているキャラクターが戦うゲーム」としている[15]

本作の制作発表前に『MvC2』のダウンロード配信が開始されたが、これは『MvC2』の人気によるもので本作とは関係がない[15]。本作の発売前には『MvC2』のダウンロード配信が期間限定で半額になるなどのキャンペーンが行われている[42][43]
評価
MARVEL VS. CAPCOM 3

4Gamer.net」ではシビアな駆け引きよりも派手な演出や高い逆転要素などにより、「友人とワイワイガヤガヤと楽しめるゲーム」と分析されている。システム面のゆるさが受け入れられた一方で、キャラクターの強弱が浮き彫りになってしまった点などが読者レビューにて問題であると指摘されている[44]。「GAME Watch」は「新キャラクターや新システムにより正統進化を遂げた」とし、多くの面で好意的評価を寄せたが、「一部のキャラクターが人選から外れたことが唯一残念なことだ」と指摘している[45]

日本国外では以下のように概ね好意的な評価を受けた。「Joystiq」は「大きな愛と細部の気配りにより、人気シリーズに相応しい続編となった」とし、10/10ポイントの採点。「GameSpot」は「まとまりとカオスを備え進化した」とし、8.5/10ポイントの採点。キャラクターや格闘部分、グラフィックなどを賞賛する一方で、ストーリーが古風であり観戦モードがないことが欠点だと指摘した。「Eurogamer」は「ボタンを適当に押しても楽しめるが、極めると相応の練習と素早い反射が必要になるゲーム」とし、8/10ポイントの採点となった[46]

アメリカで行われたゲーム大会「CEO2011」の個人戦決勝、ときど対ジャスティン・ウォン戦では、ときどの操るウルヴァリンが開幕直後の投げから先鋒を即死コンボで葬る展開が2試合連続で発生し、解説者が絶句。最終的に「このゲームは本当に、いや何も言えません」と解説を放棄し、落胆する事態となった[注 11][47][31]

本作で追加された新システムは結果的には賛否両論となった[28]。「Xファクターは1コンボで即死となる場合が多く、その恩恵を受けられる者とそうでない者の差が激しい。チームエリアルコンボは仕掛ける側の成功確率が3/4であるのに対し、阻止する側の確率が1/4と低く駆け引きとしては粗削りである」と否定する意見もある[31]

E3 2010」に出展した際には、日本国外メディア21社が選ぶ「Game Critics Awards」の「ベスト格闘ゲーム」部門に選ばれた[48]
アルティメット

アメリカの「Spike Video Game Awards 2011」にて「ベスト格闘ゲーム」部門にノミネートされた[49]
登場キャラクター

以下、括弧内は登場作品。原作での細かな設定などについては原作の項目を参照。原作で同名人物が複数いるキャラクターには判別を付けるため本名を記載する。また本作よりシリーズ初参戦となるキャラクターは★マークを表記。
MARVEL
ウルヴァリンX-メン
スティーヴ・ブルームX-メンの一人。最高硬度のアダマンチウムの爪と超回復能力ヒーリングファクターを持つ。根は優しいが、野生的な性格で敵に対しては容赦がない。カプコン製作のMARVEL格闘ゲーム作品では『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』(以下『X-メン・COTA』)からの唯一の皆勤賞キャラクター。本作ではイラストやムービーなどでリュウと対比されていることが多い。三角飛びが可能。相手背後に回り込んで攻撃する「バーサーカースラッシュ」による表裏の揺さぶりが強い。『MvC3』、『アルティメット』共に高い性能を誇る[22]
アイアンマンアベンジャーズ
声:エリック・ルーミススターク工業の社長にして、自ら開発したパワードスーツを身に纏って戦うヒーロー。また、アベンジャーズの一員でキャプテン・アメリカ、ソーと並び「ビッグ3」と呼ばれている。アーマーのデザインは本作独自のもの[7]。胸から光線を発射する「ユニビーム」や両肩から爆弾を射出する「スマートボム」などによる遠距離戦を得意とする。8方向の空中ダッシュ、飛行が可能。『アルティメット』では空中ダッシュの性質が変化し、徐々に加速するようになった[22]。また『MvC3』では二段ジャンプが可能だったが使用できなくなっている。
ハルク(アベンジャーズ)
声:フレッド・タタショアガンマ線を浴び、感情の昂ぶりによって超人ハルクに変身してしまう物理学者。マーベル一の怪力を持つが、自分自身でさえその力を制御できない。本作は変身前の意識を失った状態での参戦であり、台詞や勝利メッセージでの口調が片言になっている。スピードが遅く遠距離戦は苦手だが、スーパーアーマーが付く技を多く持ち火力も高く、接近戦が強い。『アルティメット』では突進する「ガンマチャージ」にスーパーアーマーが付き、自分のペースに持ち込みやすくなった[31][22]
デッドプール(X-メン)★
声:ノーラン・ノース肺がん治療のために加わったウェポンX計画により、全身が醜く焼け爛れ、精神を病んでしまった傭兵。ヒーリングファクターを持つ。口数が多く、ジョークを絶やさない陽気な性格。第四の壁を破ることができ、ゲーム中でもプレイヤーに話しかけたりとメタ要素が含まれている。また様々な基本動作にも、ほかのキャラクターにはないユニークなものが取り入れられている[12]。本作での一人称は「俺ちゃん」。


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