MARCO_母をたずねて三千里
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『母をたずねて三千里』(ははをたずねてさんぜんり)は、1976年1月4日から12月26日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全52話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ世界名作劇場の2作目に当たる。

世界名作劇場
通番題名放映期間
第1作フランダースの犬1975年1月
-1975年12月
第2作母をたずねて三千里1976年1月
-1976年12月
第3作あらいぐまラスカル1977年1月
-1977年12月

母をたずねて三千里
アニメ
原作エドモンド・デ・アミーチス
監督高畑勲
脚本深沢一夫
キャラクターデザイン小田部羊一
音楽坂田晃一
アニメーション制作フジテレビ日本アニメーション
放送局フジテレビ系列
放送期間1976年1月4日 - 12月26日
話数全52話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

概要

エドモンド・デ・アミーチスの著作・ "Cuore" (『クオーレ』)のうち、 Maggio (5月)の挿入話 "Dagli Appennini alle Ande" (アペニン山脈からアンデス山脈まで)を原作としたアニメ。1882年ブエノス・アイレスアルゼンチン共和国の首都)に出稼ぎ[注釈 1]に行ったまま、音信不通になっているアンナ・ロッシを尋(たず)ねるべく、主人公のマルコ・ロッシがイタリアジェノヴァからアルゼンチンへと渡る姿を描く。

大きく分けて南米行きの船に乗るまでの日常ドラマと、渡航した後の旅物語の2つが物語の主軸となっており、全編を通して記録映画のように主人公の言動を客観的に描写する姿勢が貫かれている。また主人公のマルコは旅の途中で何度も危機に陥り、そこで出会った多くの人に助けられ、また時には助け、その優しさに触れながら成長していく。最終回でも旅中で世話してくれた人々の何人かに再会し、お礼を言いながらジェノヴァに帰って行くストーリーが描かれ、「人々の思い遣りと思い遣りに対する感謝の気持ち」も物語のテーマのひとつとして貫かれている。

基本的なストーリーは原作に添ってはいるものの、もともとが『クオーレ』という一つの小説の中の短編的な作品(エンリコが書き取りをする課題の中のストーリー)であるため、1年の長きにわたって放映するには圧倒的に量が不足していた。そのために日常生活の細かな描写を始め、ペッピーノ一座などの原作にはない多くのキャラクターの登場、さらには『クオーレ』の他の短編のエピソードやバイアブランカまでの旅を付け足すなどといった形で、話を大幅に膨らませている。マルコの家庭の背景やペッピーノ一座などの設定は、脚本家の深沢一夫によるものとされ、中でも後者は人形劇団・人形座時代の深沢の経験を生かしたものである。

また原作の中で、なぜマルコの母親がアルゼンチンまで出稼ぎに行くことになり、なぜマルコが一人で母親を探しにアルゼンチンまで行くことになったかという理由が書かれておらず、アニメを制作する際にこれらの設定を考えるのに苦労したという。最終的に、父親は貧しい人のために無料で診察できる診療所を作ろうとして借金を抱え、その返済および生活費を稼ぐため、母親がアルゼンチンに出稼ぎに行くことになり、その後連絡が途絶えた母親を捜しに行きたくても、父親は診療所を閉鎖する訳にもいかず、また兄も鉄道学校で機関士の見習いをしているので学校を休む訳にはいかず、その結果マルコがアルゼンチンに行く、という設定となった。
登場人物
ロッシ家
マルコ・ロッシ
声 -
松尾佳子本作品の主人公で9歳の少年。元気で働き者だが、頑固で気分屋な面もある。ピーマンが嫌い。すぐに思い詰める癖があり、悲観的に考える傾向がある。自身を一人前だと認めてもらいたいが為に、ビン洗いやジーナの船会社に届いた郵便物を配送するなど地道に働く。アンナから手紙が一向に届かないことで、やがて母を捜すためアルゼンチンへと渡る決意をし、3ヶ月にも渡る苦難の旅に出る。旅での経験から後に医者を志す。原作ではアルゼンチンへと向かうのは13歳、母が出稼ぎに出てから2年後の事とされているが、本作品ではわずか10歳かつ1年後に旅へ出たというストーリーに変更されている。主人公の年齢を引き下げる設定は、前作『フランダースの犬』も同様である。
アンナ・ロッシ
声 - 二階堂有希子マルコの母。夫であるピエトロの借金を返済するため、38歳時に出稼ぎでアルゼンチンへと渡るも、頼りにしていたメレッリに騙され、ジェノバと音信不通になる。当初の1年ほどはロハス夫人に奉仕していたが、給金が高額な農業技師メキーネス夫婦に仕えるようになる。自身を嫌っていたロハス夫人と異なりメキーネス夫婦からは好意的に接せられていたが、度重なる移住による疲労やジェノバと連絡が取れなくなったショックから病を患う。
ピエトロ・ロッシ
声 - 川久保潔マルコの父で、診療所を経営し、事務長を務めている。45歳。貧しい人々を無料で診察できる診療所を設けるため精進しており、診療所では多くの人から尊敬を集めている。ところが、ある人物に騙され借金を負い、返済するためアンナを出稼ぎでアルゼンチンへ送る羽目になる。資金繰りが悪化する中でも必死に経営を続ける姿は、診療所に勤めているロンバルディーニ医師をはじめ多くの人の心を動かしていく。アンナの手紙が途絶えてからアルゼンチンへと渡ることを望むマルコに反対し続けていたが、息子の熱意に負けアルゼンチンへの旅を許可する。
トニオ・ロッシ
声 - 曽我部和行マルコの兄。ミラノ鉄道学校機関士の見習いをしており、ジェノバの自宅には時々休暇で帰ってくる程度である。最終的には機関士となる。本作では年齢について言及されていないが、原作ではマルコより7歳年上の18歳(マルコが11歳の時の年齢)の設定となっている。
ジェノヴァ出身またはそこで初めて登場した人物


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