MAMOR
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MAMOR(マモル)
MAMOR

愛称・略称マモル
ジャンル国民とともに防衛を考える情報誌
刊行頻度月刊
発売国 日本
言語日本語
定価578円
出版社扶桑社
刊行期間2007年1月21日 -
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『MAMOR』(マモル)は、扶桑社が発刊する月刊の防衛省自衛隊の広報誌(後述)である。2006年11月30日、創刊準備号[1]として発売。2007年1月21日創刊。毎月21日(21日が日曜日の場合は、20日)発売。キャッチコピーは、「国民とともに防衛を考える情報誌」。題名は「守る」「護る」から。
概要

2005年、扶桑社が出版不況対策として、社内に新設したカスタム出版部[2]が、防衛省と契約して制作を請け負っており[3]、純粋な広報誌や一般向け雑誌の中間(準広報誌)として扱われることが多い。しかし制作費は全て扶桑社が出し、防衛省が一定の部数を買い上げる方式[3]であり、扶桑社の見解は「オフィシャルな広報誌」「専門誌」である[3]

発案者で初代編集長の高久裕[3]は、『SPA!』や『ESSE』などの一般向け雑誌を担当しており、軍事や自衛隊には全く興味がなかった[3]が、官庁相手なら長期契約が見込めるという経営的な面と、『SPA!』の副編集長時代に自衛隊特集を組んだ際、広報担当者の「柔らかいPRが必要」という言葉が頭に残っていたため、自ら防衛庁(当時)企画を持ち込んだ[3]。当時は防衛庁側でも随意契約の見直しや広報誌の民間委託を検討しており、他社との競争入札を経て契約となった[3]

なお、旧防衛庁は創刊したこの年の4月に、省に改組昇格し「防衛省」となっている。
特徴

防衛省は休刊した広報誌『セキュリタリアン』(財団法人防衛弘済会発刊)の後継として扱っており、編集協力をしている。
編集方針

創刊当初から軍事マニアではなく一般向けを意識しており、コラムなども「メジャー感」を出すため自衛隊とは関係のない者に依頼している[3]。またこれまでの広報誌は特殊な装備の紹介や防衛政策などに記事が多かったが、MAMORでは自衛官に焦点を当てている[3]

あくまで広報が目的であり、志願者募集などのリクルート活動は目的としていない[3]
特徴的な企画

一般読者向けの企画としてはこの他好きな装備のアンケートがあり、1位は
90式戦車だった[4]

2009年8月号では現役自衛官へのアンケート調査結果を公開し、「生まれ変わっても自衛官になりますか?」という設問に回答者の7割が「ならない」と回答した。際どい内容であったため『J-CAST』でも取り上げられている。なお、理由としては社会的地位の低さを指摘する回答が多く、他になりたい職業としては医療職や警察官など公的で安定志向の職業が上位に入っている。江畑謙介はこの結果を「妥当」と評した[5]

2009年11月号では編集部の発案で独身自衛官向けの婚活企画を掲載した[6]。この企画の反響が大きかったため、2010年2月号から連載化された[3]

2011年7月にはファミリーマートとのコラボレーション企画で「オリジナル自衛隊グッズブランド」としてTシャツを発売した[7]。翌8月には第2弾企画としてオリジナルミリタリーバッグを発売した[8]

主な内容
表紙
当初は自衛隊の装備だけを映していたが、後に
カバーガール“防人たちの女神”に変更した。
Monthly Venus 防人たちの女神
創刊準備号から続いている巻頭グラビア。女性アイドル(後述のように例外あり)が自衛官の制服を着用し、自衛隊の施設で装備品と共に撮影。表紙は常に敬礼をするポーズ。着用する制服の階級は3尉に固定されているが、陸海空や職種、礼装や迷彩服などの種類は特集記事の内容と連動することもあり不定である[9]
特集
今日の日本・国際社会が抱える防衛・安全保障問題、及び、それに対する防衛省・自衛隊の取り組みについての情報を、自衛隊員・軍事専門家のインタビュー・寄稿を交えて発信する。
ミリ・レポ
自衛隊の部隊勤務の様子をレポート。
ミリ・レポ番外編 ○○ふ?ど記
ミリ・レポで取り上げた部隊が所属するところなどの駐屯地・基地周辺の飲食店を紹介(○○には駐屯地・基地の所在地が入る)。
ちょっと「ツウ」なニュースの読み方
軍事評論家による、軍事・安全保障関連ニュースの解説(2007年5月号?)。
隊員食堂
旧陸・海軍のレシピを忠実に再現し、当時の雰囲気を舌で味わう、料理のコーナー。
マモルの婚活
自衛官の婚活をテーマにした連載。実際に婚約が成立したケースもあるという[3]。男性だけでなく女性自衛官も登場する[3]
Gallery Arms
自衛隊の装備品をカラー写真で紹介。
技本レポート
防衛省技術研究本部が現在研究・開発中の装備品をレポート。
MONTHLY GEAR
軍用衣料から生まれたファッションアイテムを紹介。
佐久間かつえ写真館 ―女性自衛官を訪ねて―
写真家の佐久間かつえ[10][11]が、女性自衛官を取材(2007年6月号?)。
おしえてじえい隊!
自衛隊はいつ、どんな目的でつくられたか、自衛官の階級、自衛隊への入隊、自衛官の生活について等、自衛官への直接質問による、Q&Aコーナー。
新東方見聞録
防衛白書にみる諸外国の軍事情勢を取り上げる。
軍人の系譜
防衛研究所戦史部編集。戦史に名を残した軍人たちを紹介。


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