M78星雲
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映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではさらに詳細な描写がされており、プラズマスパーク・タワーを中心として内側を向いた殻状の大地が球形に重なった構造になっている[注釈 4]。エネルギーはすべてプラズマスパークに依存しているため、ウルトラマンベリアルによってエネルギーコアを奪われた際にはウルトラの星全体がウルトラ戦士たちと共に氷結してしまい、難を逃れた初代ウルトラマンウルトラセブンウルトラマンメビウスは巨体はおろかウルトラ戦士としての超能力も維持できず、エネルギー節約のために人間体となっている。逆に、地球人にとってプラズマスパークの光は強過ぎるため、復旧後の光の国を訪れたZAP SPACYの隊員たちは、宇宙港に張られた防護シールドによるバリア空間の外には出られなかった。また、『ウルトラ銀河伝説』は舞台が光の国ということから、『ウルトラマンG』『ウルトラマンパワード』『ウルトラマンUSA』『ウルトラマンネオス』『ウルトラマンマックス』『ウルトラマンボーイのウルころ』など、M78星雲出身でありながら光の国シリーズとの繋がりが曖昧とされていた作品のウルトラ戦士たちも、総登場している[注釈 5]。そのほか、前述のエネルギー依存ゆえに感覚としての空腹はなくなって久しく、『ウルトラマンZ』では約5000歳のウルトラマンゼットが同化中のナツカワハルキの空腹を疑問に思う描写が盛り込まれている。ただし先祖と同族の人間の姿になると、空腹の感覚や食欲、食事を楽しむ感情が表れるなど完全に失われたわけではない。

人口は約180億人と設定されており[1][9]、そのうちの約100万人が宇宙警備隊員である。

M78星雲のウルトラ一族には、体色毎に「シルバー族」「レッド族」「ホワイト族」「ブルー族」の4種族があるとされていたが、当初は初代ウルトラマンやゾフィー、ウルトラの父などの「シルバー族」、セブンやウルトラマンタロウなどの「レッド族」以外は設定だけの存在で該当するキャラクターは存在しなかった。ウルトラマンヒカリの登場で「ブルー族」と思われる個体が確認されたが「ホワイト族」に関しては現時点でもなお不詳である。

現時点では、光の国において先祖のようなヒューマンタイプのみのウルトラ一族は存在は確認されておらず、ベリアルの遺伝子から人工的に作られ生まれてからヒューマンタイプの姿を持ちつつ、ウルトラマンとしての姿を持つ朝倉リク / ウルトラマンジードのみが例外的に存在する。

小学館の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 超全集』に記載された設定によると、光の国では過去40万年間でウルトラマンベリアルしか犯罪者が出ていないため、警察組織は廃止されているという[9]
漫画における表記

内山まもるの『ザ・ウルトラマン』、かたおか徹治の『ウルトラ兄弟物語』などには、ウルトラの国がよく登場した。執筆当時の公式設定における世界観が基礎となっているが、大半のエピソードでは単独の星か複数の星かは不明なまま、M78星雲の星々が舞台として描かれている。また、かたおか版では数度、M78星という表記が見られた。
光の国の施設
ウルトラの国

光の国最大規模の都市[10]。建造物の数々は空中浮遊・移動能力を持つため、都市の景色はたびたび変わるといわれている。
プラズマスパークタワー[11]
光の国の中心に存在する一番巨大な建物であり、常に空中に浮いている。室内には人工太陽プラズマスパーク・エネルギーコアが存在し、光の国の中核を構成している。エネルギーコアを奪われてしまうと他の星に被害が及ばないように星の全機能が停止してしまい、光の国は凍り付いた極寒の星となるため、コアに触れることはウルトラ族の間では禁止されており、これを破った者は追放処分と「M78宇宙警備法」で決められている。なお、実際にこの法を犯したのは、ウルトラマンベリアルとウルトラマンゼロである。

コアのデザインは『タロウ』に登場したウルトラベルを模している[7][12]

岡部淳也は映画の構想当時に「コントロール室には太ったウルトラ戦士もいるだろう」と肥満体形のフィギュアを造型したが、当然ながら登場は実現せずお蔵入りしたうえ、後年に倉庫を整理した際に出てきたこのフィギュアもすぐに破棄したという[13]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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