M4中戦車
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M4中戦車 シャーマンM4A1E8
性能諸元
車体長5.84 m (19.2 ft)
全幅2.62 m (8 ft 7 in)
全高2.67 m (8 ft 9 in)
重量30.3 t
懸架方式VVSS(垂直渦巻きスプリングサスペンション)M4A2E8などのT84履帯を使用する車体はHVSS(水平渦巻きスプリングサスペンション)
速度38.6 km/h(整地
19.3 km/h(不整地
行動距離193 km
主砲37.5口径75mm戦車砲M3(90発)
52口径76.2mm戦車砲M1(71発)
22.5口径105mm榴弾砲M4(66発)
副武装12.7mm重機関銃M2×1(600発)
7.62mm機関銃M1919×2(6,250発)
装甲
砲塔


防盾88.9 mm

前面64?76 mm

側面50 mm

後面64 mm

車体


前面51 mm

側面38?45 mm

後面38.1 mm

エンジンコンチネンタル R975 C4
4ストローク星型 9気筒空冷ガソリン
400 HP
乗員5 名
総生産数 約50,000輌
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M4中戦車(M4ちゅうせんしゃ、Medium Tank M4)は、第二次世界大戦時にアメリカ合衆国で開発・製造された中戦車(30トン級)。通称はシャーマン (Sherman)[注 1]。高い機動力と火力を誇るアメリカの代表的な戦車である。
開発経緯

第二次世界大戦が勃発した1939年アメリカ陸軍戦車保有数が少なく、唯一の中戦車M2中戦車も時代遅れで、陸上戦力には不安があった。これは、アメリカヨーロッパから大西洋を隔てていた事や、当初は中立的な立場(孤立主義)を採っていた事にも起因するが、ナチス・ドイツにより欧州の連合国が次々と陥落し、さらに東南アジアに進出した日本との関係悪化などから、1940年頃には連合各国へのレンドリース法を適用した支援やアメリカ自身の参戦に備えて、全周旋回砲塔に大型砲を搭載した戦車が必要と認識された。しかし、当時のアメリカでは大直径の砲塔リングを量産できる体制がなかったことから、M4が開発されるまでの繋ぎとして車体に75mm砲搭載のM3中戦車(25トン級)が先行生産された。

その後、M3のシャーシをベースに75mm砲を搭載した大型砲塔を持つ新戦車T6の開発と同時に、航空・自動車産業を中心に生産体制の整備が急ピッチで行われた。1941年10月にM4中戦車として制式採用されたが、鋳造生産能力の不足からT6と同じ鋳造一体構造の上部車体を持つM4A1と鋼板溶接車体のM4とが同時に量産される事になり、M4A1はアメリカ参戦直後の1942年2月から量産が開始され、M4は1942年7月から量産が開始された。
車体構成M4A1、A2、A3 各型の外観の違い

車体前部左右に正操縦席と副操縦席兼前方機関銃座が設けられている。砲塔内には車長砲手装填手の3名が搭乗。砲塔上面ハッチは車長用のみ設置されたが、左側に砲手・装填手用ハッチが追加され、車長用ハッチは防弾窓付きキューポラに発展した。左側面に設けられた対歩兵射撃用の開閉式ガンポートは防御力向上のために一時廃止されたが、弾薬搬入や薬莢搬出に便利だったことから短期間で復活している。車体下部には脱出ハッチが設けられている。

履帯は、全金属製の物とゴムブロックを含む物とに大別され、さらに滑り止めパターンの形状の違いなどで多くの種類がある。

初期の圧延装甲溶接車体の前面は避弾経始を考慮して(垂直線から)56度の傾斜が付けられ、操縦席・副操縦士席部分が前方へ張り出した構造になっていたが、後に生産性の向上と車内容積の増加(76mm砲塔や湿式弾薬庫搭載のため)などの目的で、(垂直線から)傾斜角47度の一枚板に変更されており、併せてA1の鋳造車体も含めて操縦士用ハッチの大型化が行われた。これらは一般的に「前期型」「後期型」と呼ばれているが、これらの改良も各生産拠点による差異や現地改修などにより千差万別であり、車体分類なども後世の研究によるもので定まっていない。

[1] - (垂直線から)56度の傾斜装甲

[2] - (垂直線から)47度の傾斜装甲

砲架は75o砲搭載型の場合は、回転防楯とも呼ばれる搭載砲の仰俯角時に砲と一緒に動く外装防楯と、砲塔に固定される内装防楯からなっており、それぞれが湾曲し重なり合っていた。外装防楯は88.9oの装甲厚があり、内装防楯は38.1oの厚みがあった[1]
車体図(M4A4)

1 ? 吊り環2 ? ベンチレーター3 ? 砲塔ハッチ4 ? ペリスコープ5 ? 砲塔ハッチ縁6 ? 椅子7 ? 砲手席8 ? 椅子9 ? 砲塔10 ? エアクリーナー11 ? ラジエーターカバー12 ? エアクリーナーマニホールド13 ? エンジン14 ? 排気管15 ? 誘導輪 16 ? ウォーターポンプ17 ? ラジエーター18 ? 発電機19 ? 後部プロペラシャフト20 ? 砲塔バスケット21 ? スリップリング22 ? 前部プロペラシャフト23 ? ボギー式サスペンション24 ? 変速機25 ? 駆動輪26 ? 操縦士席27 ? 前部機関銃手席28 ? 75mm砲29 ? 操縦士用ハッチ30 ? M1919A4機関銃


後部誘導輪とVVSS

後部のエンジンからドライブシャフトで最前部の変速機に動力を伝える、M3を踏襲した前輪駆動型式を採用し、航空機用である星型エンジンの使用を前提とした設計のために、エンジンデッキとドライブシャフトの位置が高くなっている[注 2]

サスペンションは、前期型ではM3と同形式のVVSS[注 3]が採用されたが、強化対策による重量増加に対応するため、後期型ではより耐久性の高いHVSS[注 4]が採用された。

無線機は砲塔後部の張り出しに納められていたが、送信機・受信機の両方を備えていたのは指揮官用戦車など全体の四割にすぎず、他は受信機のみであった。全車が送信機も完備するようになったのは1944年後半になってからであった。
武装1945年4月18日、ドイツのライプツィヒ市街戦で被弾炎上するM4(75)。主砲防盾は初期の幅の狭い型のまま、車体側面弾薬庫の補助装甲と、砲塔のスタビライザー搭載で肉薄になった部分の補助装甲が確認できる。また車体上には増加装甲代わりの土嚢が積まれている。

主砲は当初75mm戦車砲M3(M61弾で初速619m/s)と105mm榴弾砲M4(M67弾で初速381m/s)の搭載が構想されていたが生産簡略化ため75mm戦車砲M3のみに絞られ、105mm榴弾砲の搭載は後回しにされている[2]

次いで76mm戦車砲M1口径3インチ=76.2mm、M62弾で初速792m/s)を搭載した車輌も生産された。開発自体は1942年から行われていたが、実戦配備は1944年になってからであった。76.2mm砲は75mm砲に比べて装甲貫徹力に優れていたが、砲弾が長く搭載数が少なくなったこと(71発)、発射時の砲煙が多いこと、榴弾炸薬量が75mm砲より少ないなどの欠点もあることから、それぞれの砲を搭載した車輌が並行生産された。大型化した76.2mm用砲塔は、75mm用砲塔と共通の砲塔リングであるが、前期型車体では搭載スペースが不十分なため、前面装甲板の一体化などで車内容積が増えた後期改良型車体にのみ載せられていた。


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