M242_ブッシュマスター
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M242 ブッシュマスター

種類機関砲
原開発国 アメリカ合衆国
運用史
配備期間1978年-現在
開発史
開発者ヒューズ・ヘリコプターズ
製造業者ヒューズ・ヘリコプターズ→マクドネル・ダグラスアライアント・テックシステムズノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ
製造数10,000門以上
諸元
重量230 lb (100 kg)
全長108 in (2,700 mm)
銃身長80 in (2,000 mm)
全幅12.7 in (320 mm)
全高14.7 in (370 mm)

口径25×137mm弾
作動方式チェーンガン方式
発射速度最大 225rpm(調整可能)
初速HEI-T: 1,100 m/s
APDS-T: 1,345 m/s
APFSDS-T: 1,420 m/s
有効射程3,000メートル (9,800 ft)
最大射程6,800メートル (22,300 ft)
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M242 ブッシュマスターは、ヒューズ・ヘリコプターズ社が開発した25mm口径チェーンガンである。
来歴

アメリカ陸軍は軽量装甲戦闘車両の搭載兵器を検討するブッシュマスター計画において、まず第一段階としてのVRFWS-I(Vehicle Rapid Fire Weapons System - Interim)では20mm口径機関砲を対象とし、コルト Mk12エリコン204-GK、イスパノ・スイザHS.820を俎上に載せて、1962年2月にHS.820を採択してM139として制式化していた[1]。しかし陸軍は20mm口径弾の威力に不満であり、ブッシュマスター計画を継続して、より強力な機関砲としてのVRFWS-S(VRFWS - Successor)の選考を開始した[2][3]

一方、ヒューズ・ヘリコプターズ社は、1972年より電動機による自動機構を備えた機関砲の開発に着手していた[4]。これがチェーンガンであり、まずは20×102mm弾仕様、ついで次期攻撃ヘリコプター(AAH)計画向けに30mm口径スケールアップしたモデルの開発を進めていたが[注 1]1975年からは25×137mm弾を使用するモデルの開発にも着手した[5]

試作品は1978年2月より陸軍に納入され、XM242として、VRFWS-Sの候補となった[5]1979年には次期歩兵戦闘車(後のM2ブラッドレー)の搭載機関砲としての採用が決定し[6]1980年2月にM242として制式化された[5]
構造M2ブラッドレーの搭載砲自動機構の動作原理については「チェーンガン#原理」参照

本砲は、ヒューズ社が開発した他のチェーンガンと共通する部分が多い[5][6]。自動機構を駆動するためには出力1.5馬力の外部動力が必要であり、遊底は回転閉鎖式で、オープンボルト式の発射サイクルに準じて後座および複座の工程を繰り返す[6]。発射モードは、単発および毎分100・200・500発での連射から選択することができるが、アメリカ軍では毎分200発までに発射速度を制限するのが標準的である[5]

給弾方式はベルト式で、二方向から装填されるため、異なる弾種を速やかに切り替えて使用できる[5][6]。空薬莢銃身に沿って前方に排出され、車載機銃として設置した場合でも空薬莢の散乱を避けられるほか、機関部から発生する有毒ガスの車内への流入も避けられるように配慮されている[5][6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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