M-1グランプリ
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決勝戦当日の昼[注 26]から準決勝敗退コンビ(第10回(2010年)は準々決勝敗退コンビも)[注 27]が敗者復活戦に参加して漫才を披露、そこでの審査において勝者1組だけが「敗者復活組」として決勝戦に出場することができる。

敗者復活戦の勝者を発表するタイミングについては、大会が回を重ねるにつれて変化している。

第2回(2002年) - 第10回(2010年):決勝戦のテレビ生中継において、2組目のネタ終了後に発表。

第11回(2015年):8組目のネタ終了後、すなわち敗者復活組の出番直前に発表され、すぐに決勝会場へ移動し出番に臨む。

第12回(2016年):3組目のネタ終了後に発表。

第13回(2017年)・第14回(2018年):「笑神籤(えみくじ)」の導入によりネタ順が固定ではなくなったため、決勝戦開始前に発表。

第15回(2019年) - 第18回(2022年):「笑神籤(えみくじ)」で「敗者復活組」が引かれた直後に発表、そのまま決勝会場に移動し、即出番となる。

第19回(2023年):後述の審査方法の大幅な変更により、敗者復活戦番組内で発表。

敗者復活戦の模様は第4回(2004年)よりスカイ・A sports+(CS)で生放送されている。これに加え第8回(2008年)は朝日放送、テレビ朝日、メ?テレ北海道テレビ九州朝日放送のワンセグ独立編成でも放送され、Yahoo!プレミアム会員向けのインターネット中継でも配信され、さらに第9回(2009年)からは朝日放送とテレビ朝日系全国ネットで放送されるようになった[注 28]。第10回(2010年)からは前回よりは漫才の模様が放送されたり、スカイ・エーでの中継が地上波開始後も継続されるなど多少は改善されたが、それでもインターネット中継は地上波開始後に配信が打ち切られるのは変わらず、半分ほどが今までのダイジェストや舞台裏紹介であった。また、第10回(2010年)ではUSTREAMでのインターネット中継で、舞台袖の控室から出番待ちしている出場者の様子が配信された。第11回(2015年)からは後述する視聴者投票による審査方法の導入に伴い、全組のネタが地上波全国ネットの生放送で流されるようになった。第19回(2023年)では審査方法の大幅な変更に伴い、敗者復活戦終了からそのまま決勝戦が放送されるようになった。

敗者復活戦のネタ順は以下の通り。

第2回(2002年) - 第9回(2009年):抽選でランダムに決定。

第10回(2010年) - 第13回(2017年):準決勝での順位が低かった順に自動的に決定。VTRやテロップではコンビ名と共に順位も表示される。

第14回(2018年) - 第15回(2019年):敗者復活戦直前の当日12時頃に行われる出番順抽選会(LINE LIVEなどで配信)にて、準決勝での順位が低かった順に抽選を行う。

第16回(2020年) - 第18回(2022年):同じく出番順抽選会にて決定されるが、準決勝の順位は公表されず、司会が投げたサイコロによって抽選順を決める。

第19回(2023年):準決勝の順位をもとに、事前に3つのブロックに均等に振り分けられる。各ブロックのネタ順の決定方法については公表されていない。

敗者復活戦の審査方法は以下の通り。

第10回(2010年)まで:抽選で選出された一般審査員100名とプロの審査員5名が審査を行い、得点を総合して1組が選出される。

第11回(2015年)から第18回(2022年)まで:公式サイト上での視聴者投票方式で、最多得票数の1組が決勝進出となる[注 29]。第11回(2015年)では一人につき1組、第12回(2016年)以降では3組に投票する。投票受付は全組のネタが終了してから開始され、決勝戦が始まる18:30が締め切りとなる。第12回(2016年)からは、全組のネタ終了から敗者復活戦の番組放送終了までの間に限りデータ放送からの投票も可能。

第19回(2023年):3つのブロックに分かれ、各ブロック2組目以降のネタ終了後、会場の観客からランダムで選ばれた審査員500名の投票で暫定勝者を決める。暫定勝者は暫定勝者席で待機し、得票率が少なかったコンビはその時点で敗退となる。各ブロック1組ずつの計3組まで絞られ、その3組の中で最も面白かったコンビを芸人審査員が投票、得票数が最も多いコンビが決勝進出となる。なお、決勝戦の最終決戦とは異なり、各ブロックの勝者3組による2本目のネタは披露せず、勝敗関係なく敗者復活戦にて披露するネタは1組1ネタのみとなる。

敗者復活戦の順位の発表方法は以下の通り。

第10回(2010年)まで:勝者のみを発表。

第11回(2015年)、第12回(2016年):最下位→6位、5位→3位、勝者の順で発表。

第13回(2017年)、第14回(2018年)、第18回(2022年):最下位→11位、10位→5位、4位→3位、勝者の順で発表。

第15回(2019年):最下位→5位、勝者の順で発表。

第16回(2020年):新型コロナウイルス対策のため、先に上位3組のみがステージに登壇し、結果発表時はすぐに勝者を発表。また、全ての組がネタを披露した後に、「暫定順位速報」として上位3組を発表した。

第17回(2021年):最下位→4位、勝者の順で発表。前回に引き続き新型コロナウイルス対策のため、全組がステージ下で待機し、残った上位3組がステージに登壇する。

第19回(2023年):各ブロックの勝者3組がステージに登壇し、司会の陣内智則が芸人審査員が無記名にて投票を行った用紙をランダムで1つずつ開票していく。誰がどのコンビに投票したのかは発表されない。

歴代敗者復活戦勝者

敗者復活組から優勝したのは第7回(2007年)のサンドウィッチマンと第11回(2015年)のトレンディエンジェルで、最低成績は第17回(2021年)のハライチと第19回(2023年)のシシガシラの9位。

年コンビ名最終順位参加組数会場
2002年
スピードワゴン7位45組パナソニックセンター東京前特設会場
2003年アンタッチャブル3位59組
2004年麒麟3位53組
2005年千鳥6位57組神宮球場
2006年ライセンス6位55組有明コロシアム
2007年サンドウィッチマン1./優勝57組大井競馬場
2008年オードリー2位58組
2009年NON STYLE3位59組
2010年パンクブーブー3位67組
2015年トレンディエンジェル1./優勝20組六本木ヒルズアリーナ
2016年和牛2位18組
2017年スーパーマラドーナ4位20組
2018年ミキ4位16組
2019年和牛4位16組
2020年インディアンス7位15組
2021年ハライチ9位16組
2022年オズワルド7位17組
2023年シシガシラ9位21組新宿住友ビル三角広場

敗者復活戦勝者は、発表後即座に敗者復活戦が行われた会場から決勝戦会場に向かう。

第2回(2002年) - 第4回(2004年):決勝戦会場の近隣施設での開催のため、徒歩で移動した。

第5回(2005年) - 第10回(2010年):決勝戦と離れた会場での開催だったため、番組側が用意した車で決勝戦会場まで向かった[注 30]

第11回(2015年) - 第18回(2022年):初期と同様の徒歩移動だが、発表されるタイミングの関係で、急いで決勝戦会場へ向かわなければならなかった。

第19回(2023年):決勝戦会場から離れた会場となったが、移動手段は非公表。リポーターなどが発言することも禁じられており、司会の今田耕司からの推測に留められている。

なお敗者復活戦勝者は決勝戦でも敗者復活戦と同じネタを演じてもよい。
決勝戦

12月に決勝大会が開催、テレビ生放送(朝日放送テレビ制作、テレビ朝日系全国ネット)が行われる。朝日放送テレビが2001年度下期以降、日曜日のゴールデンタイムに制作枠を持っている(2017年度下期 - 2018年度上期を除く)関係で、決勝戦の放送枠は同月の日曜日の夜に設定されることが多い(2005年からテレビ朝日が独占放送する「フィギュアスケート・グランプリファイナル」の翌週に放送されることが多くなっており、後の提供クレジットの後に来週の予告で表示している)。第1回はこの年の最終火曜日で放送された(朝日放送テレビが火曜日のゴールデンタイムに制作枠を持っているためでもある)。

決勝戦の会場は、第1回(2001年)ではレモンスタジオ、第2回(2002年)から第4回(2004年)まではパナソニックセンター有明スタジオで行われていた。第5回(2005年)から現在(第19回終了時点)までの会場は全てテレビ朝日本社第1スタジオ[注 31]で行われている。
ファーストラウンド

予選を勝ち抜いた決勝進出9組(第1回(2001年)のみ10組、第2回(2002年)?第12回(2016年)は8組)と敗者復活戦を勝ち抜いた1組(第2回(2002年)以降)の漫才が披露される。審査員の採点を総合しての得点で順位付けし、全組の漫才が終了した時点での上位3組(第1回(2001年)のみ2組)が、優勝をかけた最終決戦に進出する。なお、ファーストラウンドで敗退した組の公式順位はここで確定する。

審査員の点数が同点となった場合は、高得点を付けた審査員の人数が多いコンビを上位としている[注 32][注 33]。しかし、第17回(2021年)以降では、ファーストラウンドで敗退したコンビ同士が同点となった場合は、高得点を付けた審査員の人数に関係なく同じ順位として扱われることが多い[注 34]。なお、3位以内で同点かつ高得点を付けた審査員の人数が同じになった場合の処置は、過去に例が無いため明らかになっていない。
ファーストラウンドでのネタ順番の決定方法

ファーストラウンドのネタ順番は、第11回(2015年)までは決勝進出コンビの代表者がエントリーナンバー順に抽選[注 35]を行い決定した(第4回のみゲストの吉田沙保里を迎えての代理人抽選)。番組中に決定する敗者復活組は、自動的に最後の9番目に登場することになっていた。

第1回(2001年)・第4回(2004年)では決勝のテレビ放送の番組冒頭で、第2回(2002年)では決勝のテレビ放送開始前の舞台上で、第3回(2003年)では朝日放送・テレビ朝日などの一部の系列局で直前特番の放送で、第5回(2005年)から第9回(2009年)では決勝進出コンビ決定の翌日に行われる記者会見の場で、第10回は準決勝後即発表・抽選会を行い、第11回(2015年)では準決勝当日の決勝進出者発表会見の場で抽選を行った。


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