M-1グランプリ
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当初は「日清食品 THE MANZAI」に配慮し、開催時期の重複を避け、夏の開催を予定していたが[24]、「THE MANZAI」の大会終了により、復活前と同じく12月の開催となった。

終了した「日清食品 THE MANZAI」は2015年から、「THE MANZAI マスターズ」に番組タイトルを変更し、「年に1度の漫才の祭典」として、賞レースの要素を省いたいわゆる「ネタ見せ番組」として、継続となった[25][26]

第11回(2015年)では審査員が歴代王者9名となり、審査員の数が歴代最多となった。第12回(2016年)では、審査員が歴代最少の5名となった。また、旧M-1時代に審査員をしていた松本人志が審査員に復帰したほか、第7回(2007年)から第9回(2009年)まで審査員を務めたオール巨人、上沼恵美子も審査員に復帰した。

第13回(2017年)から、番組中にくじを引いてネタ披露順番を決める「笑神籤(えみくじ)」が導入された。笑神籤には敗者復活組も含まれているため、これにより、敗者復活組を含めた全ての組の順番がランダムとなった。また、第13回から審査員が大会復活後では初の7名(第10回(2010年)以来)となり、ファイナリストは第1回(2001年)以来の10組(正規進出9組+敗者復活枠1組)となった。
「国民的行事」へ

第14回(2018年)で霜降り明星が優勝。結成10年以内のコンビとしての優勝は大会復活後では初であり、優勝の史上最年少記録を更新した。第15回(2019年)からチーフプロデューサーとなった朝日放送テレビの田中和也は霜降り明星の優勝について、「“史上最年少優勝”ということももちろん大きいですけど、彼らの世代、すなわち結成10年以内のコンビでも勝てるんだということが証明されたのが大きいですよね」と語り、M-1の歴史において重要な出来事だと評した[27]

第15回(2019年)では参加組数が5040組となり、初めて5000組を超えた。決勝戦ではミルクボーイがファーストラウンドにおいて、歴代最高得点となる681点を記録し、優勝。2位のかまいたち、3位のぺこぱ、4位の和牛の得点が650点を超え、審査員の松本人志が「過去最高と言ってもいいかもしれない」と総括するなど、大きな盛り上がりを見せた。

第16回(2020年)から、YouTube公式チャンネルで1回戦から準々決勝までのネタが順次アップロードされ、敗者復活戦放送後に敗者復活戦、決勝戦放送後に決勝のネタがアップロードされた[注 7]。決勝戦ではマヂカルラブリーが激戦を制し、優勝。マヂカルラブリーが最終決戦で披露したネタは野田クリスタルがほぼ無言で舞台を動き回る異色の漫才だったことで、一部の視聴者からSNSなどで「あれは漫才なのか」との声が上がり、“漫才論争”が起こった。2021年1月19日、朝日放送テレビの山本晋也社長は新春社長記者会見で、“漫才論争”について「漫才とはどういうものだという定義の問題も含めて、みなさんのいろいろな場面で議論があった。M-1が国民的行事になり、視聴者も巻き込み、議論が展開されているんだなと思った。」「いろんな議論があってもいい。(M-1グランプリは)いま一番、おもしろいものを決める大会でいいのかなと思う。」と語った[28]。決勝で審査員を務めた松本人志は2020年12月27日放送のワイドナショーで「漫才の定義は基本的にない」としながら、「定義をあえて設けて、裏切ることが漫才」と語り[29]、この発言は『M-1グランプリ2021』のオリジナルプロモーションビデオ「宮本浩次『昇る太陽』×M-1グランプリ2021」の中でも引用されている。

2023年からは、ラストイヤーの15年目を超え出場できなくなったコンビのための新たな漫才大会『THE SECOND ?漫才トーナメント?』がフジテレビで創設された。
大会の変遷

第1回(2001年)

出場資格はコンビ結成10年未満。※第2回(2002年)まで

制限時間は1回戦と2回戦が3分、3回戦以降が5分。

一般審査員(一般客による審査)の導入。

決勝進出コンビは10組。そのうち最終決戦に進出するコンビは、決勝1回戦(現在のファーストラウンド)における得点上位2組。

最終決戦の投票は、7名の審査員がステージ上で1人ずつ順番にボタンで行われた。

番組放送枠は2時間24分。


第2回(2002年)

一般審査員の廃止。

シード制、
敗者復活戦の導入。この回のみ前回の決勝進出者は3回戦からの参加となった。

準決勝から決勝に進出するコンビが8組に減少し、敗者復活枠を含めて決勝進出者は9組(正規進出8組+敗者復活戦勝者1組)となった。※第12回(2016年)まで

最終決戦に進出するコンビが、得点上位2組から得点上位3組となった。

決勝1回戦・最終決戦共に、審査員席のモニターで点数・投票を一斉に表示。※第4回(2004年)まで

番組放送枠が2時間24分から2時間ちょうどに短縮された。


第3回(2003年)

出場資格の結成年数制限が「10年未満」から「10年以内」に変更された。それにより、前回でラストイヤーとなっていたコンビの一部にも出場資格が与えられた。※第10回(2010年)まで

決勝進出を問わず、2回戦でシードが適用されなくなった。

3回戦以降の制限時間が4分に短縮された。

決勝1回戦の表記が単に「決勝戦」のみになった。


第4回(2004年)

エントリー総数が初めて2000組を超えた(2617組)。

この回から男性司会者が今田耕司単独になる。

番組放送枠が2時間ちょうどから2時間24分に戻った。


第5回(2005年)

エントリー総数が初めて3000組を超えた(3378組)。

決勝戦をテレビ朝日本社第1スタジオで行うようになった。セットが一新され、煽りや演出も派手になった。最終決戦で巨大モニターに審査員名が縦書きで表示され、左から順にアニメーションが反転する形でコンビ名が表示されるようになった。

決勝1回戦に「ファーストラウンド」の名称がついた。


第6回(2006年)

1回戦の制限時間が2分に、3回戦の制限時間が3分に短縮された。


第7回(2007年)

エントリー総数が初めて4000組を超えた(4239組)。


第8回(2008年)

この回から女性司会者が上戸彩になる。


第10回(2010年)

出場資格が「2000年5月以降結成」と明記され、同年4月結成のコンビは出場できなくなった。

3回戦と準決勝の間に準々決勝が新設された。これにより、予選が1回戦・2回戦・3回戦・準々決勝・準決勝の5回となった。敗者復活戦は準決勝と準々決勝の敗退組で行われた。


第11回(2015年)

5年ぶりに復活。出場資格の結成年数制限が「10年以内」から「15年以内」に変更された。同時に基準が「1月」に変更されたため、第9回(2009年)でラストイヤーとなっていたコンビの一部にも出場資格が与えられた。

第1回(2001年)から第10回(2010年)まで、敗者復活戦と決勝戦は12月中旬、下旬に行われたが、第11回から敗者復活戦と決勝戦は12月上旬の開催に変更された。

第1回から第10回までの歴代王者10組のうち、第4回(2004年)のアンタッチャブルを除く9組から、1組につき1名が出演し、審査員が歴代最多の9名となった。

第1回から第10回までは、オートバックスセブンが冠スポンサーであったが、第11回から4社固定による「プレミアムスポンサー」への協賛体制に移行。Cygames日清食品ファミリーマートユニクロが「プレミアムスポンサー」となった。

プレミアムスポンサーのうち、日清食品に関しては他3社と異なり、『日清食品 THE MANZAI』からの流れを汲んでおり、どん兵衛をひいきした体制で、CMは同商品(ラジオ版含む)のみの構成となっている。

優勝の副賞も変更され、第1回から第10回までは一律でオートバックスセブンからカー用品券100万円分とCM出演権が授与されたが、第11回からプレミアムスポンサーの4社全てから副賞をそれぞれ授与されるようになった。


GYAO!ワイルドカード枠の導入。第11回のみ、GYAO!ワイルドカード枠も、敗者復活戦に出場できたが、第12回(2016年)から、GYAO!ワイルドカード枠は敗者復活戦に出場できなくなった。

GYAO!で3回戦の全ネタ、準々決勝の全ネタが配信されるようになった。

敗者復活戦が準決勝敗退組のみで行われるようになった。これにより、敗者復活戦出場組が20組前後に減少した。また、敗者復活戦のテレビ中継も全国放送されるようになった。

敗者復活戦の制限時間が3分に短縮された。

決勝戦の番組放送枠が2時間24分から2時間30分に拡大された。


第12回(2016年)

審査員が歴代最少の5名となった。

プレミアムスポンサーから、ユニクロが外れ、サントリーが加わった。

決勝ステージが大幅に変更された。


第13回(2017年)

準決勝から決勝に進出するコンビが9組に増えた。敗者復活枠を含めて決勝進出者は10組となり、第13回以降、決勝進出者は10組で固定されている。

審査員が第10回(2010年)以来、復活後では初の7名となった。第13回以降、審査員は7名で固定されている。

笑神籤(えみくじ)の導入。これにより番組中に出番順が決まるようになった。また、笑神籤には敗者復活組の札も入るため、これにより敗者復活組を含む全てのコンビの順番がランダムとなった[注 8]

番組放送枠が2時間30分から3時間13分に拡大された。


第14回(2018年)

準決勝出場組数が26組(正規進出25組+GYAO!ワイルドカード枠1組)、敗者復活戦出場組数が16組に変更された。

番組放送枠が3時間13分から3時間26分に拡大された。


第15回(2019年)

エントリー総数が初めて5000組を超えた(5040組)。

再び敗者復活戦と決勝戦が12月中旬、もしくは下旬に行われるようになった。

GYAO!の準々決勝のネタ動画配信から準決勝進出組を除くようになった。

敗者復活戦の制限時間が4分に戻った。

第13回と第14回は敗者復活戦勝者を決勝の本戦開始直前に発表していたが、第15回から笑神籤で敗者復活組が引かれたと同時に敗者復活戦勝者を発表し、そのままネタを披露する形式となった[27]

番組放送枠が3時間26分から3時間36分に拡大された。


第16回(2020年)

2020年初頭からの新型コロナウイルスの感染拡大により、第16回のみ、「過去に準決勝以上に進出した全てのコンビにシード権を与える」という特例が設定され、予選も1回戦(無観客)・2回戦・準々決勝・準決勝の4回に短縮された。

準決勝の合否発表もこれまではホワイエで行われていたが、同じく新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、ホール内でコンビ同士の距離を開けて行うようになった[注 9]

YouTube公式チャンネルで1回戦TOP3、3回戦、準々決勝(準決勝進出組を除く)、ファイナリスト9組のインタビュー、敗者復活戦、決勝のネタ動画がアップロードされるようになった。


第17回(2021年)

エントリー総数が初めて6000組を超えた(6017組)。


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