M-1グランプリ2017
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M-1グランプリ2017
受賞対象結成15年以内の漫才師(2人以上)
開催日2017年12月3日(敗者復活戦、決勝)
会場テレビ朝日(決勝)
日本
主催M-1グランプリ事務局
吉本興業
朝日放送
司会今田耕司
上戸彩
報酬賞金1000万円ほか
最新受賞者とろサーモン
公式サイト公式サイト
テレビ/ラジオ放送
放送局ABCテレビ・テレビ朝日系列
放送時間2017年12月3日
18時57分 - 22時10分
視聴率15.4%(関東地区
24.0%(関西地区


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M-1グランプリ

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『M-1グランプリ2017』(エムワングランプリ2017)は、吉本興業朝日放送[注 1]主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第13回大会。2017年12月3日に決勝戦が開催され、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送された。優勝者はとろサーモン[1]
概要

通算13回目の開催となった2017年大会にはプロ、アマチュア問わず4094組[注 2]がエントリーした。プレミアムスポンサーは前回大会からCygamesサントリー日清食品ファミリーマートが揃って続投。

決勝戦は準決勝を勝ち上がったかまいたちゆにばーすマヂカルラブリーさや香ミキとろサーモン和牛ジャルジャルカミナリの9組、そして敗者復活戦を制したスーパーマラドーナを加えた10組で行われた。

今大会より、決勝戦に新システム「笑神籤(えみくじ)」を導入。準決勝からの進出組のネタ順を一気に抽選することによって、「『最初にネタを披露する組(トップバッター)は不利で、最後に発表される敗者復活組は有利』という傾向がある」とされてきた従来の構成を一新し、生放送の冒頭に敗者復活1組を発表したうえで、準決勝からの進出組と同じ条件で、ネタの披露前ごとにネタ順を抽選する方法へ変更した。この方法では、「笑神籤」で引かれた組がそのままネタを披露できる一方で、ネタ順が最後まで決まらないことによって前述した傾向を排除できることが見込まれていた[2]。そのため、歴代最多に並ぶ10組を対象にネタ順を合計で10回抽選することなどを背景に、テレビ中継の放送時間を過去最長の193分間(18:57 - 22:10)に設定した。

審査員は従来の7人制に戻り、前回大会からオール巨人中川家・礼二博多大吉松本人志上沼恵美子が揃って続投したほか、渡辺正行が第10回大会以来3大会ぶり(7年ぶり)、春風亭小朝が第4回大会以来9大会ぶり(13年ぶり)に担当した。司会は今田耕司上戸彩が続投した。

朝日放送(当時)では、ABCテレビにおいて決勝前週の11月26日に、12:55 - 13:55の放送枠(本来は同局制作の『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』を編成)で、テレビ朝日系列全国ネット向け事前特別番組『M-1グランプリ2017 村に芸能人がやってきた!?M-1王者の漫才旅?』を放送した。この特別番組では、5代目王者のブラックマヨネーズと、6代目王者のチュートリアルが司会を担当[3]。復活後の王者であるトレンディエンジェル銀シャリが日本国内のとある村で、村民のオーダーメイドによる漫才を披露した模様を放送[4]。決勝当日の12月3日には14:35 - 16:30[注 3]で敗者復活戦、18:57 - 22:10で決勝の生中継を全国ネット向けに放送した。

ABCラジオでは、塚本麻里衣朝日放送テレビアナウンサー)の進行で、決勝のサイマル生中継を組み込んだ特別番組『ラジオでウラ実況!?M-1グランプリ2017』を19:00 - 22:30に放送した。
大会経過
1回戦から準々決勝まで

1回戦は8月1日から10月1日にかけて、北海道、仙台、埼玉、千葉、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄の10都道府県で開催。その後は東京、大阪・京都の2地区に分けて、10月3日 - 12日に2回戦、10月20日 - 26日に3回戦、11月2日・3日に準々決勝が開催された。

エントリーした4094組中、準々決勝に進出したのは105組。そのうち東京3回戦を通過したのは62組、大阪・京都3回戦を通過したのは43組。
話題を集めたコンビ

「おいでやすレトリィバァ」(
おいでやす小田ゆりやんレトリィバァ):ピン芸人同士による即席コンビ。3回戦進出。小田はこがけんおいでやすこがを組みM-1グランプリ2020で決勝進出。

「薔薇とノンフィクション」(彩羽真矢松原タニシ): 宝塚歌劇団宙組の元男役のタレントとピン芸人による即席コンビ。

「潮干狩」(前野朋哉大野拓郎):共に俳優。テレビドラマ『わろてんか』で、漫才師役を演じたことにちなんで出場。

「SCANDAL」(りんたろー。、兼近大樹):「EXIT」の前身コンビ。3回戦に進出し、ネタが一定の評価を受けたため正式にコンビとなった。

「たにんどん」(仁井谷正充、大和田美咲):コンパイル元社長が新作ゲームソフトの宣伝を兼ねて出場したコンビ。ナイスアマチュア賞受賞[5]

ロングロング」(長尾丈史、長峰正典):ワタナベエンターテインメント所属の漫才師。3回戦でしゃべくり漫才で大ウケをかっさらった後に準々決勝で「なんでそんなん言うん?」というリズムネタを披露して失敗し、その落差が話題となった。

アモーン」(関口まじめ、田村基樹):浅井企画所属の漫才師。3回戦で「最強漫才」を披露し、大受けをかっさらい後続のゆにばーすにも影響を与えたが、敗退してしまったことで話題になった。

真空ジェシカ」(ガク、川北茂澄):プロダクション人力舎所属の漫才師。3回戦でコント漫才に入ったあとに観客に意見を聞く漫才を披露し話題になった。後のM-1グランプリ2021 - 2023大会に3年連続で決勝進出。

準決勝

11月15日にNEW PIER HALLで開催。準々決勝を勝ち上がった29組に、GYAO!ワイルドカード枠を獲得したアキナを加えた30組が参加した。

準決勝初進出組はさや香からし蓮根アイロンヘッド東京ホテイソンランジャタイの5組。

出番順はGYAO!ワイルドカード枠のアキナが1番手を、大自然がトリを務めた。この結果、和牛が3年連続、カミナリが2年連続、ジャルジャルが2年ぶり3度目、かまいたちゆにばーすマヂカルラブリー、さや香、ミキとろサーモンが初の決勝進出を果たした。
敗者復活戦

12月3日、決勝戦直前の14時30分より六本木ヒルズアリーナで実施。視聴者投票により、準決勝敗退者から1組のみ勝ち上がることができる。GYAO!ワイルドカード枠のアキナ(予選23位)を除く、20組に出場資格が与えられた。

出番順は準決勝の順位が低い順となり、ランジャタイが1番手を、スーパーマラドーナがトリを務めた。投票の結果、予選17位のハライチ、予選10位のスーパーマラドーナが上位2組に名を連ね、23万1705票を獲得したスーパーマラドーナが決勝戦に進出した。
決勝戦
ファーストラウンド

漫才披露の順番は事前の決定ではなく、今回初導入された「笑神籤(えみくじ)」によって出番の直前に決定されるようになった。また、このシステムの導入によって、かつてはファーストラウンド序盤に決定されていた敗者復活戦の結果が、番組冒頭に発表されるようになった。
1組目:ゆにばーす【626点 / 暫定1位 → 8位】
泊まりの営業で一緒の部屋に入ることになったため、シミュレーションをするというコント漫才を披露。当時としてはトップバッター史上3番目に高い点数を記録し、松本が「彼らの実力が凄いのか、お客さんが暖かいのか全くわからない」と困惑する一面もあった。大吉は「急に出番言われながら、ほぼワンミスもない」と高く評価した。
2組目:カミナリ【618点 / 暫定2位 → 9位】
この世の中で一番強い生物は
クマだと主張するツッコミの石田に対し、ボケの竹内がバトルフィールドを限定した上で反論する、昨年と同様のしゃべくりの「どつき漫才」を披露。上沼は昨年の81点から一転して90点を付け「今日のはネタがとっても好き」と好意的に評価したものの、どつきツッコミについては「叩いて笑いが来ない」「これ(ドツキ)なしで突っ込んでも笑いは来ます」と述べた。
3組目:とろサーモン【645点 / 暫定1位 → 3位通過】
旅館を題材にしたコント漫才を披露。渡辺は「ラストイヤーだと力が入りがちだが、これだけ軽くさらっと漫才が出来てふざけられて素晴らしい」、礼二は「今日は非常に安定していた」と評した。
4組目:スーパーマラドーナ【640点 / 暫定2位 → 4位タイ】
今大会の敗者復活組。コンパを題材に、過去2年と同様のスタイルのコント漫才を披露。巨人は「ネタの振り方も入り方も漫才らしい」、大吉は「最後、なんかもう一個あれば、とろサーモンより上に付けようと思ってた」と評した。
5組目:かまいたち【640点 / 暫定2位 → 4位タイ】
濱家の怖い話に山内が言いがかりをつけるしゃべくり漫才を披露。小朝は「勝ち切るネタではなかった」として点数を低めにした一方で、95点を付けた巨人は「爆笑が随所にあった」、礼二は「前半から尻上がりに盛り上げていく理想的な漫才」と評した。そんな中、松本は「縄跳びのネタの方がよかったんじゃない?」と、同年の『キングオブコント』で彼らに敗れ2位となったにゃんこスターを引き合いに出し笑いを誘った。
6組目:マヂカルラブリー【607点 / 暫定6位 → 10位】
ミュージカルの出演者のような演技で席に座る客を野田が演じ、村上が「客じゃないか!?」というツッコミを繰り返すコント漫才を披露。全審査員から80点台を付けられ、渡辺は「同じことの繰り返しだけに終始していた」ことを敗因に挙げた。さらに今大会の最低評点である83点を付けた上沼から「本気でやってるっちゅーてんねんコッチも!」などと酷評を受け、最終的に野田が上着を脱ぐ暴挙にまで発展した。
7組目:さや香【628点 / 暫定4位 → 7位】
うたのおにいさんを題材にした歌ネタコント漫才を披露。上沼は「リズム感があるし、本気になりきるからすごく良い。漫才から離れてもスターになるような気がする」、渡辺は「シュッとしてる感じなのに傍でボケれるとは、なかなか良いキャラ」と評した。一方で唯一80点台を付けた巨人は「ちょっとネタが単純かな」と自身の思いを語った。
8組目:ミキ【650点 / 暫定1位 → 2位通過】
「鈴木」という漢字を書きたい亜生に、昴生が綴りを全身で教えようとするというしゃべくり漫才を披露。松本は「このテンポでこんだけやられたら圧巻かな」と高く評価したが、礼二は「捉えるところが細かすぎて、もう少し大きな展開も欲しい」、大吉は「もうちょっとシャープなボケが入っていたらもっと点数が入っていた」と指摘した。
9組目:和牛【653点 / 暫定1位 → 1位通過】
ウエディングプランナーを題材にしたコント漫才を披露。巨人は「このまま行ったら落ちそうだと思いながら見ていたが、後半が上手かった」、松本は「二人(水田)の役が途中で変わる、あんまりやってないパターン」、小朝は「前半ではボケ(水田)、後半ではツッコミ(川西)の方が弾けてたのが良かった」と評した。
10組目:ジャルジャル【636点 / 6位】
変な校内放送をやるから盛り上げてほしいという福徳に対して、後藤がリズミカルにツッコミをいれるリズムゲームのようなネタを披露。審査員からの評価が大きく分かれ、今大会最高評点の95点を付けた松本も「僕は一番面白かったんですけど、そうでもない人もおるかな」と語った。礼二は「同じ繰り返しがあった。裏切られたような感じも見せてほしかった」と指摘した。
最終決戦

最終決戦はファーストラウンド1位の和牛、2位のミキ、3位のとろサーモンの3組で争われた。ファーストラウンド上位の組から順番を選択した結果、とろサーモン、ミキ、和牛の順にネタを披露することとなった。
1組目:とろサーモン
村田が石焼き芋屋さんをやりたいと言い出して、途中久保田も乗っかりやってみるものの話が段々と脱線していき、最終的には久保田が芋神様と呼ばれる神を崇拝する教祖と信者を演じるようになるというコント漫才を披露した。
2組目:ミキ
昨年の敗者復活戦と同様、『
スターウォーズ』を題材にしたしゃべくり漫才を披露した。
3組目:和牛
旅館を題材にしたコント漫才を披露。ファーストラウンドのとろサーモンとネタも配役も被るという事態が起こった。

最終投票では、巨人、松本、上沼が和牛に、渡辺、礼二、小朝、大吉がとろサーモンに投票。4票を獲得したとろサーモンが13代目王者となった。
結果.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。
準決勝(結果)

コンビ名、所属事務所は出場当時。

金背景は決勝戦進出者。

グループコンビ名所属事務所結果
A
アキナ[注 4]よしもとクリエイティブ・エージェンシー敗退
からし蓮根よしもとクリエイティブ・エージェンシー敗退


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