Lyrical_school
[Wikipedia|▼Menu]

lyrical school
別名tengal6(
2010年 - 2012年
出身地 日本
ジャンル

アイドル

ヒップホップ・ミュージック

活動期間2010年 -
レーベル

ReleaseRush / FILE RECORDS(2010年 - 2012年)

BootRock / T-Palette Records(2012年 - 2015年)

キングレコード(2016年)
BootRock(2017年 - 2019年)

CONNECTONE / JVCKENWOOD Victor Entertainment(2019年 - )

事務所

NEWTRAL(2010年 - 2012年)

BootRock Inc.(2012年 - )

共同作業者tofubeats
公式サイト ⇒lyricalschool.com

メンバー

minan

sayo

ryuya

malik

reina

hana

tmrw

mana


旧メンバー#旧メンバー参照。

lyrical school(リリカルスクール)は、日本ヒップホップアイドルユニット。略称はリリスク。BootRock所属。レーベルはビクターエンタテインメント内のCONNECTONE。ラップを専門としたアイドルユニットで、2010年10月にtengal6(テンギャルシックス)として結成[1]。2016年4月にリリースされた「RUN and RUN」のスマートフォンのアプリケーションが起動するかのように見せたミュージック・ビデオにより[2]、「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」サイバー部門銅賞を受賞した[3]

本項では内部ユニットについても扱う。
特徴

募集時の記載によるとヒップホップに若い女性によるヘタウマラップが合わさることであどけなさを感じられるようにする狙いが示されている[4]。後のインタビューにおいて、メンバーのmeiはユニット結成時手探りでラップを覚えたことを話し[5]、メンバーのayakaは応募時にヒップホップダンスを主軸にした℃-uteに近いユニットを想像していたことを述べている[6]。後にプロデューサーのキムヤスヒロは2019年のインタビューにて結成時点の考えは同年の時点で異なる状況になったとして、2017年5月からの新体制において「ヒップホップアイドル」「アイドルラップ」というコンセプトを考え直す必要があったと述べている[7]。この経緯のため、発足当初アイドルビジネスに精通した人間がいなかったことがヒップホップライターの高木JET晋一郎によって指摘されているが、ayakaはそのことが未開拓なものに挑戦する意欲に繋がったと述べている[8]。ユニットとしてのファンの総称はヘッズ[9][10][注 1]。ユニットのコンセプトはキムが決め、深掘りする際にデザイナーのmzaとバックDJとグループのマネージャーを兼ねる浅野と相談を重ねる[12]

2012年1月の『ウレぴあ』ではtengal6がこの世代のアイドルユニットの一つとして示されており[13]、この時代におけるアイドル活動の主流が週末のライブ活動にあることが言及されている[14]。それによると店舗内でのライブやホールで開催されるイベントにてパフォーマンスを披露し、その後CDを購入した顧客に対して握手や撮影といったファンサービスを提供することで根強いファンを獲得するとしている[14]。さらにこの情報がファン同士によるブログでのレポートやTwitterなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスで流れることによって新たなファンの獲得に繋がる他、ライブを観覧できないファンに向けて動画サイトでのライブ中継や撮影した動画のアップロードで情報を公開することが重要としている[14]。この手法はAKB48によって確立されたものとされる[13]。キムは本ユニットがライブに力を入れていると説明している[15]

著名なアーティストが楽曲の制作を担当していることが『日経エンタテインメント!』や『ウレぴあ』では特徴として挙げられており[13][16]、例として『guidebook』では大江千里韻シストGAKU-MC[16]、『date course』ではtofubeats、イルリメ、okadada、Fragments、餓鬼レンジャーのポチョムキンなどが挙げられる[17]。新体制においてもこれは変わらず『ROCKIN'ON JAPAN』で触れられており[18]、『WORLD'S END』ではスチャダラパーのBose、KANDYTOWNのRyohu、Mellow Yellow[19]、『BE KIND REWIND』ではPESALI-KICKサイプレス上野ZEN-LA-ROCKが挙げられている[18]。himeは他のラッパーからリリックを提供してもらえるのはアイドルならではの特徴で、自分たちでは描けないものになっているとしている[20]。また楽曲は夏をテーマにしたものが多いことをメンバーのhimeはラッパーのvalkneeとの対談で語っており[21]、2020年には楽曲を集約したEPをリリースした[22]

新体制についてメンバーのminanはユニット自体は保持しつつも[23]、キムの願望の実現など中身を変えたいと考えたことを後にインタビューで述べている[24]。またhimeはワンマンライブ「lyrical school one man live 2017 TAKE ME OUT」を振り返ってヒップホップアイドルらしさを強調して差別化を図りたいと述べた他[25]、新体制においてはメンバーとも会話して方向性を決めていることを述べている[26]。またメンバーのバックグラウンドがそれぞれ乖離してまとまらないため、歌詞は引き続き別でライターに依頼した[27]。一方で当初のコンセプトとして存在した「6本のマイク」、つまり6人体制から外れて5人になったことには驚いたと2人は述べている[28]。またパフォーマンスについても、最初の頃は振り付けなどが決まったものが多かった[29]。しかしhimeからキムにパフォーマンスの提案があったことや2018年8月にminanが骨折したことに起因して[7]、ライブでの振付やフォーメーションが削られ、メンバーによる自由なパフォーマンスが中心となった[30]。メンバーのrisanoはインタビューでアイドルらしさを出しつつ現代のラップグループにパフォーマンスを近づける狙いがあることを語っている[18]

『OK』のリリースと前後して、コンセプト「キング・オブ・アイドルラップ」を掲げるようになった[31]。これはRHYMESTERがユニットにつけたものとなっている[32]
来歴武蔵野美術大学

キムやmzaたちが武蔵野美術大学造形学部在籍時に制作していた都市をテーマに据えたフリーペーパー『NEWTRAL』の企画で結成された[33][34][35]。大学では映像専攻で『NEWTRAL』の企画を担当していたキムは冊子以外の企画を考え、もしアイドルをプロデュースするのであれば何ができるかという友人との会話で登場したヒップホップとラップを組み合わせを試みたいという意図と、カラオケ店で女性の友人がラップをしている姿が可愛らしいと感じたことをインタビューで述べている[36]。そこで『NEWTRAL』にてアイドルをプロデュースする旨の広告を掲載したところ、協賛企業としてアダルトグッズメーカーのTENGAが名を上げ、6人組のラップアイドル「tengal6」として活動を開始する[37]。キムはこれらの経緯をまとめた「ヒップホップアイドルのプロデュース」を大学の卒業制作として提出する[33]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:193 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef