Love_Letter_(1995年の映画)
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1999年韓国と台湾でも公開され人気を博し、韓国では劇中に登場する「お元気ですか?」という台詞が流行語となったり、豊川悦司の「それが山田さん家ィやったら、手紙は届かへんのや」という関西弁の台詞がバラエティ番組でモノマネされるなどの話題を呼び、舞台となった小樽には韓国人観光客が大勢訪れた[6]韓国ドラマ『甘い人生』は、序盤、本作の影響で主人公が小樽に行く設定)。

なお、藤井樹(女性)の自宅という設定だった小樽市の旧坂別邸は、2007年5月26日に火災で焼失している[7]
あらすじ

神戸に住む渡辺博子は、婚約者で山岳事故で亡くなった藤井樹の三回忌に参列したあと、彼の母・安代から彼の中学時代の卒業アルバムを見せてもらう。博子はそのアルバムに載っていた、彼が昔住んでいたという小樽の住所へ「お元気ですか」とあてのない手紙を出す。

博子の手紙は、小樽の図書館職員で同姓同名の女性・藤井樹のもとに届く。樹は不審に思いながら返事を出すと、博子からも返事がくる。奇妙な文通を続けていたが、博子の友人・秋葉茂の問い合わせで事情が判明する。博子は樹に謝罪し、婚約者だった藤井のことをもっと知りたいと手紙を出す。

樹は藤井とクラスメイトだった中学時代の思い出を手紙に綴る。同姓同名の二人の藤井樹はクラスで囃し立てられ、図書委員にされてしまう。女子の樹は誰も借りない本ばかり借りるなどの風変わりな男子の藤井に戸惑う。博子から樹に学校を撮ってきてほしいとインスタントカメラが送られてくる。樹は久しぶりに母校を訪ね、図書委員の女子生徒たちから、図書カードに残る「藤井樹探しゲーム」が流行っていると聞かされる。

秋葉茂は博子を連れて、藤井樹が死んだ山のふもとの山小屋に泊まる。小樽の樹は風邪をこじらせて倒れる。樹の父親は救急車が間に合わず亡くなっていた。祖父の剛吉は吹雪の中、樹を背負って病院に運ぶ。樹は祖父とともに入院する。

翌朝、秋葉は藤井が死んだ山に向かって「博子ちゃんは俺がもろたで」と叫ぶ。博子は「お元気ですか。私は元気です」と繰り返し呼びかけて号泣、ようやく藤井への思いを断ち切る。小樽の樹も病床からうわごとで「お元気ですか」とつぶやく。

小樽の樹は中学3年の正月に父親を亡くしたが、なぜか藤井が訪ねてきて図書室で借りた本を樹に預けて引っ越していった。博子は退院した樹に今までもらった手紙を「あなたの思い出だから」と送り返し、藤井は図書カードに樹の名前を書いていたのではないかと問う手紙を添える。樹の家に図書委員の女子生徒たちが訪ねてくる。藤井が樹に預けた本の図書カードの裏には、樹の似顔絵が描かれていた。樹は藤井の初恋に気付き照れながら涙ぐむ。
キャスト

渡辺博子:
中山美穂

藤井樹:中山美穂(二役)

秋葉茂:豊川悦司

藤井晶子:范文雀

藤井剛吉:篠原勝之

藤井精一:鈴木慶一

藤井慎吉:田口トモロヲ

樹(少女時代):酒井美紀

樹(少年時代):柏原崇

藤井安代:加賀まりこ

阿部粕:光石研

及川早苗:鈴木蘭々

梶親父:塩見三省

浜口先生:中村久美

利満:うめだひろかず

春美:長田江身子

鈴美:小栗香織

治夫:神戸浩

運転手:酒井敏也

担任:山口晃史

阿部粕の妻:山口詩史

学年主任:山崎一

男:徳井優

看護婦:武藤寿美

図書委員 遥香:藤村ちか

図書委員 恵子:市川さき

図書委員 真理:林美恵

図書委員 優子:高原遊

図書委員 彩:園田亜季子

図書委員 智加:木村絢

スタッフ

監督・脚本・編集・原作:
岩井俊二

音楽:REMEDIOS

オリジナルサウンドトラック:REMEDIOS(キングレコード

イメージソング:the pillows「ガールフレンド」(キングレコード)

撮影:篠田昇

照明:中村裕樹

美術:細石照美

記録:白鳥あかね

助監督:行定勲

撮影助手:北信康、福本淳

ポスプロプロデューサー:掛須秀一

編集助手:今井剛、大竹弥生

AVIDエンジニア:小島俊彦

音響効果:今野康之

現像:IMAGICA

協力:小樽市日本エアシステム ほか


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