LibreOffice
LibreOffice 7.1 スタートセンター
開発元The Document Foundation
初版3.3.0 beta 1 / 2010年9月28日 (2010-09-28)[1]
最新版 [±]
最新版24.2.0 / 2024年2月1日 (3か月前) (2024-02-01)[2]
安定版7.6.4 / 2023年12月7日 (5か月前) (2023-12-07)[3]
最新評価版 [±]
7.5なし / [4]
7.4なし / [4]
リポジトリ
git.libreoffice.org/core
プログラミング
言語C++, Java, Python
対応OSmacOS, Windows, Linux[5],
Solaris, FreeBSD[6]
プラットフォームクロスプラットフォーム
対応言語日本語など、119[7]言語
サポート状況開発中
種別オフィススイート
ライセンスMPL v2.0[8]
公式サイトja.libreoffice.org
テンプレートを表示
LibreOffice(リブレオフィス[9])は、The Document Foundationが支援する同名プロジェクト作成の自由・オープンソースソフトのオフィスソフトである。商用ソフトであったStarOffice(日本向けはStarSuite)を起源としており、2011年に開発終了したOpenOffice.orgの後継ソフトの一つ。OpenOffice.orgの派生版として2010年に開発が開始された。
LibreOfficeは、Writer(ワープロ)、Calc(表計算)、Impress(プレゼンテーション)、Draw(ベクタードローグラフィック)、Base(データベース)、Math(数式作成)から構成され、117の言語[10]で利用できる。
LibreOfficeが使用する標準ファイル形式は、オープンドキュメント形式(ODF)である。ODFは、構造化情報標準促進協会(OASIS)が文書規格を策定し、国際標準化機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC)、日本産業規格(JIS X 4401:2014[11])が認定する国際標準規格である。Microsoft Officeのファイル形式はネイティブファイルとしてはサポートせず、これらと互換性は無いがインポート、エクスポートフィルターを介した変換を伴う読み込みと書き込みができるファイルとしてサポートをする。
LibreOfficeは、Microsoft Windows、macOS、LinuxやモバイルのAndroid、iOSといった多様なプラットフォーム[12]の利用に加え、オンライン上で利用できるLibreOffice Onlineも用意されている。主要なLinuxディストリビューションでは標準のオフィススイートとしてインストールされる。また、LibreOfficeは最も活発に開発されている自由・オープンソースソフトオフィススイートであり、直系の後継であるApache OpenOffice開発と比較すると活動の活発さは約50倍にも匹敵する[13]。
LibreOfficeプロジェクトを発表後、2010年9月28日にベータ版をリリース。最初の安定版リリースの2011年1月から2011年10月までにLibreOfficeは約750万回ダウンロードされた[14]。プロジェクトは、2011年5月から2015年5月までにLinuxディストリビューションのダウンロードを除いて1億2000万のダウンロードがあり、そのうち5500万は2014年5月から2015年5月の間にダウンロードされたと報告している[15]。 LibreOfficeは、以下のコンポーネントから構成される。各コンポーネントの詳細については、それぞれのページを参照。 名称概要 2010年1月27日、当時のOpenOffice.org開発元・権利者であったサン・マイクロシステムズが、オラクルに買収された。そもそもOpenOffice.orgがサン・マイクロシステムズのもとにあった頃から、コミュニティメンバーは企業の意向に左右される開発方針に不満を持っており[16][17][18]、一部の開発者はOpenOffice.orgからフォークしたGo-oo(旧Go-Open Office)やNeoOfficeをリリースしていた。オラクルによる買収を機にコミュニティの不満が爆発し、OpenOffice.orgプロジェクトの主要メンバーらによりThe Document Foundationが設立され、OpenOffice.orgの次期バージョン3.3を独自に開発することを構想した。The Document Foundationはオラクルに対してThe Document Foundationへの参加と、プロジェクトにOpenOffice.orgブランドを寄贈するように要請。暫定的にLibreOfficeの名で開発が行われることになった[19][20]。しかし、オラクルからのブランドの寄贈は実現しなかったため、正式にLibreOfficeとして開発が行われることになった[21]。その結果、LibreOfficeはOpenOffice.orgのバージョン番号を引き継いでいる。 Ubuntu、OpenSUSE、Red Hat Enterprise Linuxなどを含む複数のLinuxディストリビューターは、次のバージョン以後はLibreOfficeを使用することを発表し[22]、LibreOfficeがプリインストールされたバージョンがリリースされている。LibreOfficeにはGo-OOなどの派生版の開発成果が取り入れられた[23][24]。 2011年1月25日、最初の安定版であるLibreOffice バージョン 3.3がリリースされた[25]。その後は年2回の定期的なリリースを続け、多くの新機能が加わった。LibreOfficeに関わる開発者の数は継続的に増加しており、ソースコードの改善も進んでいる[26]。 2022年5月5日、SourceForge上でのソースコードとインストーラーの提供を開始した[27][28]。
構成
Writerワープロソフト
Calc表計算ソフト
Impressプレゼンテーションソフト
Drawドローソフト
Baseデータベース管理システム
Math数式エディタ
LibreOfficeスクリーンショット(タブUI。DebianのKDE Plasma 5上で撮影)
Writer(ワープロ)
Calc(表計算)
Impress(プレゼンテーション)
Draw(ベクタードロー)
歴史