「Let's try again」
チーム・アミューズ!! の シングル
リリース2011年5月25日
日本
規格デジタル・ダウンロード
12cmCD
録音2011年
VICTOR STUDIO[1]
ジャンルJ-POP
時間9分2秒
レーベルアミューズソフトエンタテインメント(ASCM-6092)
作詞・作曲桑田佳祐(オリジナル部分)
ゴールドディスク
プラチナ(日本レコード協会)[2]
チャート最高順位
週間2位(オリコン)[3]
2011年5月度月間2位(オリコン)
2011年度上半期6位(オリコン)
2011年度年間12位(オリコン)[4]
週間2位(Billboard Japan Hot 100)[5]
2011年度年間18位(Billboard Japan Hot 100)[6]
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「Let's try again」(レッツ・トライ・アゲイン)は、チーム・アミューズ!!の楽曲。2011年4月20日に音楽配信、5月25日に12cmCDで発売。発売元はアミューズソフトエンタテインメント。キャッチコピーは「被災地に支援を! 日本中に元気を!」[7]。 東日本大震災の復興支援のためにサザンオールスターズの桑田佳祐が発起人となり、所属する芸能事務所アミューズのタレント、俳優、ミュージシャン計37組54人で「チーム・アミューズ!!」を結成。メドレー形式のチャリティー楽曲の製作が発表された。 「チーム・アミューズ!!」単体での最終的なチャリティ金額は2011年4月から12月までの販売確定分で248,516,336円[8]。これと共に多くのファン・スタッフ・関連企業・株主からの義援金や各アーティストのライブでの収益や募金を「アミューズ募金」を通じて日本赤十字社や宮城県・岩手県・福島県の地方公共団体に寄付しており、この曲の売り上げを含めると総額は727,367,360円に達した[9]。ちなみに「アミューズ募金」はこれをもって2012年3月末で一旦終了したが、今後の継続的な支援及び社内外からの再開を希望する声が相次いだことをきっかけに同年10月1日より募金活動を再開[9]。現在も災害や感染症などが発生する度に募金活動や支援を行っている[10][11]。 東日本大震災が発生した2011年3月11日に、桑田佳祐・原由子夫妻やバンドメンバー・スタッフは特番の追加収録をするために東京のNHKのスタジオにいた[16]。直接的な被災はしなかったが、収録は取りやめとなり、桑田は次々と入る悲惨なニュースに心を痛めた。前年に食道がんで入院し手術を受け復帰したこともあって、当たり前の暮らしや人の命の大切さを痛感していた矢先の出来事であり、なおさら胸に沁みたという[16][17][18][19]。震災から一週間が過ぎた3月19日に放送された自身のラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(TOKYO FM)ではギター弾き語りで「希望の轍」を歌い、番組の最後には「日本の国民のみなさんは素敵で優しい人たちだと思う。この国に生まれて良かったなと思います」「今この時こそみんなの力を信じる」と発言して被災者を励ました[20]。 本楽曲の制作の経緯として震災後に福山雅治が桑田のもとに「桑田さんが何かするなら僕も協力します」といったメールをしたことが挙げられている。このエピソードは当シングル収録のDVDのメイキング映像でも語られている[21][12]。桑田は震災を受け自分は何ができるのか、何をするべきなのかを考えるようになり[22]、やがて「自分はエンターテインメントの業界で生きている以上、皆様の気持ちが明るくなるような、少しでも元気を取り戻す、その作用点にならなくてはいけないのではないか」と思うようになり[22]、本楽曲の制作が行われた。本楽曲の制作に参加したメンバーと語り合ったことによって全員が震災後、自身が考えていた事と同じ事を同時に考え、悩んでいたことを痛感し、立場や世代などを越えて通じ合う確かなものがあったとも桑田は述べており、楽曲に関しても「今(当時)こうしたピンチの状況だからこそ、余計に堅苦しくなりすぎないように心がけたつもりです」と語っている[22]。また、原由子も震災の直後こそは「こんな時に音楽をやっている場合ではない」と思ったが、その一方で「こんな時にこそ音楽が必要なんじゃないか」と思えもしたということを明かしており、上述の経緯で楽曲制作が始まった際には、「そうなったらただただ桑田についていこう」と覚悟を決めたことを述べている[21]。 ミュージック・ビデオでは桑田およびサザン・福山・ポルノグラフィティ・BEGINが日の丸を背に歌う[注釈 1]、三宅裕司・小倉久寛・岸谷五朗・寺脇康文がAKB48の「ヘビーローテーション」を踊る、福山・岡野昭仁・比嘉栄昇がプロレスを意識した演技をしマイクを奪い合うなどの演出があった。また、クロマキー合成が施されたものが多かった。最後はレコーディング・スタジオ(桑田がよく使用するビクタースタジオの「401スタジオ」[25])で大合唱されている[12]。監督は川村ケンスケが担当[26]。また、出演者全員がパラパラを踊るシーンの振り付けはMIKIKOが担当した[12]。前述したMVの日の丸を掲揚する演出や発言及びキャッチコピーでも分かるように、桑田を始めとしたメンバーやスタッフの日本を応援する気持ちは強く、一部スタッフや監督の川村は表面に「チーム・アミューズ!!」の文字、背中に日の丸がデザインされたTシャツを制作中に着用した[12]。 2011年9月10日から9月11日にかけてセキスイハイムスーパーアリーナにて、敢行された桑田のソロライブ『宮城ライブ ?明日へのマーチ!!?』で披露された「Let's try again ?kuwata keisuke ver.?」のサビの部分でこの曲のミュージックビデオの大団円での歌唱シーンがモニターに流されている[27]。 2011年4月20日からmoraをはじめとしたモバイルサイトにて楽曲およびMV動画が配信された。着うたおよびビデオクリップは4月21日付のレコチョクデイリーランキングで初登場1位を獲得している[28]。
背景
制作「Let's try again」のレコーディング・MV撮影が行われたビクタースタジオ日本の国旗。桑田およびサザン・福山・ポルノグラフィティ・BEGINの歌唱シーンで使用された[12]。発起人である桑田は生粋の純日本人であり、かねてから公の場で日の丸を掲揚及び国歌「君が代」を歌唱することを肯定している[13][14][15]。
リリース