『LUCIFER/ルシファー』は、アメリカ合衆国の "ファンタジー・警察・コメディー" テレビドラマシリーズである。ニール・ゲイマンらによって創作されたDCコミックスの『サンドマン』に登場し[1]、後に『LUCIFER』で主人公となった"ルシファー・モーニングスター"のキャラクターに基づいている。シーズン3まではFOXによって放送され、シーズン4から6まではNetflixにより配信されて完結した。 "地獄の王"であることに退屈し、ロサンゼルスで高級ナイトクラブを経営しながらロサンゼルス市警察のコンサルタントとなる、堕天使ルシファー・モーニングスターを主人公とする。ルシファーは不死身の肉体を持ち、人間が心の奥底に秘めた欲望を語らせることができる。クロエ・デッカー刑事と恋に落ち、父なる神をはじめとする家族との関係に悩む。 一話完結の事件解決物でありながら、神や女神、天使である家族とルシファーとの関係、そしてクロエ刑事と彼女の家族との関係の変化がサイドストーリーとして描かれる。 シリーズはワーナー・ブラザース・テレビジョンによって製作された。シーズン1から3はFOXによって放送された。シーズン3は当初26エピソードの予定であったが2エピソードはシーズン4に延期された。ところが、2018年5月11日、シーズン3をもって打ち切ることが発表された。同年5月14日に最終エピソード24話が放送されたのち、延期された2話は同年5月28日に放送された。2018年6月15日、Netflixがシーズン4を配信すると発表され[2]、2019年5月8日にNetflixオリジナルとして配信された[3]。2019年6月、シーズン5の製作が発表された[4]。シーズン5は前半8話、後半8話の二回に分けて配信され[5]、前半は2020年8月21日に、後半は2021年5月28日に配信された。最終シーズンとなるシーズン6は2021年9月10日に配信された[6]。 日本ではS1-S3はAmazonビデオとNetflixが配信し、S4はNetflixが独占配信している。2017年11月14日からはAXNでシーズン1が、2018年11月3日からはシーズン2が放送され、2019年10月16日からはシーズン3が放送された。2019年5月からはDlifeでもシーズン1が放送されている。またS1-S3のDVDがワーナー・ブラザースから発売されている。
概要
登場人物
メイン
ルシファー・モーニングスター (サマエル) (Lucifer Morningstar)
演 - トム・エリス[7]、日本語吹替 - 遠藤大智[8]
地獄の王。かつて父なる神に歯向かって敗れた後、地獄の管理を任されたが、退屈のあまり地上へ出奔(番組冒頭のテロップでは「休暇(vacation)」と表現されている)。
5年にわたりロサンゼルスのナイトクラブ“LUX(ラックス)”のオーナーをするプレイボーイである。クロエに興味を持ち、ロサンゼルス市警のコンサルタントとなって事件解決に協力する。
自分が悪魔(堕天使)であることは隠さず、常に公言するが、誰もそれを信じない。感情が高ぶると瞳が赤く発光する。
視線を合わせることで人間が心の奥に隠した欲望を吐露させる力があるが、なぜかクロエにだけは通用しない。
不死身だが、クロエの周辺ではその性質は失われる。
背中には天使の翼を切り落とした大きな傷跡が残っている。
愛車は黒のシボレー・コルベットC1で、ナンバーは「FALLN1N1」(fallen one=堕ちし者のもじり)。
クロエ・デッカー (Chloe Decker)
演 - ローレン・ジャーマン[9]、日本語吹替 - 佐古真弓[8]
ロサンゼルス市警殺人課の刑事。
同僚の不正を疑い彼の昏睡状態を招いた「パルメット事件」の影響で、他の刑事からは白眼視されている。
母親は「1980年代B級SFの女王」と呼ばれた女優で、父は真面目な警官だった。
若い頃に女優を志し、19歳のときに出演したお色気コメディ映画『ホットタブ・ハイスクール』でヌードを披露している。
第1シーズンでは母の所有する家に娘トリクシーと二人暮らしだったが、シーズン2では家を出て、メイズとルームシェア。