LPG自動車
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トヨタ・ジャパンタクシー(NTP10型)用液体噴射(インジェクション)式LPGハイブリッドエンジン
トヨタ・1NZ-FXP型トヨタ・クラウンセダン(TSS10型)、トヨタ・クラウンコンフォート(TSS10型)、トヨタ・コンフォート(TSS11型)用液体噴射(インジェクション)式LPGエンジン
トヨタ・1TR-FPE型トヨタ・クラウンセダン(YXS10型)、トヨタ・クラウンコンフォート(YXS10型)、トヨタ・コンフォート(YXS11型)用電子制御ガスミキサー式LPGエンジン
トヨタ・3Y-PE型ヒュンダイ・グレンジャー LPI に搭載されるLPGタンクLPG改造車に搭載されるLPGタンクLPG改造車に搭載されるLPGタンク燃料充填口
(日本仕様)LPG充填中の様子燃料充填口
(欧州仕様)

LPG自動車(エルピージーじどうしゃ)は、LPG(液化石油ガス: Liquefied Petroleum Gas)を燃料とするオットーサイクルエンジン原動機とした自動車である。LPG車、プロパン車、LPガス自動車とも呼ばれる。
概要

LPG自動車は燃料にLPGを利用する自動車で、エンジンの基本構造はガソリンエンジンと差異はなく、燃料タンクや燃料と空気を混合する装置が大きく異なる。LPG自動車の製造あるいは製作を大きく分類すると、はじめからLPG自動車として自動車メーカーで製造される場合のほか、ガソリン車として製造、出荷された車両を自動車整備事業者等が改造する場合や、ディーゼル車として設計、製造された車両を製造元や改造施工業者が改造する場合に分けられる。

燃焼時の発熱量当たりのCO2排出係数は0.0590 t·CO2/GJで、ガソリン(0.0671 t·CO2/GJ)や軽油(0.0686 t·CO2/GJ)よりも低く[1]、 LPG利用を推進する団体により「化石燃料の中ではクリーンな燃料」として紹介されている[2][3]。同一の車種で同一の積載量という条件の下で走行距離当たりのCO2を比較すると、ガソリン車よりも約6 - 13 %、ディーゼル車よりも約 7%、CO2排出量が少ないという調査結果も公表されている[4]煤煙がほとんど排出されず、PM (粒子状物質)が測定限界以下であることや、NOx排出量が低いことも特徴である[5]。なお、日本で最初の自動車排出ガス規制である昭和47年排出ガス規制(1973年)では、ガソリンとLPGは別に分類され、当時はLPGの規制の方が厳しくなっていた[6]

出力・トルク面では若干ガソリン車に劣る傾向があるが、実用性を損なうほどの差ではない。そのわずかな差も燃料供給のインジェクション化等で縮まる傾向にあり、さらにハイブリッド車にする等の他の機構との組み合わせにより体感できる差すらなくなりつつある。

日本においては、戦時体制による石油・ガソリン統制に際し、代用燃料車の一種として1940年頃に試用されたのが最初とされるが、LPガス自体が石油精製の副産物である性質から、国内の木材資源を原料とする木炭車や、国内のガス井からガス採取可能な天然ガス車のような普及には至らなかった。1950年代以降にLPガスが家庭の調理用途で広く用いられるようになり、LPガス単体での輸入が1961年以降本格化してくると、1962年?1963年頃にタクシー用燃料としての使用が始まった。当時、燃料1 Lあたりの単価がガソリンの半額程度で済む圧倒的な経済性が採用の動機となった[注 1]。当初は既存ガソリン車を改造でLPG仕様にしたタクシーの火災事故が続発して問題になったが、ガス漏れ防止を中心とする配管面の設計・管理基準の厳格化で安全対策が急がれた結果、火災事故が激減、並行してガススタンドなどのインフラも整備されたため、1960年代後期以降にタクシー業界では本格普及した。タクシーの台数の多さもあり、後発の天然ガス自動車(CNG自動車)よりも、充填拠点の多さやその営業時間の長さではアドバンテージがある。日本におけるLPG車保有台数は2020年9月時点で約20万台。かつてより割合は減ったものの、日本のタクシーの8割はLPG車である[7]
オートガス「液化石油ガス」も参照

LPG自動車用の燃料として販売されるLPGは、オートガス(: Autogas)と呼ばれる。規格上はブタンプロパンをブタン8:プロパン2の割合で混合したものであるが、プロパンの割合は地域や季節に応じて30 %から99 %の範囲で混合される[2]常温では1 MPa以下の比較的低い圧力で液化[8]体積が250分の1となることからガス燃料としては可搬性に優れる[9]オクタン価ハイオクガソリン(プレミアムガソリン)並み以上の105程度である。

LPG自動車へのガス充填は、オートガススタンド(または「オートガスステーション」「LPガススタンド」など)と呼ばれる、LPG用の充填施設で行われる。2019年時点で世界の81000か所以上に設置されている[10][11]。欧州では国によりばらつきはあるがガソリンスタンドと併設される例も多い[12]。日本国内においては法規の関係上原則としてセルフ式のオートガススタンドは存在しないが、それらが存在する国・地域もある。充填口および充填ノズルの形状は国・地域によって異なる。

日本の場合、ガソリンスタンドと同様に、主にLPG事業者が元売の看板[注 2]を掲げて運営していることが殆どで、タクシーの密集地域を中心に単独で設置している例、ガソリンスタンドに併設されている例もあるが、大半が中間充填所の内部設備の一部としての設置であり、この場合は建物用とタンクを共有している。また、LPG車を使う事業者自身が自家専用のオートガス充填設備を設置することもある。

日本のオートガススタンドは約1330か所[7]。かつては全国で1900か所あったが[13]、LPGハイブリッド車の普及による燃費向上や、LPG自動車自体の減少といった要因によるLPG販売減から、スタンド数の減少が続いており、特に地方部ではタクシーの燃料供給に難をきたす事態も起きている[14]

販売は1 L単位で行われる。価格は国や地域により異なるが、ほとんどの国でガソリン軽油より安価であり、世界で見た平均では軽油価格の55.1%、ガソリン価格の52.1%となっている(2019年[15])。

日本の場合、1 L = 117.2円(2022年9月10日現在、店頭現金価格全国平均[16]) と他国同様ガソリン・軽油に比べて安価である。


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