LORD_of_VERMILION
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、シリーズ第1作、第2作について説明しています。シリーズ全般については「ロード オブ ヴァーミリオンシリーズ」をご覧ください。

LORD of VERMILIONジャンル対戦型カードアクション
リアルタイムストラテジー[1]
対応機種アーケードゲーム
開発元シンクガレージ
発売元スクウェア・エニックス
プロデューサー柴貴正
門井信樹
ディレクターI、II:上原利之
Re:2:横山賢介、しんでぃ
シナリオ七月鏡一、河崎淳、上原利之[2]
音楽I:植松伸夫
II:崎元仁ベイシスケイプ
人数1-2人
稼働時期I:2008年6月17日
II:2009年10月27日
Re:2:2011年7月26日
デバイスICカード
スクリーン兼平面カードリーダー
8方向レバー
ボタン×6
カード
システム基板Type X2
テンプレートを表示

『LORD of VERMILION』(ロード オブ ヴァーミリオン)は、スクウェア・エニックスより発売された日本のオンライントレーディングカードアーケードゲームである。ここではその続編の『LORD of VERMILION II』(ロード オブ ヴァーミリオン ツー)及び『LORD of VERMILION Re:2』(ロード オブ ヴァーミリオン アールイー ツー)についても記載する。続編およびパチスロについては『LORD of VERMILION III』(ロード オブ ヴァーミリオン スリー)を参照のこと。
概要

スクウェア・エニックス社のオンライン対戦型トレーディングカードゲーム。

主人公が描かれているプレイヤーカードとファンタジー世界に登場するモンスターの絵・能力が描かれたカード(使い魔カード)をテーブル型の読み取り筐体の上で操作し、リアルタイムで対戦を行うシステムとなっている。プレイヤーの情報はサーバで保存されており、ICカードで引き出される。データの転送はNESYSを利用している。筐体は悠久の車輪と共用しており、ゲーム画面に加えプレイスクリーン(カードを動かす部分)にも画像が表示される。筐体の左右両方に、同じ機能の決定/技ボタン、キャンセル/アルティメットスペル/降魔ボタンが計2組と、左側には8方向レバー、右側にはスタートボタンと技ロック/切り替えボタンが配置されている。ICカードの使用は必須で、100回のプレイ回数が設定されており、0になるとカードを更新する必要がある。なお、100日以上プレイしないままだとそのICカードは度数を使い切った扱いになり使用不能になるが、新たなカードに更新すれば、既存の情報を失わずにプレイを再開できる。

スクウェア・エニックスとしては、原作のないオリジナル物では初めてのアーケードゲーム直接参入となる(原作付はドラゴンクエスト モンスターバトルロードがあり、悠久の車輪は開発のみ。また、間接参入としては、旧スクウェアのエアガイツや旧エニックスのバストアムーブがあり、どちらも販売はナムコである)。カードイラストのイラストレーターは、Iでは天野喜孝萩原一至等有名な人物を含み、自社製品(ゲーム以外にも、出版している雑誌を含む)に参加した人物が主である。ただしIIになるに当たり、有名イラストレーターは減らされエンディングのクレジットからもはずされていた。その後マイナーバージョンアップに伴い上記イラストレーターの復活や、新たなイラストレーターが参加している。
ストーリー

LORD of VERMILION

7つの多次元世界が、ある時≪大崩壊≫により1つに融合してしまい、各世界の生物が1つの世界に混在する事になってしまった。各世界を支えていた紅蓮の魔石≪アルカナ≫を持つ6人の≪ロード≫は、全ての次元世界を束ねる王「ロード・オブ・ヴァーミリオン≪紅蓮の王≫」になるべく、互いの≪アルカナ≫を奪おうと争っていた…。

LORD of VERMILION II

「ロード・オブ・ヴァーミリオン」となった主人公。しかしその直後自らを封じ長い眠りに入る。前作から3年後、その眠りから覚めたところより物語は始まる。
プレイヤーキャラクター

主人公は、7個目の≪アルカナ≫を持つ赤い目の戦士で、契約を交わした使い魔達と共に、6人の≪ロード≫に戦いを挑む。男性か女性かを選択可能で、性別によって装備イラストが変わる。男性はニド、女性はリシアという名前が付けられており、これはプレイヤーネームとは別に設定される為変更は不可。ステータスに差異は無い。またニドとリシアは兄妹であり、選ばれなかった主人公は死亡している設定になっている。
システム

各ゲーム開始毎に、以下のモードを選択可能。

チュートリアルモード - 挿入したICカードでの初回プレイ時のみ選択可。基本・応用編の2プレイを行う。

ストーリーモード - 対CPU戦。

ローカル対戦モード - 対店内プレイヤー戦。

オンライン対戦モード - 対他店プレイヤー戦。

全国大会モード - 2008年11月より導入されたローカル対戦モード。店舗側が設定することで大会設定でプレイが可能となる。

イベント大会モード - 2009年3月よりイベント開催時のみ表示されるオンライン対戦モード。イベント中でも上記のモードは選択可能。

画面に主人公と使い魔(両方まとめて記述する場合、以下はキャラクターと表記)の攻撃範囲が表示され、その中に敵が入れば自動的に攻撃する。戦闘でダメージを受けた使い魔は、パーティー待機場所(ストックプレイス)に戻せば時間と共にHPが回復し、死亡した使い魔も、ストックプレイスに戻せば時間が経つと復活する。主人公が死んでも同様で、パーティーが全滅した場合は、主人公はストックプレイスに復活し、控えの使い魔がいればそれと共に再出撃できる。主人公やゲームで使った使い魔には経験値が与えられてレベルが上がり、ゲーム(コンティニューした場合は最終ゲーム)終了時には1ゲーム毎に1枚の使い魔カードが排出される(但し、料金設定で0クレジットに設定されているコンティニューについてはカード排出されない。また店舗側でカード排出無しを設定可能)。対人戦の成績により称号が付与され、称号があがるとより強い武器や防具が手に入る可能性があるほか、対人戦のマッチングに影響する。また使い魔の攻撃属性を一定のものにそろえる・ゲスト作品のキャラクターを使用する等の特殊な条件を満たした状態で対人戦で複数回勝利する等の特定の条件を満たした際に得られる特別称号が存在する。

LORD of VERMILION

使い魔カードのレアリティにはSR(スーパーレア)、R(レア)、C(コモン)の3種類があり、入手しづらい順にレアリティが高くなっている。後のバージョンでは、能力及び絵的には同じCカードと変わらないが、カードにRのように光る特殊加工がされているEXC(エクストラコモン)が追加された。他に雑誌や公式グッズの付録、キャンペーンで使い魔カードを包んでいるピローに印刷されたマークを集めて応募することによりプレゼントされるなど、決して排出はされないPRカードも存在する。これはEXCカード同様、元になる各カードと能力的には代わりはないが、絵は元のカードと異なっている。

LORD of VERMILION II

上記に加え、RとCの間の位置づけというUC(アンコモン)が追加された。また後のマイナーバージョンアップでUR(アルティメットレア)が追加されている(後述)。画集の特典などでついてくるものはPRのままだが、キャンペーンであたるカードについてはSP(スペシャル)カードと改称された。

LORD of VERMILION Re:2

通常の使い魔カードの代わりに、降魔カードが排出されることがある。降魔カードには使い魔カードのように種族の区別がなく、弱点は主人公が設定した種族の弱点となる。レアリティが使い魔カード同様に設定されている。

ゲーム終了時に、主人公が装備する武器・防具がランダムに取得される。主人公の称号があがれば、より強い武器や防具を入手できる。
操作方法

プレイヤーカード・使い魔カード・降魔カードには向きがあり、キャラクターの攻撃方向(通常は前方)を指定する。レバーでパーティー(主人公・使い魔・降魔)全体を移動させ、プレイスクリーンで各キャラクター同士の相対位置・向きを指定する。プレイスクリーンは戦場全体ではなく一部を示しており、その範囲のみがゲーム画面に詳しく表示され、戦場全体についてはゲーム画面右下に簡易マップとしてのみ表示される。

主人公にはOVERKILLという選択した武器により異なる必殺技、各使い魔・降魔には特殊技があり、画面上に技ゲージが表示される。技ゲージが一杯ならば、キャラクターを選択(最後にカードを動かす)し技ボタンを押すと、技が発動できる。技ゲージは時間で回復するので、技はゲーム中何回でも使用できる。特殊技はカードごとに異なるため、その選択も重要である。

LORD of VERMILION

主人公にはOVERKILLの他にサクリファイス能力があり、1ゲームにつき1回、主人公を使い魔に憑依させることができる。サクリファイスには憑依させた使い魔の体力を完全回復させ、一定時間使い魔のステータスに主人公のステータスを付加、攻撃範囲の拡大、移動速度を上昇させる効果がある。これは画面上に存在する使い魔の1体を指定し、サクリファイスボタンを押すことで発動する。サクリファイスを発動する際は主人公は必ずフィールド上で生存していなければならず、サクリファイスの効果時間中は主人公はフィールド上から消え、効果終了後サクリファイス直前の状態でフィールドに戻る。

LORD of VERMILION II

前作とは異なり、主人公にはアルティメットスペル(以下US)を使用する能力がある。USはレベルが3段階に分かれており、ゲージがたまる毎に高いレベルのUSが発動可能になる。USは9種類(サクリファイス、キュアオール、リザレクション、シーリング、クイックドライブ、アディション、クロノフリーズ、リターンゲート、アウェイク)からレベル1?3までに1種類ずつ、合計3種類選択し、レベル毎に1回ずつ、1ゲームにつき最大3回使用できる。また前作同様USを発動させるには、主人公がフィールド上で生存していなければならない。USの効果はレベルが高いほど使用効果や持続時間等が高くなる反面、使用まで時間がかかる上、同じUSを違うレベルで設定すること(サクリファイスをレベル1とレベル2に登録する等)はできず、必ず別のものを選択しなければならない。USの選択、組み合わせが勝利の重要なカギとなってくる。

LORD of VERMILION Re:2

主人公にはUSまたは降魔召喚を使用する能力がある。前作と違いUSはレベルが2段階になり、ゲージがたまる毎に高いレベルのUSが発動可能になる。USは9種類(IIと同種)からレベル1?2で1種類ずつ、合計2種類選択し、レベル毎に1回ずつ、1ゲームにつき最大2回使用できる。その他のUSの制限はIIと同様。

またUSと排他的に降魔召喚を使用でき(一度でもUSを使用した場合降魔は召喚できない。また降魔を使用したあとはUSのゲージは上昇するがUSは使用不可となる)、使い魔とは別の降魔をサクリファイスと同様の強化状態でフィールドに召喚することができる。この際フィールド上の味方キャラクターは全て一定時間消滅し、強化状態が解除されたあと再びフィールド上に戻る。その際降魔が倒されていなければフィールド上に最大5体のキャラクター(主人公・使い魔3・降魔1)が出現し、以降はストックエリアに戻っても再度その5体構成で出現・戦闘することができる。降魔で相手を倒すと敵アルカナゲージを減らすことができるが、降魔が倒されると味方アルカナゲージが減ってしまう。また召喚後の強化状態で降魔が倒された場合、降魔及び強化前のフィールドにいたキャラクターは全員死亡し全滅扱いとなってしまう。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:60 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef