L.A.コンフィデンシャル
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル 文学

『L.A.コンフィデンシャル』(エルエーコンフィデンシャル、L.A.Confidential)は、1990年に発刊されたジェイムズ・エルロイの『L.A.四部作』の第3部である小説、またそれを原作とした1997年公開のアメリカ映画
概要

1950年代のロス市警(L.A.P.D.)。マフィアのボス逮捕による暗黒街の混乱、酔った警官がメキシコ系移民の容疑者に暴行した「血のクリスマス」事件など、騒然としたロスの世相を背景に、カフェで元刑事を含む6人が惨殺された「ナイトアウルの虐殺」事件を捜査するロス市警の3人の警官が、捜査を進めるうちに警察内部の腐敗に直面する人間模様を描いている。映画版は一癖も二癖もある刑事を演じたラッセル・クロウ(ハリウッド初出演作)、ガイ・ピアースの出世作となった。
ストーリー

舞台は、1950年代のロサンゼルスマフィアの幹部ミッキー・コーエンの逮捕をきっかけに、血みどろの抗争が繰り広げられていた。

ある日、街のコーヒーショップで客が皆殺しにされる猟奇殺人事件がおきる。被害者の一人は刑事だった。その刑事の相棒だったバドは新入りのエド、ベテラン刑事のジャックと共に事件の捜査に当たる。やがて、犯人と見られる三人組はエドに射殺され、事件は解決したかに思われたが...。
登場人物
ジャック・ヴィンセンス(Jack Vincennes)
ロス市警の刑事。ロス市警の活躍を描くテレビドラマ「名誉のバッヂ」でテクニカル・アドバイザーとして活躍しているが、裏では記者のシドに情報を流して裏金を受け取る悪徳警官。原作での愛称は「ごみ缶ジャック」。
チャーリー・パーカーを殴ってごみ缶に放り込んだというエピソードに由来するあだ名である。映画ではチャーリー・パーカーに関するエピソードはカットされ署内で「ハリウッド・ジャック」などと呼ばれている。
バド・ホワイト(Wendell "Bud" White)
ロス市警の刑事。幼い頃にベッドの上で母親が父親に虐殺されるのを目の当たりにしたため、女に暴力を振るう男を激しく憎んでいる。エドとは互いの正義の考えが違うためたびたび衝突する。リンに想いを寄せている。原作序盤においては、勘こそ優れるものの高等教育を受けていなかった為事件解決に失敗するが、後に大学で教育を受け極めて優秀な刑事に変貌する。映画では大学入学のくだりは省かれ、直情径行の性格は改まらず、ダドリーの罠にはまり、エドと衝突することになる。「完全なる正義」の体現者。
エド・エクスリー(Edmund Jennings "Ed" Exeley)
ロス市警の刑事。首席で警察学校を卒業したエリート刑事(劇中で警部補に昇進)。曲がったことを嫌い、出世の為なら仲間の不正を告発するという強い正義感を見せている。映画では幼い頃に35歳で殉職したロス市警の伝説的な刑事であった父を目標にしていて、父親を殺害した犯人を「ロロ・トマシー」と呼んでおり、これが事件を解く手がかりとなる。原作では規律を好み極めて有能だが、偽装した戦歴で叙勲された過去を持ち、殉職した兄にコンプレックスを抱き、かつての優秀な警察官で今は建設王の父に認められたいと望み続ける屈折した上昇志向の権化で、そのためなら仲間を売ることもいとわない。
ダドリー・スミス(Dudley Liam Smith)
ロス市警の大物刑事。階級は警部。バドを片腕のように扱う。容疑者に対して真実を吐くまで拷問をするなど、卑劣な行動を取っている。原作では第二作以降シリーズを通じて登場し物語の根幹をなす最重要人物だが、映画ではエドにより「後ろから撃たれ」死亡する。なお、冒頭で刑事部への転属を志望するエドに「更生の見込みのない犯罪者を背中から撃てるか」と尋ねている。
リン・ブラッケン(Lynn Bracken)
売春組織「白ユリの館」の娼婦。容姿を女優のヴェロニカ・レイクに似せて整形している(映画では髪を染めただけ)。バドとはダウンタウンの「ナイト・アウル・カフェ」で起こった惨殺事件に関係があるとマークされるが、一人の女として接してくれる彼に次第に惹かれていく。
シド・ハッジェンス(Sid Hudgens)
ゴシップ誌「ハッシュ・ハッシュ・マガジン」の記者兼編集責任者。冒頭で狂言回しとして登場する。ジャックと手を組み逮捕劇をスクープしているほか、ダドリーともつながりがある。
ディック・ステンスランド(Richard Alex "Dick" Stensland)
ロス市警の刑事。バドの相棒で、酒好き。拘置所でメキシコ人相手に暴行を働いたことにより免職される。映画ではその後、コーヒーショップ「ナイト・アウル・カフェ」で他の客と共に殺害される。
ミッキー・コーエン(Mickey Cohen)
ロサンゼルスを牛耳るギャングのボスでユダヤ系。脱税容疑で逮捕・収監される。その結果ロサンゼルスにおける組織犯罪の利権をめぐり血みどろの抗争が始まることとなる。
ジョニー・スタンパナート
コーエンの手下でイタリア系。映画では、冒頭にシャンペンの開封音を銃声と誤認する姿がコミカルに登場するほか、連れの愛人で女優のラナ・ターナーを、エドが「白ユリの館」の娼婦と間違えるエピソードで登場する。
プレストン・エクスリー
エド・エクスリーの父でかつては優秀な刑事、退職後は建設会社を経営し成功している。原作の重要人物だが、映画では在職中に死亡したことになっていて直接の登場はない。
レイモンド・ディータリング
アニメーション映画製作者。ネズミのムーチーなどの人気キャラクターを創り出した。テーマパーク「ドリーム・ア・ドリームランド」をエクスリーの父とともに建設する。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:108 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef