Lの世界
The L Word
ジャンルロマンス
ヒューマンドラマ
群像劇
原案アイリーン・チェイケン
ミシェル・アボット
キャシー・グリーンバーグ
出演者ジェニファー・ビールス
ミア・カーシュナー
パム・グリア
ローレル・ホロマン
キャサリン・メーニッヒ
レイシャ・ヘイリー
エリン・ダニエルズ
オープニングBetty
『Lの世界』(エルのせかい、原題:The L Word)は、2004年1月18日から2009年3月8日まで、アメリカ合衆国のケーブルテレビ局・Showtimeにて放送されたアメリカ・カナダ合作のテレビドラマ。全70話(全6シーズン)。日本でもCS放送のFOXライフやLaLa TVで放送された。また、2020年2月からビデオオンデマンドサイトのU-NEXTにて日本語字幕版が、同年8月からHuluにて日本語字幕版・吹き替え版および続編ドラマ『Lの世界 ジェネレーションQ』が配信されている[1]。 本作は、アメリカ合衆国西部の大都市・ロサンゼルスを舞台に、レズビアンやバイセクシャルなどの女性たちの恋愛や人間模様を描いた群像劇である(R-15指定[注 1])。 アメリカのテレビドラマ史上初めて本格的にレズビアンをメインにした作品であり[2]、カミングアウト、同性婚、養子縁組、性転換、乳癌など実社会でも起こり得るリアルなテーマを扱っている[3]。ロサンゼルスのLGBTコミュニティがベースであり、内容の大半は実話を基にしたもの[4]。本作の放送以前はShowtimeのオリジナルドラマは最長でもシーズン5までしか製作されたことがなかったが、本作は同局で初めてシーズン6まで製作された[5]。 2006年にGLAADメディア賞最優秀ドラマシリーズ賞、2009年には同賞の審査員特別賞を受賞。エミー賞やサテライト賞にもノミネートされるなど高い評価を得た[6]。アメリカやカナダ、イギリス、ドイツ、韓国、イスラエルなど約50か国で放送され、日本ではFOXライフにて2006年1月から2010年6月にかけて放送[7]。また、LaLa TVでも2012年11月から放送された。日本版DVDがリリースされた2008年には、2月にベット役のジェニファー・ビールスが、6月にシェーン役のキャサリン・メーニッヒがプロモーションのため来日。メーニッヒが来日した際には空港に約1,000人の女性ファンが集まるなど話題を集めた[8]。 本作の原案者・脚本家・監督・プロデューサーの一人であるアイリーン・チェイケンをはじめ、主要脚本家の10人中9人がレズビアンであり[9]、映画『GO fish』でベルリン国際映画祭テディ賞を受賞したローズ・トローシュやグィネヴィア・ターナー、テディ賞Siegessaule読者賞受賞作『恋のミニスカウエポン』監督・脚本のアンジェラ・ロビンソンなど、クィア映像作品界で著名なクリエイターがスタッフとして多数携わっている(スタッフ欄参照)。 2019年12月8日、本作の10年後を描いた続編ドラマ『Lの世界 ジェネレーションQ』が同じくShowtimeにて放送開始され[10]、2023年1月22日まで放送された。 シカゴ大学を卒業した新進作家のジェニーは、恋人のティムが住むロサンゼルスのウェスト・ハリウッドに引っ越し、同棲を始める。人口の3分の1がセクシャルマイノリティであるウェスト・ハリウッドではLGBTは珍しくなく、ティムの隣家にもベットとティナという女性同士のカップルが暮らしていた。美術館のアートディレクターを務めるベットと映画会社で働くティナは交際歴7年の恋人であり、子どもをもつために精子ドナーを探しているという。 ある日、ベットとティナ主催のパーティーにジェニーとティムも招待され、ジェニーはそこでカフェ「プラネット」のオーナーであるマリーナという女性に出会う。文学好きという共通点も手伝って距離を縮める2人。パーティーの途中、レストルームで唐突にマリーナに唇を奪われたジェニーは、困惑しつつも彼女を意識し始める。 プラネットは、ベットとティナの仲間たちが集っては近況を語り合う溜まり場でもあった。中性的なルックスで様々な女性と浮き名を流す美容師のシェーン、バイセクシャルのジャーナリストでお喋り好きなアリス、レズビアンであることを公表できずにいる恋に奥手なプロテニスプレーヤー・デイナ。当初は環境の変化に戸惑っていたジェニーだが、個性的な彼女たちと交流するにつれてLAでの生活に活路を見出す。
概要
ストーリー
シーズン1