Konqueror
開発元KDE
初版1996年 (1996)
最新版23.08.3[1]
Konqueror (コンカラー、コンケラー、コンキュラー)は、KDEデスクトップ環境の中核として設計されたファイルビューアとしての機能を提供するウェブブラウザおよびファイルマネージャである。元々はボランティアによって開発されたもので、Linux、FreeBSDなどの Unix系オペレーティングシステムのほか、WindowsやmacOS上でも動作する。KonquerorはKDEBaseパッケージ内の他のコンポーネントと同様にGNU General Public Licenseの下で配布されている。 Konquerorは「ナビゲーションパネル」とともに縦横に動作し、表示するパネルは再配置したり追加したりできる。例えば、ユーザはブラウザウィンドウの左側にブックマークパネルを配置し、ブックマークをクリックすることで、それぞれのウェブページを右のより大きなパネル内に表示させることができる。また、ユーザはひとつのパネル内にフォルダの階層リストを表示させ、選択されたフォルダの中身をもう一つのパネル内に表示させることもできる。パネルはかなり柔軟性がありコンソールウィンドウを含めることさえできる。パネルの設定は保存でき、いくつかの標準設定がある(例えば、"Midnight Commander" は二つのパネルに分割されたスクリーンを表示し、それぞれがフォルダ、ウェブサイトまたはファイルビューを含む)。 ナビゲーション機能(戻る、進む、履歴など)はすべての操作中で利用できる。ほとんどのキーボードショートカットはグラフィカルな設定を使って再配置でき、ナビゲーションはコントロールキーを押すことでアクティブなファイル上のノードに文字を割り当てることを通して行なうことができる。アドレスバーはローカルディレクトリ、過去のURLや過去の検索項目に対する豊富な自動補完をサポートしている。 このアプリケーションはTabbed Document Interfaceを使っており、ウィンドウはタブで複数のドキュメントを含めることができる。Multiple Document Interfaceはサポートされていないが、同時に複数のドキュメントを見るのにウィンドウを再帰的に分割したり、単にもう一つのウィンドウを開いたりできる。 Konquerorは独立したウェブブラウザプロジェクトとして開発されてきた。レンダリングエンジンとして通常KHTMLを利用しており、KHTMLはHTMLに準拠し、JavaScript、Javaアプレット、Cascading Style Sheets、SSLや他の関連するオープン標準をサポートする。 Konquerorはいくつかのカスタマイズ可能な検索サービスを統合しており、サービスの略号(例えば、Googleについてはgg:)に続けて検索語を入力することでサービスにアクセスできる。ユーザは独自の検索サービスを追加することもできる。例えば、ウィキペディア日本語版の記事を取得するには、http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Search?search=\{@}&go=Go という URL を使い、文字コードセットをutf-8にしてwp:というウェブショートカットを追加する。 Konquerorのレンダリングスピードは競合ブラウザと同程度であるが、他のブラウザに比べて不正な形式のHTMLで書かれたサイトをあまり寛大にレンダリングしない。Konquerorの動作するオペレーティングシステムの下で動作しないウェブサイト上のプラグインの使用も問題の原因になりうる。
ユーザインタフェース
ウェブブラウザKonquerorの機能詳細