Kinect
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「キネクト」はこの項目へ転送されています。同製品のタイアップにより誕生したSKE48の期間限定ユニットについては「1!2!3!4! ヨロシク!#メディアでの使用」をご覧ください。

Kinect(キネクト)はマイクロソフトから発売された身体の動きであるジェスチャー音声認識によってゲーム機、コンピューターの操作ができるデバイス[1]
概要

動力学を意味する "Kinetics" と、繋がりを表す "Connection" を組み合わせた造語である。キャッチコピーは「カラダまるごとコントローラー」、開発コード名は「Project Natal」、「NUI」(ナチュラルユーザーインターフェイス)の一つである。

元々は2010年Xbox 360用の周辺機器として登場したが、PC用ドライバ開発が非公式に行われたことが切っ掛けとなり、2012年2月にWindows PCに接続して使える一般用も発売された[2]。従来、本格的に行うには大掛かりで数千万円ほどする機器が必要だったモーションキャプチャや人物認識などを、卓上サイズかつ1台数万円のKinectで行えるようになったことから、ゲームだけでなく医療診断や機械制御の研究用にも活用されている。

Xbox 360用として2010年に発売された第1世代、Xbox One用として2013年に発売された第2世代、Microsoft HoloLens開発版に搭載されて2016年に登場した第3世代、2018年に発表され2019年に発売された第4世代の「Project Kinect for Azure(Azure Kinect)」がある。
Kinect for Xbox 360

Kinect for Xbox 360Xbox 360 Kinect センサー
メーカーマイクロソフト
プラットフォームXbox 360
発売日 2010年11月4日
2010年11月10日
2010年11月20日
接続USB 2.0

物理的なコントローラを用いずに操作ができる体感型のゲームシステムで、ジェスチャー音声認識によって直観的で自然なプレイが可能となる[3]。日本では2010年11月20日に発売された[4]。同日にXbox 360 4GBとの同梱パックと、初回生産限定でXbox 360 250GBとの同梱パック、2011年6月2日から250GB+Kinectパックも発売された。全てのパックに『Kinect アドベンチャー!』のソフトが同梱された。カロリー数を記録できる『Kinect PlayFit』も無料配信された。ただし、Kinect PlayFitは2023年現在サービスを終了している。モーターやジャイロセンサーも埋め込まれているため、カメラの角度の自動調整機能も存在し、kinectを極端に傾けた置き方で遊ぶこともできない。

Xbox 360 Kinect センサー

Xbox 360 4GB + Kinect

Xbox 360 250GB + Kinect

過去に発売された「全てのXbox 360の本体に対応」しており、旧型の本体には、Xbox 360 Kinect センサーに同梱されているケーブルを接続することでプレイが可能となる。4GB、250GBの本体同梱パックにはケーブルは付属されていない。2人以上のプレイに対応しているので、Xbox 360本体とKinectを1セット用意すれば、プレイ環境に合わせて機器を追加購入せずに済むのも特徴である。Kinectを初回接続すると必要な初期設定が表示された後、Xbox ダッシュボードの操作までKinect上でできるようになる。Kinectで手と顔を認識させたい場合は、カメラの角度を調整し、顔が映るようにしてからカメラに向かって思いっきり両手を何度も振る必要がある。認識後にカメラを見ることで顔の情報も取得される。また、コントローラーでいうオプションボタンのプッシュやポーズメニューに入る場合は、立ちながら左手を下から45°上げる必要がある。
仕様

RGBカメラ、深度センサー、マルチアレイマイクロフォン、および専用ソフトウェアを動作させるプロセッサを内蔵したセンサーがあり、プレイヤーの位置、動き、声、顔を認識することができる。これにより、プレイヤーは自分自身の体を使って、直観的にビデオゲームをプレイすることができる。

常にプレイヤーの位置、身長を測定し、最適なプレイができるよう上下の角度の自動調整が行われる。Video Kinect(Kinectを使用したビデオチャット)にも対応した映像センサーも装備している。

キネクトは、主にプレイヤーの動きを読み取って合成するモーションキャプチャという技術を使用しているが、一般的なモーションキャプチャとは異なり、通常のモーションキャプチャ時に着用する特殊なマーカー付きスーツと、マーカー検出時に使用するトラッカーは必要としない。カメラに被写体を映す事でプレイヤーからキネクトまでの距離を計測し、プレイヤーの骨格のさまざまな動きを検出して、ゲーム内のキャラクターの動きにリアルタイムに反映させることが可能となる。多人数による同時マルチプレイにも対応しており、プレイ人数はソフトによって異なる。Kinect センサーを使用する際にはデータ保存機器の空き容量が約256MB必要となる。

当初Kinectの仕様は内部に認識した情報を処理するプロセッサを内蔵しないものであった。これは、Kinectが単なるセンサーに近いものであったことを意味する。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:52 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef