Keychain開発元Apple
対応OSmacOS / Mac OS 9
種別ユーティリティ
ライセンスAPSL
公式サイト ⇒Keychain programmers guide
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Keychain(キーチェーン)[1]とは、Appleが開発したClassic Mac OS及びmacOS用のパスワード管理システム。また、キーチェーンの管理を行うユーティリティはKeychain Access(キーチェーンアクセス)と呼ばれる。 コンピュータやインターネットの使用においては、複数のIDやパスワードを作成・管理する必要が生じる。そこでキーチェーンにIDやパスワードを登録・管理させておき、ウェブサイトやアプリケーションからIDとパスワードの要求があると、マスターパスワード1つでID・パスワードを自動入力させる(自動ログインする)ことができる。キーチェーンには、パスワード・デジタル証明書・暗号鍵の管理に加え、クレジットカード番号などのコンピュータに関連のない機密情報を管理する秘密メモの機能を有している。キーチェーンに登録された情報は、暗号化されて保存されている。 なお、iOSにも、複数のパスワードを一括管理するAPIとしてKeychain Servicesが提供されている[2][3][4]。 iCloudキーチェーンは、WWDC 2013において、クラウドストレージサービスのiCloudおよびiOS 7とOS X Mavericksの新機能として発表された[5]。この機能はiOS 7の初期リリースには含まれず、iOS 7.0.3において実装された[6]。 1994年にSystem7.5のオプションとして加えられたPowerTalk その後、PowerTalkの開発は中止されたが、1999年に発売されたMac OS 9の新機能[10]としてキーチェーンがコントロールパネルに再登場しており、macOSでもユーティリティアプリケーション (Keychain Access.app) として引き続き搭載されている。 また、アップルの個人向けクラウドサービス「.Mac」では、2005年のMac OS X 10.4 Tigerの発売(.Mac Sync環境設定の実装[11])より、同じApple IDのMac間でキーチェーンを同期する機能があった。キーチェーン同期機能は、2008年にMobileMeにサービス名称が変更されてからも続いていたが、2011年から開始された後継サービスのiCloudには引き継がれずに終了していた[12]。その後、2013年にiCloudキーチェーンとして同期機能が再導入されている。
概要
iCloudキーチェーン
歴史
関連項目
シングルサインオン
脚注^ 「key chain」とは英語で「キーホルダー(和製英語)」に相当する単語( ⇒key chain - 英和辞典 Weblio辞書)であり、キーチェーンアクセスのアイコンには鍵束の画像が使われている。
^ ⇒アプリケーションのセキュリティを確保する - ビジネスアプリケーションの開発(アップル)
^ ⇒Keychain Services Concepts - iOS Developer Library(アップル)
^ Keychain Services とは