Ken's_Bar
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『Ken's Bar』
平井堅カバー・アルバム
リリース2003年12月10日
2009年5月27日Blu-spec CD
録音Air-Edel Recording Studios
Sony Music Studios Tokyo
Bunkamura Studios
Sony Music Studios NY
Chalice Recording Studio
Sound Inn
Blue Sofa Studio
ジャンルJ-POP
時間48分44秒
レーベルDefSTAR RECORDS
プロデュース平井堅
専門評論家によるレビュー
Allmusic link
チャート最高順位


2位(オリコン

平井堅 アルバム 年表

LIFE is...
(2003年)Ken's Bar
(2003年)SENTIMENTALovers
(2004年)

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『Ken's Bar』(ケンズ・バー)は、平井堅の初めてのカバー・アルバム2003年12月10日DefSTAR RECORDSから発売された。規格品番:DFCL-1122。
解説

1998年5月29日から始まったコンセプト・ライブ「Ken's Bar」の開店5周年を記念して、実際のライブの構成をスタジオ・レコーディングで再現、シンプルなアコースティック編成で制作されたコンセプト・カバー・アルバムである[注 1]スタンダード・ナンバーオールディーズ・ナンバーなど、過去にライブ内で歌われたことのある楽曲を中心に、洋楽や邦楽、男女、時代を問わず、広く選曲されている[注 2]。平井本人は演奏には参加しておらず、ボーカリストに徹している。レコーディング東京ニューヨークロサンゼルスロンドンで、約半年をかけて行われた[1]

CD帯記載のコピーは、「good times, good music 聴きたい時に、そばにいる…」。歌詞ブックレットには、音楽ライター染野芳輝氏によるライナーノーツが掲載された。また、初回限定盤のみ特殊ダブル紙ジャケット仕様であった。また、同時発売されたDVD『MTV UNPLUGGED Ken Hirai』(DFBL-7059)とのダブル購入者向けに、抽選でスペシャル・グッズ(ダーツ)が当たる応募券が付いていた。

なお「Ken's Bar」開店10周年を迎えた2009年には、ブルースペックCD (Blu-spec CD) 仕様完全生産限定盤(DFCL-20007)として『Ken's Bar II』(DFCL-1504)と同時発売された。

アルバム・プロモーションの一環として、期間限定(12月9日?12月14日)で当時港区西麻布にあったダイニングバー「VERANDA」に平井堅プロデュースの『Ken's Bar nishiazabu』をオープンした[2]。またアルバム発売に前後して、「THE ROSE」がネスレ日本、「LOVIN' YOU」がオンワード樫山、「WHAT A WONDERFUL WORLD」がソニーCMで一斉に使用された。

「見上げてごらん夜の星を」は、本アルバムから唯一、新規のミュージック・ビデオが制作され、2004年11月に発売されたPV集『Ken Hirai Films Vol.7』(DFBL-7063)にのみ収録されている。なお、2003年1月に米国本土で収録された「MTV UNPLUGGED」では坂本の「上を向いて歩こう」をカバーしている。
収録曲
Open(1分3秒)

バーへ向かう客の情景を表現した
SE


even if(instrumental)(3分47秒)

作曲:平井堅 編曲・ピアノ演奏:Peter Cincotti

「Ken's Bar」のテーマソングと云えるシンボル的な楽曲。1998年の第1回から「バーボンとカシスソーダ」のタイトルで披露されていた[3]。2000年に11枚目のシングルとして期間限定発売された。


THE ROSE(4分43秒)

作詞・作曲:Amanda McBroom 編曲・ピアノ演奏:塩谷哲

アメリカ映画『The Rose』でベット・ミドラーが歌った1979年の楽曲。1991年公開のジブリ映画おもひでぽろぽろ』主題歌として、高畑勲監督訳詞による日本語歌詞版「愛は花、君はその種子」が都はるみの歌唱で使用された。

ネスカフェ プレジデント TVコマーシャルソング


ONE DAY(4分9秒)

作詞・作曲:桑田佳祐 編曲・ピアノ演奏:鈴木大

桑田佳祐率いるKUWATA BANDの1986年の楽曲。同バンドのラスト・シングル。


LOVIN' YOU(4分6秒)

作詞・作曲:Minnie Riperton・ Richard Rudolph 編曲・ギター演奏:saigenji

ミニー・リパートンの1975年の楽曲。

MISIAがライブでカバーを披露して「LOVE IS THE MESSAGE」でCD化。

オンワード樫山 ヴァニラコンフュージョン[4] TVコマーシャルソング


WHAT A WONDERFUL WORLD(2分18秒)

作詞・作曲:George David Weiss・Bob Thiele 編曲・ギター演奏:Juana Molin

ルイ・アームストロングの1967年の楽曲。森公美子(日本語詞)や槇原敬之BEGIN(英語詞)等のカバーがある。

SONY ハンディカム PC300K TVコマーシャルソング


You've Got A Friend(3分33秒)

作詞・作曲:Carole King 編曲・ギター演奏:Paul Jackson Jr. ボーカル:Lalah Hathaway

キャロル・キングの1971年の楽曲。『つづれおり』収録。発売直後のライブ[注 3]ではCrystal Kayを招いて共演した。

2005年11月23日(コンピレーション・アルバム歌バカ』発売日)に平井堅がDJを務めたJ-WAVE系列のラジオ特番にゲスト出演した山崎まさよしと、番組内で共演した。なお、同学年でデビューも1995年という同期の二人は、それぞれが公の場でカバーしたことのある共通の楽曲がいくつか存在する。例として、「FAITH」[注 4]あなたに会えてよかった[注 5]Just the Two of Us[注 6]SWEET MEMORIES[注 7]などが挙げられる。


Intermission(41秒)

作曲:平井堅 編曲・ピアノ演奏:鈴木大

幕間に流れるBGMと位置づけられたInstrumental曲。

後に詞がつけられ「センチメンタル」という曲名で6thアルバム『SENTIMENTALovers』に収録された。


大きな古時計(5分43秒)

作詞・作曲:Henry Clay Work 日本語詞:保富康午 編曲・ピアノ演奏:矢野顕子

ヘンリー・クレイ・ワーク1876年に発表したアメリカポピュラー・ソング

第53回NHK紅白歌合戦』歌唱曲。モデルになったと言われている時計[注 8]のあるアメリカ・マサチューセッツ州グランビーから中継で歌った[注 9]

au EZ 「着うた」 TVコマーシャルソング


FAITH(2分55秒)

作詞・作曲:George Michael 編曲:坂井“Lambsy”秀彰・石成正人

ジョージ・マイケルの1987年の楽曲、ファースト・アルバム『Faith』収録。


When You Wish Upon A Star(3分58秒)

作詞:Ned Washington 作曲:Leigh Haline 編曲・ピアノ演奏:クリヤ・マコト

1940年のディズニー映画『ピノキオ』挿入歌。

邦題は「星に願いを」。矢沢永吉山下達郎CHAGE and ASKA等のカバーがある。

2009年にリリースされたディズニー映画楽曲をR&Bカヴァーしたコンピレーション・アルバム『Mellow Disney -R&B Revisited-』にも収録された[5]


ABC(3分28秒)

作詞・作曲:Freddie Peeren・Alphonso Mizell ・Berry Grody ・ Deke Richards

編曲:石成正人・大神田智彦・坂井“Lambsy”秀彰・鈴木大

ジャクソン5の1970年の楽曲。ロックの殿堂の「ロックを形作る500曲」に選ばれている。


Don't Know Why(3分9秒)

作詞・作曲・編曲・ギター演奏:Jesse Harris

ノラ・ジョーンズの2002年の楽曲。

第45回グラミー賞・最優秀アルバム賞『Come Away With Me』収録曲[注 10]


Close(40秒)

家路へ向かう客の情景を表現したSE。


見上げてごらん夜の星を(3分56秒)

作詞:永六輔 作曲:いずみたく 編曲:本間昭光

伊藤素道とリリオ・リズム・エアーズ の1960年の楽曲。多くの歌手がカバーしているスタンダード。

オリジナルの音源に最新技術を用いてオーバーダブを施し、坂本とデュエットをしているような仕上がりになっている[6]

平井曰く、「M-14で一旦ステージが終わり、アンコールで再び登場したような位置づけの曲」だという。

第54回NHK紅白歌合戦』歌唱曲[注 11]


演奏

ピーター・シンコッティ
:ピアノ (#2)

塩谷哲:ピアノ (#3)

鈴木大:ピアノ (#4.8.12)

saigenji:アコースティック・ギター (#5)

ファナ・モリーナ:アコースティック・ギター (#6)

ポール・ジャクソン・ジュニア.:アコースティック・ギター (#7)

レイラ・ハサウェイ:ボーカル (#7)

矢野顕子:ピアノ (#9)

石成正人:アコースティック・ギター (#10.12)

坂井“Lambsy”秀彰:パーカッション (#10.12)

クリヤ・マコト:ピアノ (#11)

伊丹雅博:アコースティック・ギター (#11)

海沼正利:パーカッション (#11)

佐藤“HACHI”恭彦:ウッドベース (#11)

大神田智彦:ウッドベース (#12)

ジェシー・ハリス:アコースティック・ギター (#13)

Tony Scherr:ウッドベース (#13)

本間昭光:ピアノ (#15)

坂本九:ボーカル (#15)

美久月千晴:ウッドベース (#15)

古川昌義:アコースティック・ギター (#15)

三沢またろう:パーカッション (#15)

飯田高広:シンセサイザー (#15)

朝川朋之:ハープ (#15)

NAOTOストリングス:ストリングス (#15)

ただすけ:フルート (#15)

佐野聡:トロンボーン (#15)

ライブ「Ken's Bar」

ライブ「Ken's Bar」とは、アルコール飲料ソフトドリンクを飲みながら音楽を聴く、大人の空間を演出したコンセプト・ライブである。第1回公演は、ONAIR Okubo PLUSにて1998年5月29日に開催された[7]。オリジナル・アルバム発売後に開催されるような、大規模なコンサート・ツアーが実施されない年であっても、「Ken's Bar」に関してはほぼ毎年開催されている。7月(夏季)や12月(冬季)頃に開催されることが多く、単発公演の場合と全国ツアーが組まれる場合の2パターンがあり、ファンクラブ会員限定イベントとして行われたこともある。

「Ken's Bar」ではない通常のコンサート公演でも、合間に“Mini Ken's Bar”と題したコーナーが設けられることがある(例としては、2005年の「Ken Hirai 10th Anniversary Tour[注 12]」や2008年の「Ken Hirai Live Tour 2008 FAKIN' POP[注 13]」など)。

会場はスタート当初は少人数スペースであったが、2005年12月には東京ドームで開催されるなど、開催規模が大きくなっていった。しかし、会場が変わっても必ずテーブル席が用意されてドリンク・コーナーが設けられるなど、スタート時からの崩せないコンセプトは必守している。

「Ken's Bar」では、積極的にカバーが行われる点も特徴である。基本的には、本人が歌いたい楽曲やお気に入りの楽曲、リスナーへ紹介したい楽曲が中心だが、リクエストを募った年もある(2002年公演など)。


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